金沢文芸館

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文芸館だより(ブログ)

文芸館だより H27年度

 1月16日(土)第3回短歌入門講座

  講師 坂本 朝子

 

 雪のないお正月で、すがすがしい新年の幕開けでしたね。みなさん良いお正月をお過ごしだったことと拝察します。今年も金沢文芸館をよろしくお願いいたします。

 

さて、今日は短歌入門講座最後の講座でしたが、「ミニ歌会」を行いました。提出された21作品の中からお気に入りを一人三首選歌するところから始まりました。受講生の中からは、「良い歌ばかりある中から三首選ぶのは難しい。」という声が漏れていました。坂本先生は、「一人で作っていても良いが、歌を作る仲間が集まってみんなで楽しむことも大事、選歌することで、目を養うことになる。」と言われて、受講生を激励されていました。

10分ほど経過した後、選歌結果が発表されました。

上位に入った二首をご紹介します。

☆  目覚めれば白き微かな光満つ水仙匂ふ初雪の朝

※選んだ理由 ①凜とした朝の空気を感じた

       ②イメージがわかる、目に浮かぶ

       ③「白」「初雪」の表現が美しいイメージ

☆  梵鐘に耳を澄ませば遠く近く眼瞑りて心遊ばす

※選んだ理由 ①自分に引き当てて情景がよくわかった

       ②目を瞑って聞くと心に響くという言葉に共感した

その後、全ての作品について坂本先生が添削を加えて下さいました。先生のお話の中から、初心者が短歌を作る際のポイントをまとめてみました。

<短歌を作る上での留意点>

・短歌は常に縦書きとすること

・意味もなく一字空けたりしない

・ルビをふらない

・歌はすらすらと続く方がよい

・歌を作ったら、しばらく時間を置いて何度も見直す

・文語文法を学ぶ

 坂本先生、わかりやすく短歌について教えて下さりありがとうございました。




 12月20日(日)第8回 五木寛之作「親鸞・完結篇 上巻」朗読会

朗読 髙輪 眞知子(朗読小屋 浅野川倶楽部代表

 いよいよ第8回の最終会を迎えました。上巻最後の読み切りです。

 4人の妖しげな男達が酒を飲み交わしながら悪企みをしている場面と嵯峨野で進めている遵念寺建立で途方もない額のお金が出ていき、予定通り建つかどうかを心配する常吉に対して、寺の乗っ取りを企てる輩のいることに気付きながらも「際限なく銭を掛けても良い」ときっぱり言い切る竜夫人との会話の場面、親鸞と唯円が浄土に行くとはどういうことかと二人で問答する場面。

 親鸞は、無明の海を漂っていた自分が「いかなる人であろうと必ず浄土へ行くと信じて念仏せよ」との法然上人の教えを受けて、死んだ後は光の国に行き、新しい自分に生まれ変われると信じることができるようになったと説く。

深い悩みの渕にいる二人の問答は聞き応えのある場面でした。

 最後に、朗読会5回以上参加の方に五木先生の著書をプレゼントしました。

 髙輪さんありがとうございました。ご参加の皆様ありがとうございました。

 今年最後のイベントが無事終了しました。今年一年皆様から文芸館に寄せられたご愛顧に感謝します。皆様よいお年をお迎えください。




 12月19日(土)第2回 短歌入門教室  ~「何をどう歌うか」 リズムにのせて日常を~

講師 坂本 朝子

 「暮れも押し迫ってきた中で、こんなゆとりの時間を持てることが幸せ」との先生の言葉から講義が始まりました。

 <日常生活の中で短歌を歌うためのポイント5>

○暮らしの中で感じたこと、見つけたことを書き留めておく

 歌の材料集め

○どんな言葉で表現すれば良いかを考える

 文語と口語、新仮名遣いと旧仮名遣い

○五・七・五・七・七の三十一文字

 定型のリズム、破調(字余り、字足らず)

○抒情歌と抒景歌

 家族、夫婦の心

○一行で表記する

 最初に、坂本先生から上記5点の解説がありました。さらに、先生が教材として選ばれた9首を鑑賞しながらの補足説明を受けました。

<解説の中から>

「難しいことを歌わなければならないのではないかとの誤解があるが、リズムにさえのせていれば、難しくかんがえなくても良い。身の回りのことを歌っていれば、最終的に自分の人生が現れるものである。歌は、花、虫、季節などのテーマを持つことが大事だから、いろんな本を読んで頭の中に言葉の蔵を持ってください。」

最後に、受講生の皆さんの自己紹介がありました。なぜこの講座を受講しようと思ったのか一人ひとりお話していただきました。

運転中にたまたま、ラジオから文芸館の告知を聞き、天の啓示だと思って決めた方や若い頃百人一首に親しみ、中学生の時には石川啄木の本を買って読んだ経験がある短歌好きの方のご主人が文芸館に申し込んで、「歩けるうちに行ってこい」と背中を押して下さったと言う方など、皆さんのお話から、短歌に寄せる一途な思いが伝わってきました。

最終会は、「ミニ歌会」です。どんな短歌が紹介されるのでしょうか。楽しみですね。

次回は1月16日(土)です。




 12月12日(土)第10回 詩入門講座

講師 井崎 外枝子

   新田 泰久

 
 今年度の最後の講座でした。先生方の講評から詩作上気をつけたい事柄をまとめました。

<留意点>

・対象物をよく見ること

・状況を説明すればするほどエッセンスが弱まるから、説明の言葉をいれない

・自分を掘り下げていく過程で自分を突き放した目で見ることによって深みが出る

・何度も推敲する

・何度も書けば書くほど要領がわかる

 

受講生の中には、詩作がおもしろくなってきたと思っている人がいました。
  うれしいことですね。

 先生方が、時には厳しく、時には温かくご指導下さった賜です。

 ありがとうございました。



 12月12日(土)第8回 小説入門講座(合評会②

講師 小網 春美

   高山  敏


 合評会の2回目です。今日は、5作品について先生方から講評をいただきました。作品それぞれの持っている良い点、改良すべき点等、丁寧な講評、アドバイスがありました。受講生の皆さんは、具体的にどこに手を加えれば良いのかが明確になり、今後の課題もはっきりしたようです。提出期限まであまり時間がありませんが、作品をよりよく仕上げるようにがんばってください。作品の提出をお待ちしています。

 小網先生、高山先生ありがとうございました。




 12月6日(日) 開館10周年記念特別講演会 
 島田雅彦講演会 「小説作法XYZ」

 1,2日前の嵐が嘘のように見事に晴れ上がった気持ちの良い日になりました。今日は当館10周年を記念した行事の最後を飾り、島田雅彦先生による特別講演会を催しました。

 たくさんの方が来て下さって、1階ホールが人で埋まる大盛況です。

 

<講演の概略>

「文学と旅の関係性は深い。主人公がほっつき歩いて初めて物語が起動する。中でも、登山と文学は相性が良い。頂きを目指すこと、高みに登ることは、内省につながり、文学と結び付く。

キャラクター作りのヒントを得る場所は、大勢の人が集まっている電車の中や場末の居酒屋などが都合よい。出入りする人びとの一挙手一投足を見つめ、耳を澄まして話を聞く「スパイ活動」が決め手となる。

小説を書く仕事は、ことばを素材として一つの装置を造る物作りのジャンルの一つであるから、ことばの技術者として、単語と単語をどの「てにをは」で結びつけるか、ことばでリアリテイを生むためにどう工夫するかなど、よく吟味し文章を紡ぐことである。一個一個の部品作りから始めることが創作である。他人の考えたユニットを使うのは借用である。」

具体的な事例をふんだんに盛り込んで、わかりやすく味わい深いお話を聞かせてくださいました。

島田雅彦先生、遠方よりわざわざお越し下さって本当にありがとうございました。

これからのますますのご活躍をお祈りしています。

さらに、お忙しい中ご参加下さいました皆さん、ありがとうございました。

お陰様で、特別講演会を大成功で終えることができました。感謝です。


 12月5日(土)第10回 小説講座 (合評会②)

講師 荒川 義清

   正見 巖

   寺本 親平


 今年度の小説講座最終会を迎えました。合評会の2回目です。

まず、受講生より作品の創作意図などを説明したあと、講師の先生方から講評をいただきました。

<講評から>

 ・短編としては盛り込みすぎ

 ・構成がぎくしゃくしている。単純な構成にすること

 ・書いた後の点検を徹底する

 ・原稿の使い方の基本を守ること

 ・史料をもとに書く場合は、自分の個性を生かして書くこと

先生方からは、愛情あふれるアドバイスをたくさん頂戴しました。「限度もあるけれど、無限大でもある。どのように幅、深さを広げるかをよく考えて、勇気を持って書き進めてください。」

受講生の皆さんは、再度自分の作品と向き合い、作品を仕上げてください。

 「創作工房」への投稿をお待ちしています。




 11月27日(金)出前講座 味噌蔵町小学校2年生

 「金沢の民話を聞こう」

  お話 神田 洋子

 
 今年度の出前講座ラストを飾ったのは、味噌蔵町小学校の2年生でした。来年度は材木町小学校と合併して「兼六小学校」となるそうですから、「味噌蔵町小学校」にお邪魔するのも最後となります。

 神田さんの「クイズを出すよー!」との声に子どもたちから大きな歓声が上がりました。「上は洪水、下は火事、なーんだ!」正解は「お風呂」です。でも、最近のお風呂は、ボタン一つでお湯を出したり止めたりし、「お風呂が沸きました。」なーんてお知らせもしてくれるとあって、子どもたちにはかえって難しかったようです。いくつかのなぞなぞを考え、数え歌をみんなで歌い、しばしのウオーミングアップタイムです。

いよいよお話し会が始まりました。

 まず、能登島の民話「そばの根はなぜあかい」と、お隣白山市の民話、「白山のわらじ」の読み聞かせです。みんな耳を澄まして聞いていました。

 お話にうつる前に会場準備をしました。神田さんが準備してきたろうそくを灯そうとすると、子どもたちから、「カーテンをみんな閉めてもっと暗くしよう」との声が上がり、自分たちでカーテンを閉めてくれました。すばらしい行動力です。

 それから「ねこの恩返し」「ででっぽっぽ」「芋掘り藤五郎」の三つのお話を聞きましたが、会場の雰囲気もあってか、「怖いお話を聞きたい」とのリクエストがあり、最後に「飴買い幽霊」のお話を聞きました。望み通りの「怖いお話」に大満足の子どもたちでした。

 神田さんありがとうございました。




 11月22日(日)第3回 口承文芸講座 「金沢の継子譚お銀小金をめぐって」~寺院縁起と民間伝承~

 講師  藤島 秀隆 (金沢工業大学名誉教授)

 小春日和の穏やかな日になりました。金沢の民話三代話の最後を飾るのは、「お銀小金」のお話でした。たくさんの方のご参加ありがとうございました。

冒頭、藤島先生は金沢は伝承の多い街であるが、年々伝承者が減少している実態について触れられ、40年前、市中に調査に入った当時は明治生まれの方がたくさんいらっしゃったので詳しい話を聞くことができたとのことでした。

 日本中に継子話は9種類あり、「お銀小金」には二系統に分かれた伝承の流れがあるそうです。1つ目は、浄土宗法然寺(菊川二丁目三ー八)の犀川沿いで、2つ目は、泉鏡花の「照葉狂言」、浅野川沿いだそうです。

 「お銀小金」の話が広く伝えられた過程について資料を読み解きながら説明して下さいました。

 お話を語って聞かせられる方が年々少なくなってきているそうですが、これからも、廃れることなく伝えていけたらいいですね。

 藤島先生興味深いお話をありがとうございました。



 11月21日(土)第1回 短歌入門講座 

講師 坂本 朝子

 今年度も、講師に坂本朝子先生をお招きいたしまして、短歌入門講座の開催となりました。今年度は連休初日に開講が重なり、少人数でゆったりした雰囲気で、始まりました。

 第1回は、地元の素晴らしい偉大な歌人の方々のお話でした。女流歌人 江戸さい子 長沢美津 芦田高子を中心に語って下さり、短歌の世界へと誘っていただきました。各歌人の半生の話や、印象的な歌を鑑賞しました。
 短歌は、自然でも心持ちでも、様々な事象が題材になり、無限に詠えるということ、直接関われないことにも歌で世の中に訴えることができること、など言葉がもつ素晴らしさを教えていただきました。

 次回、自己紹介をしまして、実作にむけてご指導いただきます。
 次回は12月19日(土)です。  


 11月19日(木)出前講座 金沢市立額小学校4年生

 「金沢の三文豪マップ」

 講師 藪田 由梨 (徳田秋聲記念館学芸員)

 
 落ち葉舞う中、額までお出かけしてきました。額小学校の4年生に藪田さんが金沢三文豪について話をしました。まずは、藪田さんが出題したクイズによって三文豪の名前と顔を一致させました。次に、それぞれの性格と作風を学び、3人の人間関係も理解できました。

 みんな学習意欲が旺盛で、きちんとメモを取りながら話を聞いており、途中、私語が聞こえたりすると、子どもたちの中から、「静かにして!」とちゃんと注意する声が上がりました。立派な態度でしっかりと1時間に及ぶ話を聞いていました。反応が良く元気いっぱいの4年生でした。

 最後に、3人の中で誰に一番興味を持ったか挙手により答えてもらいましたが、恐れていたとおり、藪田さんにとって残念な結果になりました。誰に一番手が挙がったのかは皆さんのご想像にお任せします。藪田さん楽しい授業をありがとうございました。

                             




 11月14日(土)第9回 詩入門講座

 講師 新田 泰久

 
 受講生の提出作品、12篇について新田先生の講評をいただきました。それぞれの詩の持つ良さや直すべきところを非常に的確に愛情を込めて指導してくださり、テンポよく講義が進みました。

 講評を終えて、新田先生の準備してくださった資料の話になりました。先生のこれまでの講義の中核は、ベルクソンの「直接の視覚」とリルケの言葉に基づいたものであったとのことでした。その資料の最後に書かれていた先生のひと言を書き写してご紹介しておきます。

 <この講座には、私が足元にも及ばない練達の詩人も、詩への一歩を踏み出したばかりと言った方達もいます。今日、詩についても考え方が様々です。ですから私の話は世界の片隅の砂粒一つの如きものでしょうが、ご参考までに心に留めて下さると幸いです。>

 

 新田先生、わかりやすくかみ砕いてお話して下さり、先生の温かいお気持ちが伝わってくる講義をありがとうございました。                               

 11月14日(土)第7回 小説入門講座

講師 小網 春美

   高山 敏

 空一面、どんよりした雲に覆われて雨が降っています。明日は金沢マラソンで、市民だけでなく遠来の方も大勢金沢の街中を走りに来られるというのに、天気は今ひとつすぐれません。何とか回復してほしいですが・・・。

 さて、今日は小説入門講座の合評会1回目を行いました。まず最初に、講師の高山先生から、全体の講評として、例年と比べてレベルが高いというお話がありました。また、批評が少々厳しくなるかもしれないが、作品に対してなので了承してほしいということも確認されました。その後、一つひとつの作品についてじっくり時間をかけて検討しました。

 削る部分や、誤った表現の訂正、視点のズレ、心のブレについてなど、細かいアドバイスがありました。「すらすら読めた、おもしろかった」「文章力があるからすぐうまくなる」「会話が上手でおもしろい」と、高い評価をいただいた作品も何点かありました。        

 受講生の皆さんそれぞれにどんな修正をすればよいのかよくわかったようです。緊張感のある有意義な時間でした。

 次回は12月12日(土)です。

 11月9日(月) 出前講座 清泉幼稚園

講師  小林 幸子  (金沢おはなしの会会員)

    志村 由紀子 (金沢おはなしの会会員

 天井の梁に特徴がある木の香漂う落ち着いた園舎です。今日は清泉幼稚園でお話の会をしました。年長さんのグループと年中、年少さんの2つのグループに分かれてお話を聞きました。

 年長さんのグループは、最初に「ひとつどんぐり」の詩を聞きました。小林さんの持ってきた小さな巾着の中から出てきたどんぐり、1つ、2つ、10までいきました。次に袋から出てきたのは、真っ白な卵、大事に両手で抱えて童歌「ころころたまご」が始まりました。卵がかわいいひよこに変わってびっくりです。大きな鶏さんも出てきました。

 たのしいお話に40分もたったとは思えず、みんな集中してお話を真剣に聞いていました。

 <今日のお話メニュー>    

 ※年長さんグループ
詩    ひとつどんぐり
童歌   ころころたまご
おはなし ひな鳥とねこ 
詩   かき
絵本  でんしゃにのって
絵本  もったいないばあさん
童歌  どんぐりころちゃん 
手遊び さよならあんころもち
※年中、年少さんグループ
童歌  どんぐりころころ
手遊び ととけっこー
絵本  にんじんさん
    だいこんさん
    ごぼうさん
絵本  ギーギードア
手遊び どんぐりころちゃん
手遊び さよならあんころもち

   お話を聞かせて下さった小林さん、志村さんありがとうございました。  



 11月8日(日)第7回 五木寛之作「親鸞 完結篇・上巻」朗読会

朗読 髙輪 眞知子 (朗読小屋 浅野川倶楽部代表)

「親鸞」もいよいよ大詰めを迎えました。今日は、久しぶりに親鸞を訪ねてきた息子の善鸞家族と親鸞の思いが図らずもまたすれ違ってしまい、お互いにやるせない気持ちで分かれる場面から始まりました。

後半は、極楽往生を願う人びとの、ただ念仏しているだけでは往生できないのではないか、何か特別なことをしなくてはならないのではないか、との悩みに応える親鸞の姿が描かれている場面でした。

混乱する社会と親鸞の姿に深く考えさせられました。

残すところあと1回です。5回以上参加の方には五木さんの著書を差し上げますので、皆さんのご参加をお待ちしています。

髙輪さんありがとうございました。

次回は12月20日(日)です。




 11月1日(日)古典の日事業 朗読 夏目漱石「夢十夜」と琵琶

  出演 朗読 神田 洋子(ストーリーテラー)

     演奏 寺本 靑嶺(薩摩琵琶演奏者)

 カレンダーを一枚めくり、11月が始まりました。橋場町界隈の街路樹も急ぎ足で葉を落とし、冬がすぐそこまで来ています。

今日は「古典の日」の記念事業として朗読と琵琶の演奏を行いました。神田洋子さんが夏目漱石の「夢十夜」の第一夜から第四夜までを朗読し、寺本さんが、その間奏と二部、「平家物語」より「屋島の誉」「壇ノ浦」の演奏をしました。

大勢の方が足を運んで下さり、皆さん一様に、琵琶の哀愁を帯びた音色と神田さんの凜とした深みのある朗読のコラボレーションにのめり込むように聞き入っていました。

10分間の休憩後、寺本さんの「平家物語」、平曲演奏でしたが、これまた、強烈なインパクトがあり、心を揺さぶられるような思いがしました。

滅多に聞くことのできない琵琶演奏や朗読により、何とも豊かな時間と空間に身を置くことのできた幸せを感じました。

朗読、演奏して下さった神田さん、寺本さん本当にありがとうございました。

来館して下さった皆さんありがとうございました。




 10月31日(土) 金沢文芸館開館10周年記念事業 
 五木寛之文学散歩 2015  五木寛之の出発点 金沢を聴いて、歩いて、味わう

 朝から天を仰いで雨が止むように祈っていたのですが願いは通じず、生憎の雨模様の日となりました。文学散歩は例年行っていますが、今年は開館10周年記念事業の一環として行うもので、少し大がかりな企画です。総勢33人、バスに乗り込んで、元気よく文芸館を出発しました。

 出発の前に文芸館で、朗読小屋 浅野川倶楽部に所属している数澤淑子さんに五木作品、「小立野刑務所裏」を朗読していただき、作中に描かれていた場所のいくつかを確認に行こうという趣向です。

 まず、「東山荘」に向かいました。ブロック塀に掛けられた「東山荘」という表札が、少し色あせて時代の移り変わりを感じさせており、味わいがありました。

 次に、2グループに分かれて近代文学館と喫茶「ローレンス」に向かいました。近代文学館前でバスとはさようならです。「ローレンス」では、五木さんが直木賞受賞の報告を受けた黒電話を見たり、実際に五木さんが原稿を書く場所として愛用していた席を教えていただいたり、コーヒーを飲んだりして過ごしました。

 いよいよ歩きコースです。尾山神社裏から「暗がり坂」、「あかり坂」を目指して歩きました。少し距離がありましたが、皆さん和やかな雰囲気で歩いていました。

 最後は、浅野川倶楽部で代表の高輪真知子さんの朗読「金沢あかり坂」を聴いて今日の文学散歩が終わりました。参加者の皆さんには五木さんの著書と五木文庫金沢の冊子をお贈りしました。寒い中参加して下さった皆さん、ありがとうございました。お疲れ様でした。

 朗読して下さった数澤さん、高輪さん、案内して下さった五木文庫金沢代表の金子健樹さん、管野和義さん、お世話になりました。ありがとうございました。




 10月26日(月)出前講座 さくら保育園年長さん 俳句教室

講師 中田 敏樹

 中田先生、保育園の担当の兵地先生、松永先生みんなで保育園児が俳句の学習できるでしょうか、と心配していたのですが、そんな心配も吹っ飛んでしまうほど楽しい講座となりました。

 最初に、講師の中田先生を歓迎して、全員で「とんぼのめがね」を歌って聞かせてくれました。いよいよ学習開始です。最近あった楽しかったできごとを聞いたところ、「うんどうかい」「りんごがり」「芋掘り」が挙がってきました。「言葉遊びをするよ、ことばにはリズムがあるよ。」という話を聞いて、「5」「7」と答える声のあったことに驚きました。もうすっかりその気になった子どもたちからどんどん発表があり、とうとう全員発表という偉業を達成してしまいました。全員分は難しいので、一部ご紹介します。

 ♪うんどうかいカラーガードたのしかった

 ♪うんどうかいかけっこでたのしかった

 ♪かけっこでいっとうしょうでうれしかった

 ♪おいもほりみんなでたべたらおいしいよ

 ♪おばあちゃんといもほりいってたのしかった

 ♪りんごがりあまずっぱくておいしいよ

 ♪りんごがりみんなでいってたのしかった

ついには、子どもたちからのリクエストで、中田先生も作品を発表することになりました。
 ♪うんどうかいたのしかったねよいおてんき

最後に、みんなの作品を全員声を揃えて大きな声で読み上げて終わりました。最後の最後に中田先生ご持参のしゃべるアライグマさんや、超特急新幹線かがやきのおもちゃが速く走るのを見て終わりました。すてきなご褒美でしたね。




 10月25日(日)第2回 口承文芸講座  芋掘り藤五郎夫妻の生涯 ~加賀藩史家の記録と寺院の伝承~

 講師 藤島 秀隆

 秋の紅葉シーズン真っ盛りですね。昔語りをするには最高の日でしょう。とあってかどうかわかりませんが、ともかく大勢の方がいらっしゃいました。ありがとうございました。

 藤島先生の準備してくださった貴重な資料に添ってお話が展開しました。芋掘り藤五郎の話のあることを、加賀藩の12代、13代藩主も知っていたことや、真言宗の宗教を広く宣伝するためであったこと、藤五郎夫妻が夫唱婦随の生き方をしていてそれをモデルとして知らせるためであったことなど新たに知ったことがたくさんありました。「夫唱婦随」うーん真似できそうにないけど、為になりました。

 次回は、11月22日(日)です。




 10月24日(土)第8回 詩入門講座

 講師 井崎 外枝子

 

 今回は都合により、8月実施予定の第6回の振り替えとして行いました。当然、提出作品は夏がテーマです。久しぶりに真夏の意識を呼び起こしての作品鑑賞でした。

 井崎先生から「発想、着想がおもしろい。」と褒められた作品が多く、受講生の皆さんの励みになりました。ただ、表現の上では課題があり、「本当に言いたいことは表現しない、隠す。説明のことばは付けない。」という注文がありました。

 受講生の皆さんからは、2ヶ月ぶりに自分の作品を読み直してみると修正しなければならないところが何カ所もあった、という意見が聞かれ、推敲するには時間を置け、という先生方のお話に納得できたようでした




 10月17日(土) 第8回 小説講座

 講師 正見 巖

 

以前の講座で正見先生が解説されたことに続けて、小説を書く際のポイントを聞かせていただきました。

・主人公の職業

・風景描写

・屋内描写

・どの視点で書くか

・会話

・余韻を残す

・句読点のつけ方

・推敲

項目ごとに細かい説明を加え、書けそうな気持ちにさせて下さいました。講義中何度も繰り返しお話されたことは以下のことでした。

小説は虚構の世界を描くが、読者が矛盾を感じないよう、納得するように書く。読者を楽しませてやろうという気持ちがほしい。初めと結末の間に障害を作り、普通の人が考えつかない方法で、書き手が知恵を絞って乗り越えさせる。でした。

 受講生の皆さん、作品提出日が近づいてきました。楽しい作品を生み出してください。




 10月17日(土)第3回 川柳入門講座

 講師 城山 悠歩 

 

 ここ数日、秋晴れのいい日が続き、紅葉が一段と進んできました。しいのき迎賓館横のアメリカ楓が真っ赤に染まっています。今日は川柳入門講座最終日となりました。

 <本日のメニュー>

 ・宿題作品の披講、講評

 ・推敲について講義

 ・席題による句作

 ・互選

 ・句会、投句の案内

 席題は「肩」でした。互選の結果上位に入った2句をご紹介します。

◎  肩書きの名刺今では眠ってる

◎  肩叩きするもされるも地獄絵図

川柳入門講座は、わずか3回でしたが、城山先生のテンポよく進められる講義によって、受講生の皆さんが腕を上げられ、どの作品も読み応えのある作品ばかりでした。

城山先生楽しい講座ありがとうございました。




 10月11日(日)五木寛之作「親鸞 完結篇・上巻」朗読会

朗読 高輪 眞知子(朗読小屋 浅野川倶楽部代表)

 

 天気予報通り、生憎の雨になりましたが、それでも皆さん集まって下さり、朗読会が始まりました。

 竜夫人が常吉に、36年前、京の六条河原で処刑された安楽房遵西の首を抱いて逃げた女とは自分だ、と、自分の過去を明らかにする場面。息子の善鸞がこれから進むべき道を親鸞に相談する場面。そして、東国にいた弟子の唯円が親鸞の元に帰ってくる場面、と、場面転換が見事で、時間の経つのが早く感じました。

 今日も黒地の小紋姿が艶やかな高輪さんに引っ張っていただいて貴重な時間を過ごすことができました。

 高輪さん、雨の中をお越し下さった皆さん、ありがとうございました。

 次回は、11月8日です。またのお越しをお待ちしています。




 10月10日(土)第6回 小説入門講座

講師 高山 敏 

 

 今日のテーマは「推敲」です。最初に先生が、ある作家の場合として、一度編集者から相手にされずお蔵入りとなった作品を後日推敲して再び出したところ、その作品が直木賞を取ったという話を推敲の大切さのわかる例として紹介されました。興味深いお話が聞けて良かったです。

<推敲の心構え>

・推敲に入るときは、冷静な状態が必要であり、書き上げてもすぐに行わず、しばらく時間を置いて行う。

・作品の良し悪しは推敲で決まる。納得のいくまでとことん書き直す。

講義のあと、いくつかの例文について受講生が実際に推敲してみました。活発な意見発表があり、直し方にも個性が感じられました。

7回、8回はいよいよ合評会です。どんな作品が出てくるのか楽しみですね




10月10日(土) 第7回 詩入門講座

講師 井崎 外枝子 

 

今回の提出作品は11作ありました。なかなかの力作揃いです。井崎先生から、「全体の印象として、テーマの見つけ方、とらえ方が上手になった。」と、うれしい講評がありました。

作品の鑑賞です。お互いの作品を講評し合い、表現の仕方について学びましたが、少し時間を延長したぐらい密度の濃い講座となりました。中には、井崎先生が、「出色の一行である。」と褒められた作品もあり、受講生の皆さんの今後ますますの精進に期待しています。

次回は、10月24日(土)です。




10月9日(金) 出前講座 金沢市立四十万小学校 4年生

講師 増山 仁 (金沢ふるさと偉人館学芸員)

 

 

山側環状道路から少し入り込んだ、静かな住宅街の一画にある四十万小学校をお訪ねしました。すぐ隣に児童公園があり、落ち着いた佇まいの学校です。今日は、4年生の総合の時間にお邪魔しました。3クラス合同の授業ですが、メリハリのある行動が印象に残りました。

増山学芸員は、金沢の偉人の中から、主に高峰譲吉と八田與一の二人を取り上げて解説しました。みんなひと言も漏らすまいと真剣に話を聞き、しっかりメモを取っていました。

来週の総合の時間は、学習をさらに発展させようとふるさと偉人館を訪問する計画になっているそうで、講師の増山学芸員からふるさと偉人館での学び方についてもアドバイスがありました。自分の好きな教科から選ぶのもひとつの方法だということでした。25人の偉人の展示があるそうですが、さて、一番賑わうのは誰のコーナーでしょうか。

がんばって調べて下さいね。




 9月27日 第1回口承文芸講座 飴買い幽霊(子育て幽霊)譚の魅力  ~恩師の徳と亡母への愛情~

 講師 藤島 秀隆

会場の3階ホールに大勢の方がいらっしゃいました。藤島先生ご自身が長年調査されて得られた、たいへん貴重な資料を準備して下さり、それに解説を加えていただきました。

<一部抜粋>

①藩政時代から特定の寺院及び人名と結び付いた昔話が伝説化して語り伝えられている。   
②主な伝達地(伝承地)として四ヵ寺現存する。第一に日蓮宗立像寺(寺町四丁目)、第二に天台宗道入寺(金石西三丁目)、第三は浄土宗光覚寺(山の上町五丁目)、第四として天台宗西方寺(寺町五丁目)がそれである。

金沢の伝説の特徴を細かく説明して下さり、特に僧侶の説教に基づく伝達や檀徒の伝達が流布の原動力になったということがわかりました。また、子育て幽霊譚の元祖とされるのが、通幻寂霊というお坊さんであったということなども教えていただきました。

次回は、10月25日(日)です。




 9月26日(土)第2回 川柳入門講座

 講師 城山 悠歩

 秋の澄み切った空気が心地良いですね。こんな日は何でもできそうな気持ちになります。

 第2回川柳入門講座が開かれました。宿題は、「笑」のお題で、一人3句提出することでした。最初に、受講生作品の互選をしました。

先生は、作るだけではなく、選ぶことによって、何を良しとしたかがはっきりし、川柳観ができる。さらに、選句の理由を述べるためには、人の作品を真剣に読む必要が出てくる、それが学び合いです。と言われました。

<選句された作品紹介>

・一笑に付して白寿の笑い皺

・ほほえんで財布を握る妻の勝ち

・ブランド店あの微笑みで財布泣く

・妙に遭うゴミ出し仲間照れ笑い

・寝かせた句起こしてみたがパッとせず

・初孫のどっこいしょには吹き出した

次に、先生から作品の講評をいただいたあと、今日の学習のテーマ「川柳の作り方・味わい方~作るポイント・味わうポイント~」について、資料に添って解説していただきました。

<作るときのポイント>

・一読明快を心がける

・リズムが良いか(リズムが決め手、披講は目でなく耳に訴える)

・独りよがりな句になっていないか(達意が肝心)

先生の明快な解説で、受講生の皆さんの創作意欲がさらに刺激されたようでした。

次回最終会は10月17日(土)です。川柳ミニ句会を楽しみましょう。

 




 9月26日(土)第7回 小説講座

講師 荒川 義清

 荒川先生が「文学とは何か」というテーマでお話されました。

<講義の概要> 

・小説はフイクションであるから、「牛肉のステーキを食べた。」では、ごく普通の日常を書いているに過ぎない。そこをどう描くか考える。

・読者が、これは本当かな、どうなるのかなと惹き付けられる描き方をすること、

・自分をさらけ出す覚悟で書くこと、自分との闘いで勇気がいる。

・小説の素材は豊富にある。それを見つけること

次回は10月17日(土)正見先生の講義です。




 9月20日(日)金沢文芸館開館10周年記念講演会

「金沢三文豪と路地の文学」~『照葉狂言』『感傷的の事』『性に目覚める頃』を中心に~

秋山 稔 (金沢学院大学学長 泉鏡花記念館館長)

 秋晴れのさわやかな日、会場となった1階ホールは大勢の人で埋め尽くされました。ご来館ありがとうございました。講演会では、秋山先生が、「三文豪は路地をどう描いたか」という視点で、三文豪それぞれの作品を取り上げてお話されました。人間の生きざまと路地の関わりとが三者三様に描かれていることを、ユーモアーを交えながら、わかりやすく具体的に示して下さいました。講義の概要をご紹介します。

 

 <資料目次と講演の概要>

1 室生犀星と裏千日町界隈(「幼年時代」・「性に目覚める頃」)の路地

 「幼年時代」では、町名を明確に記していないが、「性に目覚める頃」では、町名を明記し、主人公の住む寺を起点とする位置関係を明確に示した上で、生活の実相も捉えられている。心の渇き(母性、孤独、薄幸な「私」を慰め理解してくれる女性を求めて得られない)を抱きながら、路地裏をさまよう主人公が描かれている。

 

2 徳田秋聲味噌蔵町裏丁・材木町界隈(「穴」・「感傷的の事」)の路地  
 生前の母を最後に見舞った経験をもとに描かれた「感傷的の事」では、親子の永遠の別れの場面は、実際の場所、金沢駅ではなく、「路地」に移して虚構化していた。そのことにより、秋聲と母との強い絆、母の秋聲への思いの深さが一層印象深く描かれている。

  

3 泉鏡花と下新町界隈(「照葉狂言」)
 「一本の青楓塀の裡に年経たり。」と描写されていた楓の木も何もかもすべて洪水によって喪われ、(実際は火事で焼失)故郷が変貌してしまった様子が描かれている。幼くして母を亡くした後の慰めとなり、心をいやしていたかけがえのないもの、少年の孤独をいやしていた路地とその喪失を描いている。

 ※「路地」の共通点

  ・母恋のイメージ

  ・絆・結びつき

  ・思いを育む、膨らませる場

  
三文豪の愛情に触れたからでしょうか、聞き終わって、何とも言えない温かい気持ちになりました。

 これから秋本番を迎えます。歩くには絶好のシーズンです。

 車に乗っていて見逃してしまっていることも、「歩き」に変えることで気付くことがたくさんあります。皆さんも、三文豪の愛した路地裏を体験してみませんか。




 9月12日(土)第5回 小説入門講座

講師 小網 春美

 金沢は久しぶりに青空の広がる気持ちのよい天気となりました。しかし、連日の豪雨のため堤防が決壊し、濁流に襲われた栃木、茨城、宮城など甚大な被害を受けたところでは、復旧作業が進まず、不自由な生活を強いられています。亡くなられた方のご冥福と、一日も早い復旧をお祈りしています。

今日は、文章と描写を中心にした小網先生の講義です。

最初に、「上達の秘訣は、名文を読むこと、これしかない。」という丸谷才一の言葉を紹介されました。以下に講義の概略を紹介します。

<講義の概略>

・名文を読むこと、できれば書き写すよう心がける。文章力と内容は一致している。

・難しい言葉は使わない。しかし、語彙は豊かにする。

・正しい言葉、美しい言葉を使うために、辞書を繰り返し引く。(国語辞典、類義語辞典)

・文章のねじれに注意する。

・現在形を使うようにする。

・会話文は声に出して読む。一人芝居。方言をうまく使う。

・擬音語、擬態語は極力自分で言葉を作り、文章で表現する。

・描写は骨格であるストーリーを支える。小説に深みを持たせる。

・原稿用紙の使い方に注意する。

・タイトルは作品の顔であり、重要である。

 次回は10月10日(土)高山先生による「推敲について」です。




9月12日(土)第7回 詩入門講座

 講師 新田 泰久

講義は新田先生の準備された資料の3編の詩の鑑賞から始まりました。

<解説から>

・詩のタネはそこら中にあるから、書いてやろうとせずに、無心に観察することが大事である。

・詩の中にたった一行でもすばらしい表現があれば詩は立ち上がる。そういう一行を見つけるのが難しいが、やたらに言葉を多用しない。極めて知的な操作が必要である。

・言葉の響き合いの中で余韻が生まれる。

・叙情詩はウエットに書かない。

鑑賞のあと実作を各受講生が朗読し、先生から講評していただきました。

「まだ題材で十分に熟していない。」「詩の手前。」「観念が先行している。」など厳しい評価もありましたが、「好感の持てる作品だ。」「できばえがいい。」など、うれしい評価もありました。

  次回は10月10日(土)井崎先生による「実作」です。




 9月5日(土)第6回 小説講座

講師 寺本 親平

 今日の講義は配布された一枚の資料の分析から始まりました。資料には、誰もが陥りがちな失敗例として、不要な修飾語をいくつもくっつけた文章が提示されていました。寺本先生は、対処法として、「フリルのついた文章」と表現され、漫然と書き始めるとそういう事態になりやすいから、読む人がいることをどれだけ意識して書くかが大事であると言われました。よく読み込んで、不要な言葉を削り取っていく作業が必ず必要である、小説を書くことはそんなにたやすいことではないと理解してほしいと、繰り返し話しました。

 後半は、受講生の実作の進捗状況を一人ずつ述べてもらい、その状況に応じたアドバイスがありました。

 文章を書くためには、土方作業が必要だ。つるはしを持って、土を耕して、穴を掘っての作業ができなければ小説は書けない。全身全霊を打ち込んで作業をすることが大切であると、小説を書く際の根幹に関わる話を繰り返されました。

 寺本先生の愛情一杯の講義でした。ありがとうございました。




 8月30日(日) 開館10周年記念事業 「おもしろい!文学 金沢三文豪記念館学芸員によるバトルトーク」

レフリー  蔀   際子(金沢学院大学文学部准教授)

トーク   嶋田  亜砂子 (室生犀星記念館学芸員)

      穴倉  玉日(泉鏡花記念館学芸員)

      藪田  由梨(徳田秋聲記念館学芸員

 文芸館開館10周年記念事業の1つとして開催しました。

 3階フロアーには和服姿の三文豪が勢揃いしてご来場の皆さんをお迎えです。等身大のパネルは、三文豪それぞれの往時を忍ばせる趣ですが、いかがでしたでしょうか。

お陰様で、皆さんの関心が高く、会場には大勢の方が来て下さいました。

 いよいよ開演時間です。蔀先生が、試合開始のゴングを鳴らしました。最初に、各学芸員と文豪との出会いや文豪のここが凄いと思う点を紹介してほしいとの課題が出されました。気合いの入っている三人からどんな話が飛び出すのか皆さん興味津々です。

 まずは、秋聲からです!出ました、爆弾発言!「中原中也ほどには好きになれなかった。」藪田学芸員と秋聲の出会いは、なかなかにシビアだったようです。でも長くおつきあいしていると、自分とよく似た性分だとわかってきたようで、今では敬愛する作家になったとのことでした。書かれていることは、自然主義文学の傑作と言われるだけあって、ごく普通の日常的なことであるぶん、読み手の感性が試される、読み手に全部かかってくるところ、それが秋聲の凄いところだと力を込めて言われました。

 次に、穴倉さんです。鏡花の凄いところは、非日常の空間に連れていってくれ、現実にないことを文章で表現して見せてくれるところだとの紹介がありました。今でもその最高峰にいると思っていて、感動の大きさを皆さんに紹介したいと日々仕事をしているそうです。

 そして、犀星記念館の嶋田さんは、犀星の生命力、生きざまが凄いと思っているそうです。具体的には、学歴も後ろ盾もない中で、ペン一本で身を立て、最後まで生き抜き、数々の胸に響く表現を自分で作り出したことをあげました。犀星のいろいろな面をたくさんの人に知ってもらうことを自分の大切な仕事と考えているそうです。

 その後、文学を志したきっかけや、それぞれのお勧めの一冊の一部朗読、三文豪同士の交友関係の話等がありました。

一番身近な存在である学芸員さんを通して、現代も、まるでそこに生きているかのようにリアルに語られました。三人とも負けられないとの強い思いが伝わってきて、お話に引き込まれました。

 蔀先生の適切な舵取りによって、三文豪のいろいろな面が掘り起こされ、熱のこもったトークとなりました。蔀先生、嶋田さん、穴倉さん、藪田さん、ご来場の皆さんありがとうございました。



 8月29日(土) 開館10周年記念事業(金沢燈涼会協賛事業) ~ソプラノとオルガンの夕べ~こころのふるさとを唱うⅡ

出演 直江 学美 (ソプラノ歌手)

    黒瀬 恵 (オルガン奏者)

 朝夕幾分過ごしやすくなったとは言え、やはり、日中の暑さは夏そのものです。心身ともに疲れの出てきている頃でしょう。少しお心休めになればと企画しましたが、大勢の方にご参加いただき、ありがとうございました。

開館10周年を祝っての記念事業の1つとして、まず来て下さったのは、直江さんと黒瀬さんのお二人です。いつもの軽妙なトークを交えてコンサートが進みました。選曲された曲の2曲は、実は、それぞれの幼い頃の失敗がからんでいるという話は会場の笑いを誘っていました。

プログラム

 ♪ 浜辺の歌 作詞:林 古渓 作曲:成田 為三

 ♪ 秋の月  作詞、作曲:滝 廉太郎

 ♪ 紅葉   作詞:高野 辰之 作曲:岡野 貞一

 ♪ 里の秋  作詞:斎藤 信夫 作曲:海沼 實

 ♪ 秋の子  作詞:サトウハチロー 作曲:末広 恭雄 

 ♪ ロマンス 一番   作曲:ベートーウ“ェン

 ♪ ちいさいひつじ(こどもさんびか)

 ♪ 子守歌    作曲:レーガー

 ♪ まっかな秋 作詞:薩摩 忠  作曲:小林 秀雄

 ♪ ふるさと  作詞:高野 辰之 作曲:岡野 貞一

 「秋」をテーマとして選曲された10曲です。直江さんのソプラノと、今では貴重な楽器となり、文芸館で行う二人のコンサートでしか使われていないという黒瀬さんの弾くオルガンの音色が文芸館の1階ホールに響きわたり、聞いている人の心を揺さぶりました。中には目頭を押さえながら聞いている人もいて、感動の渦に館内が呑み込まれてしまったようでした。

ひとときですが、直江さんと黒瀬さんの織りなす秋色の世界に浸りきることができました。

 直江さん、黒瀬さん、ご来場下さった皆さんありがとうございました。



8月22日(土)第1回 川柳入門講座


講師 城山 悠歩

 

今年度は、講師に城山悠歩先生をお招きいたしまして、川柳入門講座の開催となりました。

 城山先生と受講生の自己紹介があり、和やかな雰囲気で始まりました。

講座内容の一部を紹介致します。

 

「川柳」と「俳句」の違いについて

①俳句は季語を入れる「有季定型(五七五)」である(無季俳句という例外もある)のに対し、川柳は特になし。

②俳句は切れ字(や・かな・けり等)を多く使うが、川柳はほとんど使わない。

③俳句は主に文語体・旧仮名遣い 川柳は口語体・現代仮名遣いが原則。

④俳句は主に自然を扱う 川柳は主に人間生活を扱う。

との4点について説明がありました。

 

そして、種類別(時事川柳・サラリーマン川柳・シルバー川柳など)の川柳の句を鑑賞したり、「虫食い川柳」に挑戦するなどして、川柳を楽しみました。

最後に、題「笑」で句を作り、提出していただくことを約束して第一回を終わりました。

質問もたくさん出て、本日参加の9名の受講生の皆様にとって、大変充実した講座でした。

 

次回は9月26日(土)です。



8月21日(金)のまりんの紙芝居劇場


 第1部 14:00~14:40 第2部 15:00~15:40

 講師 野間 成之    

 

赤いポロシャツがお似合いののまりんが文芸館に登場です。のまりん紙芝居劇場が文芸館で開催されるようになり5年目ですが、今年も、開始時間を待ちきれず、始まる前から自分たちで手遊びの歌「ももまん、あんまん・・・!」と歌い出すなど、元気いっぱいの子どもたちが集まってくれました。子どもたちの元気に負けないのまりんの元気によって、会場は笑顔がいっぱいでした。

演目・でんしゃがくるよ

   ・まんまるまんまたんたかたん

   ・花の精(徳田 秋聲作)

   ・鷹の巣とり

   ・おてんきうらない

のまりんの楽しいお話に、子どもたちの鋭いツッコミ、40分があっという間でした。国内外の公演で忙しいのまりんさん、また来年もお待ちしています!ありがとうございました。



8月20日(木)出前講座 金沢市立鳴和中学校 2年生

講師 坂本 朝子(新雪同人、石川県歌人協会常任理事、文芸館短歌入門講座講師) 

   島田 鎮子(沃野同人、石川県歌人協会常任理事)

   橋本  忠(新雪主宰、石川県歌人協会副会長)


昨日に引き続いて鳴和中学校です。今日は2年生が短歌について学びました。夏休み中に、今日の講座のために短歌を三首作る宿題が出ていました。講師の先生方の自己紹介のあと早速授業です。グループの中でお互いの作品を読み合い、グループの代表作を決めました。各班から出てきた作品の講評と短歌についての解説がありました。
 

<班代表の短歌例>

夏休み せみが今年も鳴いている 夏の暑さを実感するとき

夏の日の 強い日差しを輝かす 水面きらり 川のせせらぎ

おそいぞと わめく愛猫 かわいくて 寄り道していく 部活後の午後

なつかしい 故郷の友の 手紙の字 今も変わらず 絆と同じ

<島田さんの解説の中から> 

短歌は心が動いたことに言葉を与えてあげるものだから、言葉をたくさん知っていることが大事です。みんなの時代に本をたくさん読んでいろんな言葉を身につけてください。

 

最後の質問コーナーでは、「短歌はなぜ五・七音で作られているのですか」という非常に高度な質問がありました。島田さんは、「たいへんいい質問です。万葉集ができ上がる前から日本人は五・七音が好きだったらしいけれど、なぜかと言うことはまだ学者さんにもはっきりわかっていないので、今後研究して答えを見つけてください。」と解答しました。

最後は、非常に専門的な話で締めくくることができました。今日の話を聞いて短歌研究者が出るといいですね。

 



8月19日(水)出前講座 金沢市立鳴和中学校 1年生

講師 増山 仁 (金沢ふるさと偉人館学芸員)

   藪田 由梨(徳田秋聲記念館学芸員)

         吉國 芳子
 
 19日、鳴和中学校にお邪魔しました。1,3年生の学年登校日です。1年生はまず1限目、ジュニア金沢検定を受検中ということで、校内は静まりかえっていました。そのあとの2限目が「金沢」について学ぶ出前講座の授業です。5クラス156名が、「金沢ゆかりの偉人たちの素顔」「金沢の三文豪を知ろう」「金沢の民話を聞こう」の、3つの講座に分かれて学習しました。

 鳴和中学校では、総合の時間に、「金沢」について調べていて今日は出前講座の中から、自分の興味のある講座を選んでグループにわかれたようです。

 どの講座も講師の先生方の準備して下さった映像や、紙芝居で、楽しめる内容になっていました。

金沢ゆかりの偉人として最初に紹介された「高峰譲吉」は実はウイスキーを造るために妻子を連れてアメリカに渡ったという話や、鏡花と秋聲は兄弟弟子でありながらそんなに仲が良くなかったということや、飴買い幽霊の掛け軸が、今も金石の道入寺にあるという興味深い話など、引き込まれる話がたくさんありました。

ジュニア金沢検定と2時間続きで金沢について学び、そのあと一人ひとりで新聞を作製して学習したことをまとめるそうです。どんな「金沢」となって表現されるのか楽しみですね。



 8月9日(日) 第4回 五木寛之作「親鸞 完結篇・上巻」朗読会

朗読 髙輪 眞知子 (朗読小屋 浅野川倶楽部代表)


 今日も、容赦なく日差しが照りつけ、気温は33度に達しました。この暑さの中ですが、文芸館3階ホールに浴衣姿で登場した髙輪さんの張りのある声だけがクールに響いていました。

 親鸞と唯円、師弟愛の交流の場面です。

 人妻である涼への思いを断ち切るために親鸞の元を去る決意をした唯円ですが、唯円の苦しみを我が苦しみと受け入れて何も聞かず温かい言葉を掛ける親鸞、子どものように泣きじゃくって訴える唯円を黙って受け止める慈悲深い親鸞。

  髙輪さんが慟哭する唯円と静かな親鸞の二人を見事に演じ切った場面が圧巻でした。

  暑い中お出かけ下さった皆さん、高輪さんありがとうございました。

 

 次回は9月13日(日)14:00からです。5回参加いただいた方には五木さんの著書をプレゼントいたしますので是非ご参加ください。

 



 8月8日(土)第5回 詩入門講座

講師 新田 泰久


 冒頭、新田先生から詩作についての講義がありました。

 <講義の概略>

 ・常日頃からいい作品をたくさん読むこと、味わうこと

 ・なぜ感動したか、共感したかを自分なりに考えてみる

 ・読む力がつくと、それに応じて書く力がつく

 ・言葉を飾り立てても、心に訴えかけるものがない

 ・作品の良し悪しを見極める

 ・自分の感性を磨く

 ・作品の背後に潜む精神性を感じ取る

 ・詩として成功しようがしまいが、平生からたくさん書く

 

   ※思想・哲学がにじみ出ていないと訴えかけてこない。
   人の心の中の何かを目覚めさせる→「ああ、いい詩だな。」となる。

 

後半は、受講生の皆さんの作品を新田先生に講評していただきました。

<講評の中で言われたこと>

詩に説明はいらない、説明的表現を省いていくとシンプルになり、読者の共感を呼ぶことができる。

名文・美文調になりがちだが、言葉を飾ってはいけない。作品を書くときの落とし穴になる。

受講生の皆さんには厳しい講評もありましたが、めげることなく書き続けていきましょう。新田先生ありがとうございました。次回の作品提出締め切りは8月15日です。



 8月8日(土)第4回 小説入門講座

講師 高山 敏


 窓を開けるとモアーッとした熱風が襲いかかってきます。このところ続いている猛暑により、人間も植物も動物もみな元気がありません。

 小説入門講座がありましたが、参加者がいつもよりだいぶん少なかったのも暑さのせいだったかもしれません。

 「創作のこだわり」がテーマでした。資料として高山先生が準備して下さったのは、唯川恵、川上未映子、海月ルイのエッセイと車谷長吉の人生相談の回答でした。作家それぞれの考え方、物の見方を取り上げました。個性の違いが良くわかりました。

 次回は、9月12日(土)です。



 7月25日(土) 第4回 小説講座

講師 荒川 義清

 「書く勇気」、重々しいテーマですが、今日の講義のテーマです。荒川先生から提示いただいた資料は、昨年度小説講座受講生の講座受講を終えての「アンケート集計」結果一覧表でした。           

 「今日はこのアンケートに基づいて話をする。どういう気持ちで受講したのか興味がある。」との、第一声から講義が始まりました。

 < ポイント >
① 辛口批評を受けて腹が立ったとしても、叩かれても、叩かれても書く、という気持ちでいるべし。物書きの共通の特徴は「誇り高い人」ということであるが、やめてしまってはいけない、書き続けることが大切である。
② 惚れ込んだ作家の作品を徹底的に追究すること、自分の好きな作家の良いところを盗む。
③ 一字一句をきちんと追究する。漢字一字の使い方もおろそかにしない。
  先日亡くなった車谷長吉と、佐藤愛子を荒川先生が敬愛する作家として紹介し、両作家の作品の一部を抜粋して朗読されました。
 今後、荒川先生ご自身は、シベリア抑留の経験を後世に書き残す、言い伝える使命があると考え、戦争を伝える活動をされるそうです。
 書くことを死ぬまで続けることが財産である とのひと言に重みがありました。
 次回 8月22日(土)講師は剣町先生です。



 7月25日(土)第3回 俳句入門講座

講師 宇野 慂子

       

 俳句入門講座最終日を迎えました。兼題の「梅雨」を含めた2句を考えてくることになっていました。早速句会の準備に入り、それぞれ投句された作品を手分けして清記しました。順番に回ってくる中から、一人3句ずつの選句です。この間約30分、皆さん黙々と活動していました。

 11時過ぎ、いよいよ披講開始です。受講生の皆さんから選句された作品をいくつかご紹介します。左側が選ばれた作者による元の作品、右側は、宇野先生が講評の中で手直しされた作品です。

 

 荒梅雨や道か川かと問いにけり → 荒梅雨や道か川かと問ひにけり  

 

 カラコロと下駄の音涼し夏花火 → カラコロと下駄ならしゆく夏花火

 

 朝のカフェ紫陽花一枝客迎ふ → 紫陽花の一花迎ふる朝のカフェ

 

 石壁の葉陰濃くして梅雨時間 → 石壁に葉の陰濃ゆし梅雨晴れ間

 

 短い期間でしたが、俳句の基礎を学習し、今後もさらに俳句を学んでいきたいと思った受講生が多かったようです。

宇野先生、受講生の皆さん、本当にお暑い中お出かけ下さりありがとうございました。



 7月15日(水)出前講座 金沢市立馬場小学校 3年生

講師 竪畑 政行
 
「金沢の文豪 泉鏡花について」

あと2日で夏休みに入るというウキウキ感もあってか、連日の猛暑日も何のその、元気いっぱいの3年生でした。

今日は、竪畑先生に「泉鏡花」について教えていただきました。何しろ馬場小学校の偉大な卒業生ですから、日常いろいろな場面で鏡花について学習していたようです。

竪畑先生は、鏡花の生い立ちから作家として復活を遂げ活躍する様子や、著名な作家との関わり、そして、鏡花の興味深い癖までクイズ形式で楽しく教えて下さいました。みんな正解するたびに声を上げて喜んでいました。

「たまみずウォーク」で卯辰山の鏡花の句碑を見てきているとのことで、「ははこひし夕山桜峰の松」の句もしっかり暗唱できました。

授業が終わって、振り返りの発表を聞きました。

「鏡花のことがいろいろ知れて、わかりやすかった。」

「今までわからなかったことがわかった。」

「くわしく教えてもらってよくわかった。」

「鏡花のことに興味をもった。」

最後に竪畑先生から、「これからさらに鏡花の勉強をするそうですが、どうしてみんなに好かれる人になれたのかを見つけてください。」との注文がありました。みんな先生のお話を真剣に聞いていました。来月は、泉鏡花記念館を訪問するそうです。みんながんばってさらに学習を深めてくださいね。



 12日(日)第3回 親鸞完結篇・上巻  朗読会

朗読 髙輪 眞知子 (朗読小屋 浅野川倶楽部代表)

 梅雨の中休みで、晴れたのはありがたいのですが、ここ二日間ほど全国的に気温が高く、真夏日が続いています。熱中症が心配な天候でした。お暑い中ですが、皆さんお出かけ下さり、髙輪さんの朗読会3回目が行われました。

 今日は、善鸞が親鸞の大切な文書を隠れん坊に騙され、奪われてしまうが、常吉の助けにより、燃えさかる火の中から命がけで取り返すことに成功する。常吉が、竜夫人の屋敷でそのことを報告している場面です。

髙輪さんは、激しい戦いの場では、親鸞の文書を、身を挺して守ろうとする善鸞の一途な思いを力強く、竜夫人が日本に戻ってきた本当の理由を常吉に打ち明けるところでは、竜夫人の艶やかな美しさを演じきり、1時間半があっという間に終わりました。

「お暑い中お疲れ様でした。また次回。」という髙輪さんの最後の挨拶に、つい暑さを忘れてしまいました。髙輪さん ありがとうございました。

ご参加下さった皆様 ありがとうございました。

次回は、8月9日です。

 7月11日(土)第4回 詩入門講座

 講師 杉原 美那子

今日は、事前に提出されていた13作品について杉原先生から講評をいただきました。先生が一貫して言われたのは、物事を順番にたどるのではなく、一番印象に残ることを前面に押し出すこと、詩は最後が要だから、ここでやめようという決断をすること、削る作業が大切であるということでした。ポイントを押さえた助言があり、次作からの目安ができました。杉原先生 ありがとうございました



 7月11日(土)第3回 小説入門講座

講師 小網 春美

 「ストーリーを作る」のテーマで小網先生が担当されました。

最初に、この講座の小説入門講座とは、短編小説の書き方を学ぶ講座であると理解してほしいと確認された上で、短編小説はあまり重くないほうがよい、題材はそこら中にある、とのお話がありました。

<題材を見つけるためのポイント>

・新聞記事から

・写真一枚から

・できるだけ人との交わりを広げる

・自分の経験から

・積極的に話題のあるところに入り込む

小説はもともとありえないことを書くものだから、大いにおもしろいストーリーを作って楽しめ、但し、誰の視点で書くのかブレないことが大事であると言われました。

<小説を書くときの留意点>

・書き出し

・文体

・構成

・キャラクターの設定

・季節、時代設定

・舞台

・五感に訴える

など、いくつかのポイントについて解説されたのですが、強く意識して書いてください。と念押しをされた際に、受講生の中から、「はい!」と返事があり、先生を喜ばせていました。(ナイス返事!)

質疑応答の時間には、受講生からいくつも質問が出て、積極的に講座に参加している皆さんの気持ちがうかがえる講義となりました。

次回は、8月8日(土)です。



 7月4日(土)第3回 小説講座 合評会

講師 荒川 義清 正見 嚴 寺本 親平


 今回の合評会の作品テーマは、「坂」と「橋」の二つのどちらかを選ぶことになっていました。提出された作品は18作品、予定された時間は1時間30分。講師の先生方から順番に講評をいただくのですが、なかなか厳しい時間配分が求められます。やはり、時間内での終了は難しく、30分の延長となりました。司会を務めて下さった正見先生はさぞかしお疲れになられたことでしょう。ありがとうございました。

講師の先生方からは、内容以前に、原稿用紙の使い方や改行の仕方、誤字・脱字の見直し、文体の統一など、推敲の重要さについてお話がありました。

さらに、題名で人を惹き付ける工夫やよけいな描写や説明を省き、説得力のあるものにすることなど、ポイントを押さえた数々の助言がありました。

中には、「柱になるものがない」や、「読者に不快感を与えない」など、厳しい評価もありましたが、「耳の痛いこともいっぱい言ったけれど、うまくなってほしいからのことで、負けずに書き続けてほしい。」と、今後の執筆活動の支えとなる励ましの言葉があり、合評会が終わりました。皆さん長時間にわたりお疲れ様でした。



 7日(水)出前講座 金沢市立浅野川小学校3年生、4年生

講師 福島 茂


 3年生1時間、その後、4年生1時間の計2時間コースとして浅野川小学校に伺いました。授業の課題は「俳句を楽しむ」です。まずは俳句の約束ごとの学習です。漫画で季語や17音の定型について学びましたが、登場人物に扮して、みんなの前で漫画を読んでくれたお友達には大きな拍手が送られました。

福島先生から、もう一つ俳句の大切なこととして、自分の発見や感動を詠み込むことを教わりました。

そして、いよいよ実作タイムです。お友達と楽しく相談しては季節の言葉を考え、指折りながら音数を確認して作りました。できあがった人は、福島先生の講評を聞くために長い行列になっていました。授業の最後に、楽しかった人は手を挙げて、と、担任の先生が聞いたところ、3年生も4年生も、全員しっかりと元気よく手を挙げていました。

4年生はこれから定期的に俳句を作るそうです。生活の中で俳句の素養が養われていけばいいですね。



 6月27日(土) 平成27年度 第1回 フォト&五・七・五合評会 

講師 中田 敏樹

 

いかにも梅雨といった風情の生憎の天候でしたが、それでも皆さんお集まり下さり、平成27年度第1回「フォト&五・七・五」合評会を開催しました。講師はお馴染みの中田敏樹先生です。約一ヶ月間ミニギャラリーに展示し、ご来館の皆様の目と心を和ませてきた作品ですが、作者のコメントをお聞きすると、写真を撮るためにどんなご苦労があったかや、一句作るまでの作者の思いが具体的にわかります。中田先生の的確なアドバイスをお聞きできて楽しいひとときを過ごしました。作品をお寄せ下さった皆様ありがとうございました。中田先生ありがとうございました。会の最後にたいへん貴重な品物を見せていただいたことも併せてありがとうございました。

10月には第2回を企画しますので、皆様のご参加をお待ちしています。



6月20日(土)第2回 俳句入門講座

講師 宇野 慂子

 今日は「青葉」あるいは「若葉」を入れた句と、お題にこだわらないで作った自由句の二句が課題となっていました。早速句会の準備に取りかかりました。最近簡略化した句会もあるそうですが、ここで行っている様式は本当の句会の形とのことで、多少時間がかかっても正式な形で実践していくそうです。一つひとつ良い勉強になります。

 最後に先生の講評と手直しがありました。力作ばかりですが、先生の手直しによってさらにわかりやすい写生の俳句になりました。いくつか具体例を挙げてみましょう。

  寝転べば若葉の強さほほを射す → 寝転べばほほ射す強さ草若葉

  青葉して重ね重なり奥の院 → 樟青葉重ねかさなり奥の院

  見上げれば揺れる若葉に鳥の陰 → 見上ぐれば揺るる若葉に鳥の影

  白い雲若葉繁れる赤れんが → 雲白く若葉茂れる赤れんが

  ちらちらと光る里山青葉風 → 青葉風生まれ里山光あり

  あじさいや眺める位置にこだわりつ → あじさいや眺むる位置を定めをり

  誘う風遊ぶすずめに若葉風 → 庭先に遊ぶすずめや若葉風

 他の受講生の皆さんの共感を得た作品です。

  寝転べば若葉の強さほほを射す

  竹刀振る足音高く子どもの日

  青葉して天皇晴れや植樹祭

  若葉にも七色ありて光りけり

  雨上がり若葉に光る梅雨の玉

  青葉して重ねかさなり奥の院

 次回は7月25日(土)です。お題は、「梅雨」で、自由句でも良いという宿題が出ました。



6月20日(土)第2回小説講座

講師 正見 巖

 テーマは、「小説の実作について①」です。講義の柱をご紹介します。

 1.挨拶、自己紹介

 2.小説とエッセイの違い

 3.実作の具体例(矛盾や不自然)2作品

 4.実作①主人公をなるべく早く出す②時間、場所を示す、その際、必ずプロット(設計図)を作る必要があること、それから、③テーマを最初に出さない④無駄な情景描写や説明は不要⑤相方⑥の異性、までを解説されました。矛盾点があれば修正する、話の筋を通すこと、思考の流れが明確であることが大切である。心を開かない人は、矛盾点を突かれても修正しようとしないというお話が心に残りました。次回は、7月4日(土)です。合評会です。



6月15日(月)出前講座 金沢市立馬場小学校 5年生

講師 福田 信一

馬場小学校の校門を入った右手の前庭の一画に、川端康成の揮毫による尾山篤二郞、泉鏡花、徳田秋聲の三人の歌碑が建てられています。馬場小学校では、三人の偉大な先輩について、3年生から5年生までに一人ずつ取り上げて学習をしているそうです。

今日は5年生が「尾山篤二郞」について学習しました。講師の福田先生はおもしろいクイズを出しながら話を進めていきました。正解が出ると「やった!」とか「うーん」とか、それぞれの反応があり授業は盛り上がりました。先生のお話を聞きながらしっかりメモも取っていました。大きな声を合わせて篤二郞の短歌を読み上げました。最後に、美しい日本語を学ぼうと拍子を取りながら、阪田寛夫の年めぐりを読んだり、「そうだ村の村長さん」の追いかけ読みをして学習を終了しました。

楽しく学べた1時間でした。 福田先生 ありがとうございました



6月14日(日)第2回 「親鸞完結篇・上巻」朗読会
朗読 高輪 眞知子 (朗読小屋 浅野川倶楽部代表)


親鸞と長男善鸞の親子の確執が描かれている場面であり、埋めることのできない大きな溝や心の葛藤を高輪さんが見事に演じきっていました。終わっても、親子でありながら、打ち解けることのできないつらさを感じ、しばらくは身動きできない状態になりました。



6月13日(土) 第3回 詩入門講座
講師 内田 洋 

作品鑑賞の3時間目です。先生は、講義の冒頭に、「人それぞれにこういう詩人のこういうような詩を書きたいと、イメージができているのではないですか、でも、書くとなると、なかなか書けないもので、今日は、「詩とはどういうものか」を改めて皆さんと共に問い直したい。」と今日の授業の意味について話されました。

鑑賞作品は、新川和江の「わたしを束ねないで」とフェルナンド・ペソアのことば詩集「羊飼い」(アルベルト・カエイロ詩篇)よりの2篇です。

自己探求としての詩が同時に一種の自己実現でありうるとして、上記2篇の(わたし)を書いている詩の学習をしました。

次回は7月11日で、実作となります。提出締め切りは6月27日です。



6月13日(土)第2回 小説入門講座 

 講師 高山 敏 

 
 小説入門講座の2回目です。「創作にあたるーその手掛かり」がテーマですが、最初に、高山先生から課題が出ました。

 ①「もう帰ろう」

 ② もう帰ろう。

  ③ もう帰ろう、

 上記の三つのうちからどれか一つを選んで、続きのストーリーを配布されたA4の用紙に20分間で書け という課題です。20分の時間が経って、「書き切れなかった。」「まだ途中やー!」という声も中にはありましたが、ほとんどの受講生はしっかり書き切っていたようでした。次に提示された資料の確認をしました。

 資料1 小説は「何」でできているのか 

  (三つの大切な要素である会話、説明、描写のバランスを意識すること)

 資料2 創作にあたるーその手掛かり  

(書くヒントになる題材の探し方、書き出し、山場の持たせ方、結末、会話文等についてまとめられて いる)

受講生の作品に目を通された先生から、「今年の受講生はレベルが高い!」「20分間でよくこれだけのものが書けた!」というお褒めの言葉がありました。一人ひとりの作品について簡単に講評をいただき、今後の目標を立てることができたようです。さらに練り上げ、読み応えのある作品にできればいいですね。

次回は7月11日(土)です。



6月3日(水) 出前講座 金沢市立紫錦台中学校 3年生

講師  竪畑 政行  朗読 神田 洋子

 紫錦台中学校3年生の総合の時間です。「金沢の偉人や三文豪」の学習ですが、今回は対象を泉鏡花に絞り、『「かなざわ偉人物語」文学や芸能の分野に活躍した人びと 5』で「泉鏡花」を執筆された竪畑先生に講師をお願いしました。

「鏡花の生い立ち」から「鏡花が小説家を目指すきっかけ」「鏡花の人となり」そして、昭和14年65歳で亡くなるまでを、途中、クイズを挟みながらわかりやすく説明してくださいました。

現在鏡花記念館の建っている場所が生家跡であることや、書き上げた作品が300に及ぶこと、鏡花の作品が、夏目漱石や芥川龍之介など当時を代表する著名な作家から支持されていたこと、作品を書き上げるのが速かったこと、神経質なくらいのきれい好きで床を3度拭きしていたことなど、鏡花の一生をコンパクトにまとめ、かつ、緻密に学ぶことができました。

竪畑先生が東京で鏡花が過ごしていた屋敷跡を訪ねたところ、現在はコインパーキングになっていたということも教えて下さいました。メモを取る皆さんの真剣な顔が印象的でした。

その後、神田さんによる鏡花の作品「化鳥」の朗読を聞きました。スクリーンに映し出される絵本の映像と神田さんの朗読で鏡花の世界に引き込まれ、余韻を感じながら総合の学習を終了しました。

郷土の文豪からどんなことを学んだでしょうか、"偉大な先輩"に触発されて、紫錦台中学校3年生一人ひとりが持っている文学の芽が開花しますよう念じています。



5月25日(月) 出前講座 金沢市立大徳小学校4年生

講師 金沢ふるさと偉人館  増山 仁 学芸員

 今日は、大徳小学校4年生の総合の時間にお邪魔しました。会場の体育館に4年生全員集合です。クラスごとに入場し、整列、着席までのきびきびした行動は頼もしい限りでした。

さあ、いよいよ総合の始まりです。

増山さんから、「世界で活躍した金沢の偉人」というテーマで、二人の有名な偉人が紹介されました。「高峰譲吉」と「八田与一」です。ふるさとの偉人の中でも「超」が付くほど有名な二人なのでみんな真剣に聞いていました。

ご褒美として、地元の大徳に近い、安原出身の偉人「高多久兵衛」と「松本佐一郎」という二人の偉人についても教えていただきました。身近な地域出身の偉人には親近感を感じたようで、名前をすぐに覚えていました。

大徳小学校4年生は、来週、直接「ふるさと偉人館」にお出かけして、さらに勉強を深めるそうです。偉人館のリーフレットには、20人の偉人が紹介されており、館内では、実に91人もの偉人を調べることもできるそうです。それに加えて、要望があれば新しい人にも対応できるようになっているとのことでした。偉人から多くのことを学んでくださいね。

増山さん、資料の準備や楽しいお話、ありがとうございました



5月23日(土) ■第2回 詩入門講座

講師 杉原 美那子

第1回に引き続き、第2回は作品鑑賞です。今回は宮沢賢治について学び、語り合いました。

前半は、詩人であり科学者であり、なにより宗教者であった賢治の生涯を辿りました。そして後半は「イーハトーヴ」「オノマトペ」「音楽」「心象スケッチ」というキーワードをもとに、賢治の詩の世界に迫っていきました。

宗教体験・自然科学・岩手県の自然・風土が渾然一体となって形づくられた、「賢治の中に存在する宇宙」である作品世界を学んでいきました。

 

その中で紹介された、印象的な一文をご紹介します。

 「内にコスモスを持つ者は、世界のどこの辺遠にいても常に一地方的の存在から脱する。内にコスモスを持たない者は、どんな文化の中心にいても常に一地方的の存在として存在する」高村光太郎(※1)

花巻から豊かな作品世界を創造した賢治を評する、するどい一文です。

 

賢治について学んだ後は、いよいよ実際の作品の鑑賞です。『永訣の朝』を草野心平の朗読テープで聞き、先生と受講生のみなさんで感じたことを語り合いました。

妹を失う切ない内容であると同時に、宇宙的なスケールの広がりも持っているという指摘や、時折挿入される方言の印象深さについてなど、様々なご意見が飛び交いました。なかには「高村光太郎の『レモン哀歌』の方が好き」との声もあり、活発な意見交換の場となりました。

講座が終わった後も賑やかに語り合う声が聞こえ、盛況のうちに第2回は終了となりました。

 

※1 高村光太郎「コスモスの所持者 宮沢賢治」 『高村光太郎全集第8巻』

筑摩書房 1958 初出 草野心平編『宮沢賢治追悼』 次郎社 1934



5月20日(水) 出前講座  金沢市立明成小学校2年生

講師 島田 鎮子
 
 明成小学校にお邪魔しました。今日は、平成27年度、文芸館出前講座の初日です。
 2年生2クラス合同での授業が始まりました。講師は島田鎮子先生です。はいく、たんかのリズムを学び、自分で作ってみる授業でしたが、とてもはきはきと元気いっぱいの返事や質問、答えができる2年生でした。島田先生が、「言葉にはリズムがあるよ。悲しいときには悲しいリズム、うれしいときにはうれしいリズムがあるから、リズムを大事にね。心をぎゅっと詰めて。」というアドバイスを伝えました。それをしっかり聞いて、上手に俳句と短歌を作って発表してくれました。45分間があっという間に終わり、授業後の感想発表では、島田先生とまた授業したい。とか、夏休みの宿題や、自学でまた作ってみたいとの声が多く聞かれ、来た甲斐があったと思いました。とても楽しいひとときでした。
 島田先生 ありがとうございました。お世話になりました。



5月16日(土) ■第1回 小説講座 

講師 寺本 親平

  

  受講生22名の参加ですが、ほとんどの方が昨年度も受講されており、小説を書くことの悩みや課題を解決したいという強い思いから今年も受講された方が多かったようです。
 寺本先生は、「てにをはがどうなどということはどうでも良いことで、書くことの覚悟、精神の基盤、心構えを養うことがいかに大切かを理解してほしい。」と、小説を書く際の根本的な気持ちの有り様について繰り返しお話されました。その上で、明確に作品化していくこと、しぶとくあきらめずに書き続けることが大切であると言われました。苦しい作業の果てにも続けること、文章を紡いでいくことの覚悟が求められます。次は、カンナ、のこぎり、のみの使い方を話します、というので、表現上の留意点に触れられるようです。
 これからも書き続ける強い気持ちでがんばりましょう。



5月16日(土) ■第1回 俳句入門講座 

講師  宇野 慂子

  

  ここしばらくは、「まだ5月なのに・・・」と、青い空を見上げて戸惑っていましたが、今日は気温が下がり、幾分過ごしやすい日となりました。第1回俳句入門講座を開催しました。下は中学生から、幅広い年齢の受講生の皆さんが揃いました。

 最初に、宇野先生が準備して下さった資料で、俳句の基本を学びました。

 次に、作句のポイントについて説明がありました。簡単にご紹介しましょう。

 

 ① 物をよく見て写生すること、写生したときの発見・感動を一句にする。

 ② 人にわかり、調子がととのっていること。

 ③ 自分の生活を歌い、中に季語をいれること。

 ④ 自分の個性を生かし、思い思いの俳句を作る。
 ⑤ 文語と口語は自由に使ってよいが、ここでは、できるだけ文語を使ってほしい。

  その後、早速実作しました。
  いきなりの実作でしたが、中々の秀作ができました。

  夏場所やひいき力士に土がつく

 

  風薫る俳句教室足力む

 

  シャガ白く流人小屋まで続きたり

 

  一片の雲なく続く夏の空

  最後に、先生がすべての作品を添削して講座を終了しました。次回は2句提出です。
一句は「青葉」か「若葉」をお題として作り、もう一句の題は自由です。どんな作品が できるのか楽しみです。また次回お待ちしています。
 



 5月10日(日) 第1回 五木寛之作「親鸞完結篇・上巻」朗読会 

朗読 髙輪 眞知子  (朗読小屋 浅野川倶楽部代表)

  

 五月晴れの気持ちの良い日となり、文芸館前の満開のつつじがひときわ鮮やかに見えていました。今年も文芸館では髙輪さんによる朗読会が始まりました。今年は、かねてより待ち望んでいた「親鸞・完結篇」です。このあと、今日を含めた全8回で読み進めていただきます。新聞連載中は、毎朝、新聞の届くのを待ち構えていて、続きを読む楽しみに浸っていた方も多かったのではないでしょうか。

 行燈に照らされ、ほの暗く静まりかえった会場に髙輪さんの凜とした声だけが流れました。ひととき親鸞の世界に浸りきりました。参加下さった皆様ありがとうございました。     

 髙輪さん これからもよろしくお願いいたします。



 5月9日(土) ■第1回 詩入門講座
 講師 井崎 外枝子 


 第1回講座のテーマは、「作品鑑賞①郷土の詩」です。井崎先生が準備された資料により、金沢を舞台に活躍した詩人の作品鑑賞をしました。受講生による連ごとの朗読もあり、張り詰めた中にも和やかな雰囲気を漂わせて講座が進みました。


 個性豊かな受講生の皆さんが集まり、どんな作品が仕上がるのか楽しみです。



 5月9日(土) ■第1回 小説入門講座

 講師 小網 晴美
 いよいよ平成27年度の講座がスタートしました。まず、開講したのは「小説入門講座」です。中学生、高校生を含む、幅広い年齢層の19名の受講生をお迎えして順調な滑り出しです。講座は、受講生の皆さんの楽しい自己紹介から始まりました。「自分に小説が書けるのか」という思いと、「書きたい」という思いが複雑に絡み合っている様子が伝わってきました。 「おもしろい小説を書きたい」という積極的なコメントも聞かれ、今後が楽しみです。
 最初に、講師の小網先生は、「小説を書くとは、人間を描くことです」と言われました。さらに、いい小説を書くためには、いい小説をたくさん読むことが大切であるとのお話をされ、短編小説を書くために、読むと勉強になる作家と作品の紹介がありました。
 最後に短編小説を書くときのポイントを挙げて講義が終わりました。
 残って質問する受講生の姿もあり、1時間目から熱を帯びた講座となりました。

力をつけて、いい作品ができればいいですね。



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