金沢蓄音器館

館長ブログ ほっと物語

2018年8月

その272夏の甲子園大会歌のこと

夏の甲子園大会が始まった。今年は第100回の記念大会になる。

 石川県星稜高校出身の松井秀喜さんが始球式をし、その後の第1試合が星稜高校と藤蔭高校(大分県)の試合だった。石川県関係者が続けて開会式と初日を飾った。

その中の甲子園の歌「栄冠は君に輝く」の作詞は松井秀喜さんと同郷、石川県能美市(旧根上町)の加賀大介さんだ。

 昭和23年、大会主催の朝日新聞社が歌詞を公募し、その当選歌も石川県出身者という石川づくしだ。

この盤は1949(昭和24)年7月にコロムビアよりレコード番号A0597として全国発売された。

2番の歌詞にある「一球に 一打にかけて」は「一球に 一打をかけて」と歌われている。

これは「公募のため録音に作詞者が立ち会わなかったためか?歌手・伊藤久男が「に」、「に」と続くのがおかしいと思い、録音時に急に変えたのでは?今となってはわからないが」と、日本コロムビアプロデューサーである森淑(もり・きよし)さんがいう。

森さん曰く「こんなことはよくあることで、レコード制作者が後から恥ずかしい思いをすることがある」そうだ。
また、そんな時に限って売れたりする。本来は事実関係をしっかりしなければならないところだが、レコード会社のよくないところだろうかとも語る。

作曲は大家の一人である古関裕而。亡くなってからも印税が多いのはこの曲と「六甲おろし」だという。
生前、古関さんが大阪に出向いた折、新聞社近くの甲子園横のホテルで泊まり、何度もかかってうるさい曲だと思ったのが「栄冠は君に輝く」だった。
自分の作った曲だと古関さんは気づかなかったいうのが本当らしい。

 当館で人気イベント「レコードディレクター半世紀」での森淑講師の話の一コマ。森淑さんも石川県金沢の出身だ。


イベント「レコードディレクター半世紀」の
講 演


コロムビア森淑プロデューサー(左)と、
作曲家竹岡信幸氏、ご子息知幸さん(右)


元コロムビア新井正隆部長、竹岡知幸さん、
森淑さん、小生
(左から、蓄音器館2Fで)

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