主な収蔵品

影模絵入蘭文伊曽保物語断簡

17世紀のオランダの詩人ヨースト・ファン・フォンデル(Joost van Vondel)が著した訓蒙書『蘭文伊曽保物語』(『Warande Der Dieren』:別訳『動物庭園』)の写。原本は1617年にアムステルダムで刊行されている。ウサギと亀や少年と狼の話で有名ないわゆる「イソップ寓話集」とは別作品である。
6枚の紙片の両面に、計6枚の挿絵と蘭文を写す。画は土佐守家家臣矢田四如軒が、文は山口為範がそれぞれ筆写し、特に細筆で写された挿絵は銅版画と見まごうほどの細緻なものである。
画写した矢田四如軒(1718~1794)は前田土佐守家の陪臣で、矢田家は家中では代々家老職を務った。四如軒は本名を六郎兵衛広貫といい、5代直躬と6代直方に仕えた。武士でありながら画才に長け、数多くの作品を遺している。
とりわけ禅画や人物画の分野を能くし、代表作には「板地彩色絵馬額面」(夕日寺町観音堂蔵・金沢市指定文化財)や「絹本著色前田直躬画像」(当館蔵)などがある。

収蔵品名 影模絵入蘭文伊曽保物語断簡(かげもえいりらんぶんいそっぷものがたりだんかん)
寛文3年(1791)
矢田四如軒
山口為範
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