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館内案内

第二展示室

鏡花の創作活動

鏡花の執筆の様子については、鏡花のもとで文学修業をしたこともあり、鏡花と親しい間柄にあった寺木定芳が次のように記しています。

 「書き始めて漸く陣痛が納って、すらすらと筆が進んでまん中頃になると、再びはたと筆が途絶えがちになる。茲で一二日再び陣痛が来る。それもすんで、又、すらすらと筆が進む。そしていよいよあと十数枚で完結という所へ来ると、必ず筆が又止まって、陣痛が起って来る。そして、およそ世にも不機嫌な顔色の何日かを過ぎて、目出度く完了となるのだった。」
 「執筆の時間は、文士共通の御多分に漏れず、必ず夜間、然も三更人静まってという、夜中からあけ方までゝあった。だから仕事にかゝると、夕方から午後八九時まで寝て了う。そして十時頃から起きだして、暁まで、孜々として想を練り、筆を走らせるのだった。」(「人・泉鏡花」より)

 鏡花は、明治24年10月に尾崎紅葉の門下生となって以降、昭和14年9月に世を去るまで、主に東京と逗子で創作活動に励みました。

鏡花ゆかりの品々

実生活においても、鏡花は独自の美意識に基づき行動していたようです。その様子は、現在残されている鏡花の遺愛品からも垣間見ることができます。

《金沢泉鏡花フェスティバル協賛 特別展示》
橘小夢 画「高野の聖」

ジオラマコーナー

 「春昼」は、鏡花33歳のときの作品で、体調を崩して逗子に滞在していたときに書かれた幻想文学の傑作です。のどかな春の午後、古刹岩殿寺へ足をのばした男が寺の住職から不思議な恋の物語を聞きます・・・
 前年の夏、この寺には一人の「客人」が逗留していた。ある夜、客人はどこからともなく聞こえてくる祭囃子に誘われて、寺の裏山へと登っていった。すると靄のなかから舞台が現れ、そこへ一人の女性が上がり、客人の方をじっと見た。恋する女がそこにいた!
 恋のせつなさが伝わってくる名場面をサウンド入りジオラマで展示しました。

サウンドコーナー

 泉鏡花の作品世界は、豊かな想像力に満ちています。そして私たちの五感、特に目や耳に訴えかける不思議な力を持っているようです。
 このコーナーでは、鏡花の作品の中から代表的な一節を朗読で聞くことができます。

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泉鏡花記念館

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