金沢文芸館 本文へジャンプ


建物のおはなし


昭和初期からずっと界隈のランドマーク。

城下町の情緒あふれる浅野川のせせらぎ、東茶屋街・主計町にほど近い橋場町交差点にひときわ目を引く建物、それが金沢文芸館です。元々は銀行だった建物を金沢市が改修し文芸館に生まれ変わりました。建築されたのは昭和4年(1929年)。戦前から80年以上もこの建物は界隈のランドマークとして市民に親しまれています。

   1993年「金沢市指定保存建造物」指定
   2004年「国登録有形文化財」登録

昭和の頃の橋場町交差点

絵になる昭和ロマン

風変わりなモダニズム建築。ひと目見ただけでお洒落〜!! と声がもれてしまうほど絵になる外観は当時の雰囲気をそのまま生かしています。簡略化された擬ルネサンス様式で、ファサード(正面)をフリーズとコニースと呼ばれる水平の突起が縦にほぼ1対2の割合で上下二層に分けています。1〜2Fの5個のアーチ型の窓、3Fの角窓も特徴的です。

緩い坂道の交差点に建つため足元がやや異型に。
敷地も変形なので正面が少し斜めに折れ曲がっている。

枯木橋からの横顔もイケてます



ストーリーの入口はここ

皆さんを迎える正面玄関はイオニア式角柱付け柱を左右に配した意匠で、金沢旧市内にほとんどなくなってしまった昭和初期の様式的デザイン。とっても貴重なんです。
  
夜の顔にも注目です

日没から夜10時までライトアップしています。藩政時代から商人の町として栄えた尾張町。その周辺の景色に溶け込んでロマンチック!






いろいろフェンス

窓フェンスや階段手すりにも西洋風の細工が施されています。お見逃しなく。





ずっと座っていたい

1F交流サロンでは、銀行時代に使われていたカウンターを活用しています。置く向きを変え、少しだけ幅をけずって設置しました。木肌のぬくもりと深みのあるレトロな色調が特長です。ぜひぜひ座りに来てください。

奥には何が…?

実はここ、銀行時代は金庫でした。入口ドアは補修工事の際に取り払ったものの重厚なエントランスは必見。




梁を見せた広がり空間

3F文芸フロアは銀行時代は会議室でした。構造梁がそのまま露出された造りで、創建時の状態に近い広間空間をなしています。

小部屋も有効活用しています

さてその3Fフロアの奥の間、かつて倉庫だった小部屋は泉鏡花文学賞の受賞作品を展示したコーナーに。



タッセルにも情緒が漂う

館内のタッセル(カーテンを束ねる房飾り)は、地元の伝統工芸異業種グループ「ざ・金澤」によって製作されました。

1F交流サロン
「雪・月・花」…4つの窓にそれぞれ春の桜、夏の露芝、秋の萩、冬の雪持椿が漆と加賀刺繍で細工された金工があしらわれています。


3F泉鏡花文学賞コーナー
「結」…金糸刺繍と漆玉をアクセントにカーテンを着物に見立て文庫結びにしたキュートなタッセルです。


3F文芸フロア
「流水」…真田ひもを漆塗りでまとめ、端には加賀刺繍で細工した金工をあしらい、金沢を流れる二つの川「犀川」と「浅野川」の季節の変化が表現されています。





どの椅子がお好き?

1Fカウンターには足の長い木の椅子。どこかのバーみたい!? カウンターの色味に合わせました。

1Fと3Fのテーブルにはナチュラルな風合いのファブリックが張られた椅子。長く座っていても疲れません。

1F映像コーナーと3F書棚前には銀行時代、応接用に使われていた椅子。ゆったり体を包み込むような座り心地です。