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ブログ(2013年8月)

2013年8月

お手引きさん完成
2013年8月30日

 先日無事に立ったモデルさん、ただいまお召し替え中です。
 昭和30~50年代によく着られた全身柄の振袖にするか、訪問着風の一つ紋付にするか悩みましたが、家紋入りの方が大事な場面にふさわしいということで、写真の着物に決まりました。
 でも、正絹で友禅で染めてあるとってもいい着物なので、慎重に着付け、肩上げも恐る恐る縫いました。帯も昔の丸帯を、と思ったのですがいろいろ怖くて結び帯を使わせていただきました。
 後は髪飾り。昭和のお嬢さんらしくおかっぱ頭なので、しばって結ぶことができません。どうしようかと悩んでいた所、いろいろアドバイスをいただき、つけ毛をつけることでおさまりました。
 という訳で、「お手引きさん」完成です!金沢では花嫁が結婚する当日に嫁ぎ先の仏壇参りをするのですが、この時に花嫁の手を引いて案内役を務めるのが「お手引きさん」(御待女郎・オマッチョロとも)です。花婿側の親戚の子供で、たいていは女の子みたいですが、男の子が務めることもあります。今回は一人ですが、二人(女の子2人、女の子と男の子など)でする場合もあります。ある意味お手引きさんにとってもハレの日なので、すてきな着物を着せてあげれてよかったです。

かかし教室 in くらしの博物館
2013年8月25日

 湯涌ゆず街道・かかしファンクラブの移動教室が当館で行われました。作業するには屋外がいいということで、館の前の庭の空き地を予定していましたが、前日の雨で地面が少ししめりがち。急きょ玄関前のアスファルトにベニヤ板を敷き、テントを立てて作業会場にすることにしました。
 アスファルトとはいえ、巨大な木に囲まれているおかげでほぼ一日中日陰のポイント。心配していた気温もぐっと下がり、涼しい風に恵まれて、作業もさくさくとはかどりました。参加人数は少なめなのですが、講師役と二人で作業することで、こだわりのあるかかしが作れているようです。
 ボディから作り始めましたので一日がかりになりましたが、夕方にはご覧のように完成した姿もあちこちで見られました。そしてかかし4体が完成し、1体もほぼ全体ができあがるという予想以上の成果でした。このうち3体は湯涌に飾られることになります。さすがにこの日は移動させるだけとなりましたが、後日設置されたら、湯涌にお伺いして報告したいと思います。
 しかし、手前の着物姿のかかしさん、黒い帽子に黒いブーツがお似合いで、おしゃれさんとなっています。奥の赤いのは夢二館に飾られる予定ですが、こちらはもう少し作業する予定です。

 さて、博物館組は午前中に1体、午後に1体と計2体を完成させました。基本のボディを作りつつ、何がよかろうと話し合ううち、好きなドラマの話になり…「よし、これだ!」と勢いで決めた結果、写真の通りになりました。
 左はぱっと見るとよく分からないかもしれませんが、決め手は鉢巻の「海女」!右手にもっている黒いものは「ウニ」です。左手にはタライを…と思ったのですが、いい物がなくて、超ミニサイズとなっております。顔はあえて描いていませんので、何歳にでもみえるかと思います。ちなみに石川県には能登に海女さんがいますが、10代の海女さんもいらっしゃいます。
 右のやや小躍り調のステップを踏んでらっしゃる方は、「倍返し」のセリフで有名なあのお方です。顔は真っ黒ですが、心の内に秘める何かを表しているのでしょう。決して悪役ではございません。分かりやすいように「半沢」と名札をいつかつける予定です。
 ニューフェイスのお二人は校門を入って左手の駐車場方面に向かうと見ることができます。これでますます博物館の前がにぎやかになりましたので、ご来館の際は楽しんでいただければ幸いです。。

夏羊羹「鯨餅」
2013年8月22日

 学芸員が県外出身ということで、是非食べてみてくださいと金沢独特のお菓子をいただきました。夏限定の「鯨餅」で、店によっては「鯨羹」という名前で売られています。
 説明書によると、加賀では夏の暑さを乗り切るために土用の丑の日に鯨汁を食する習慣があり、その鯨の皮に見立て作られるそうです。皮とはいっても分厚い皮下脂肪つきで、餅とはいっても道明寺粉を使っているので桜餅に近いしっとりした柔らかい美味しいお菓子でした。皮の部分は昆布で表現しているそうです。
 山形など東北にも鯨餅はあるようですが、単色で皮を表現する色分けはないようです。なるほど、金沢ならでは!と思ったのですが、尾道にもよく似た鯨羊羹がありました。う~ん、残念。
 インターネットで簡単に調べられる世の中となってしまうと、画像も簡単に見ることができるようになってしまうのですぐ結論が出てしまい、夢見る時間が短いような…。でも、尾道以外に見つからなければ、なんで石川と広島だけなんだろう?と新たな疑問を見つけてしまえばよいのです。できるだけプラス思考でいかないと、ですね。

お嫁に来ました
2013年8月22日

 5年前に調査でお世話になった方のお宅へ久々にお伺いしてきました。ご無沙汰しすぎて、かなり周辺の風景が変わっていて驚きましたが無事にお会いできてよかったです。
 再会した目的は、嫁入り道具の鶴亀に会うこと。昭和中期頃までは嫁入り道具を運ぶ際にワラの鶴亀を用意して、大八車やトラックの先頭に飾る習慣がありました。今も結納品店の店先などでお姿を見ることはできますが、何のためのものか分かる人は少ないかもしれません。
 蔵の梁にぶら下げてあった鶴亀を数十年ぶりに下ろしていただきましたが、少々ワラがちらばったりしたものの、編み込んであるワラはしっかりしていました。持ち主のお父様のご友人が作られたそうで、見事な作品です。
 当初はお借りする予定だったのですが、ご厚意により当館にお嫁入りすることになりました!という訳で、玄関先で記念撮影。当館に福を運び込んでいただけますように(拝)
 しかし、数年前は気づかなかったのですが、亀さんの頭に突起がありました。もしかしたら耳かもしれませんが、あまり亀にそんな部分があるイメージはなかったので、ちょっと不思議な感じです。ボタンで作った目も愛きょうたっぷりなので、来月の展示でのお披露目の際はぜひご覧ください。

立った、立った!
2013年8月21日

 展示替えまで2週間を切り、今日も少しずつ準備を進めています。
 本日のお題は、女の子のモデルを用意すること。お座敷で座っている女の子を一人使えば簡単なのですが、正座させることを目的に作っているので、自分で立つことができないのです。
 庭先にいるかかしさんもこっそりと園芸用の支柱と地面に打ち込んだ杭で支えています。でも、展示室内では杭を打ち込むわけにはいきませんので、収蔵庫の隅にあったマネキン用(?)土台に支柱をくくりつけてみました。
 そして見えないようにこっそりと背中に通してみたら…無事に写真の通りに完成しました!思わず「立った、立った!」と言ってしまいましたが、足はまだちょっとかかとが浮いてたりします。来月の本番までには素敵なお嬢さんに変身させる予定ですので、楽しみにしていてください。

ひらがなで「かがもん」
2013年8月20日

 言葉の響きがおもしろかったので、ついついひらがなで書いてしまいましたが、漢字だと「加賀紋」です。写真のように家紋の周りにお花などを描く事で、家紋が目立たなくなり、しかも気品のある形になるという独自の様式です。
 江戸時代中期頃からあったそうで、当館の資料では打掛そして袱紗で見ることができます。写真のものは織り出していますが、古い物は友禅で染めてあります。
 花嫁のれんをあつらえる際にも、オプションで家紋の周りに加賀紋の美しい模様をつけることができるそうです。先日金沢市老舗記念館で拝見することができましたが、家紋の周りが赤一色の無地なので、加賀紋が映えてとても美しかったです。
 とても素敵な風習なのですが、今ではあまり行われていないようです。昔に比べれば家紋を入れる機会もだいぶ減ってしまいましたので仕方がないかもしれませんが、展示を通じてその存在を紹介していければと思います。

家紋に悩む日々
2013年8月19日

 来月の特別展でご紹介する「袱紗(ふくさ)」は、茶道用ではなく婚礼用の袱紗なのですが、金沢では「ジュウカケ」ともいいます。五色生菓子と赤飯を入れた重箱にかけるから、ジュウカケと呼ぶのだそうです。いろんな種類があるだけでなく、人によっては何枚も用意していたりします。そこで整理する際に目安となるのが「家紋」です。

 左と右の家紋の違い、分かりますか?ちょっと向きが変わっていますが、「木瓜(もっこう)紋」です。木瓜=きゅうりのイメージがありますが、鳥の巣をかたどったものだそうです。
 ポイントは「何で囲っているか?」です。左は「雪輪」で主に女性用、右は「丸」で主に男性用なのです。両方とも同じ方からいただいたのですが、当時はまだ知識がなくてはっきりと区別をつけることができていませんでした。
 なぜ、男女両方あるのかというと、左はお嫁さんの実家の家紋で、右は嫁ぎ先の家紋で、たまたま同じ家紋の家同士で結婚されたので、こうなったようです。昔は婚礼につかう袱紗だけでなく、結婚した後に嫁ぎ先で使うための袱紗(主に不祝儀用)も用意したので、一緒に保管されていたのです。
 という訳で、2種類の家紋があっても戸惑わないようにはなったのですが、まれに3種類入っていたりして、先代なのか先々代なのかと悩むケースもあります。お家の家紋はだいたい分かるのですが、母親のお里の家紋は簡単には分からないので、誰も分からない事もあります。家紋で区別がつくのはありがたいのですが、なかなか難しいものです。

ついにカゴに入りました
2013年8月14日

 毎日毎日虫取り網を持って頑張っている「虫取りぼうや」の虫カゴについに大物が入りました!

 とはいっても、捕まえられた側は不満なようで、「出せ~出せ~」とばかりにカゴの隙間から足を出して暴れているようです。

 じっと見てみれば動かないので、明らかにニセモノと分かるかとは思いますが、本物と誤解されて取り出されないように、虫カゴは開かないようにしてあります。
 ロウを溶かして表面に塗ってもらいましたので、雨が降っても大丈夫かとは思いますが、ある日白くドロドロに崩れていたら、ごめんなさいです。
 万一の時のために記録用に撮影したのが、右の写真です。心配していたよりはそれっぽく見えるようでほっとしています。でも、今回は塗るのが大変でした。こげ茶色にしておけば間違いないと軽く考えていたのですが、「やはり濃淡が必要かな~」とか「本物らしく見えるためには照りがあった方が…」などといろいろ考えて迷ってしまいました(悩)。
 ちなみに虫取りぼうやの網には本物のセミの抜け殻が入ってますが、あくまでも小道具ですから、そのままにしておいていただければ幸いです。

展示品が増えました
2013年8月9日

 企画展で映画チラシをお借りした方が、他の資料が出てきたということでさらに大量に持ってきてくださいました。今回は新聞の切り抜きが多数あり、しかも大きな物ばかり。悩んだ末に「OO7」シリーズとシリーズを選んでみました。
 写真の上半分はすでに展示してあったチラシなのですが、急きょ場所を作って立てる形にして、なんとか新規資料を入れることができました!相変わらず資料がぎゅうぎゅうですが、今回ばかりはしょうがありません。
 でも、おかげで寺町にあった「シネマパレス」(1点のみ)と香林坊にあった「小劇場」、現在も金沢駅近くにある「駅前シネマ」のコーナーを追加することができました。残りの会期は後3週間となってしまいましたが、是非たくさんの方に見ていただければと思います。
 しかし、お雛様も五月人形も会期中に増えてしまいましたし、最後の方に見た方がたくさん見れるということになってしまいそうです。こういうのはあまりよくないことかもしれませんが、持ってきていただいた物はできるだけ早く飾ってあげたいので、可能な限り展示する努力はしたいと思っています。

柱時計の修理
2013年8月8日

 先月末に時報が狂った玄関ホールの柱時計が、昨日の朝出勤したら8時で止まっていました。8時だと閉館後の夜20時なのか翌朝の8時なのか区別がつかないのですが、とにかく誰もいない時間帯に地震以外の原因で止まってしまったようです。
 実は先月も一度停止していたので、さすがに不安になり、時計に詳しい方に見ていただきました。部品を解体して油をさしてもらいましたが、幸い老朽化はなかったようです。
 とりあえず経過観察という形でお昼前には元の位置に戻り、一安心。あと、最近数分ずつズレが発生することを相談すると、振り子の下についているネジで調整すればよいと教えていただきました。ネジを上にあげると振り子が早くなり、下げると遅くなるのだそうです。なので、少しずつ動かして当面は様子を見ることになりました。
 あと何年動いてくれるのはちょっと不安になりますが、少なくとも100年は動いてもらわらないと「大きなノッポの古時計♪」にならないので、まずは9年頑張ってくれることを願っています。もちろん、できる限りメンテナンスはするように心がけるつもりです。

骨組みと肉付け
2013年8月7日

 いきなりですが、右の写真は何だと思いますか?

 ヒントは左に突き出た部分の形に注目!

 え、それだけじゃ、わかりにくい?

 では、もう一つのヒントは夏に子供たちに人気の生き物です。
 6本足の生き物と言えば?

 …と引き延ばしまくってくどかったかもしれませんが、去年に引き続き今年も作っています。たしか去年も作ったはずなのですが、最近物覚えが悪くて(汗)。こういう時のために記録写真って必要ですね。
 という訳で、奥の物体が過去に制作した物で、手前が今作っている物です。写真の奥をわざとピンボケさせてますから、本物っぽく見えたらうれしいです。
 いつもはもっと簡単な骨組みしか作らないのですが、今回は諸事情でがっちりと針金を巻きまくっています。おかげさまで見本よりもだいぶ大きくなってしまいました。しかも、針金をうまく配置できなかったので形がいまいち。足もクモみたいに長くなってしまったので、あわてて半分に折るはめになりました。
 それでもここまでしてしまったら、覚悟を決めて色をつけるしかありません!さすがに今回は分かりにくい場所にこそっと配置する予定なので、後日改めて結果を報告いたします。

目のつけどころが違います
2013年8月5日

 今日は当館で学芸員実習が行われました。ふつうは1つの館に何日も通うのでしょうが、当館が所属する(公財)金沢文化振興財団では、学生たちがいくつかの館を回る形をとっています。
 本日のお題は民具の整理(観察・採寸・スケッチ・撮影・キャプション作り)と、郷土玩具のミニ展示。
 人数がいるので4つのグループに分かれていただきましたが、テーマは次の通りになりました。
 ・人形シリーズ―ユニークな形の人形たち
 ・わんこシリーズ―身近な犬のおもちゃを紹介
 ・祭時の馬~北と南の馬くらべ―形や色に注目して紹介
 ・働く美人の人形47(HBN47)―特色ある仕事をする女性
最後のHBN47は現代ならではのテーマですね!
 今回は展示室に郷土玩具が並べてありましたので、選びやすかったようですが、その中でも更に厳選して、並べ方や紹介の仕方も工夫して頑張っていました。
 展示終了後に批評会を開き、いろんな意見をいただいた後、少し訂正を加えたりしたのが写真の姿です。9月1日(日)の会期終了まで飾りますので、ご来館の際はぜひ注目してください。

ただいま、植木の手入れ中です
2013年8月2日

 今年はなかなか梅雨が明けませんが、そろそろお天気に恵まれそうですね。という訳で、植木の手入れを始めております。

 まぁ、かかしですけど(笑)。

 先日からこっそり(?)と作業してきましたが、今日ついに服が届きました。着せかえていたら、帽子と靴が必要なことに気づき、来客予定の方にダメ元でお願いしたら、持ってきていただき、完成しました!
 そして大事なのはやはりお顔。子どもたちは眉毛なしにしたけど、大人は必要でしょう。つぶらな瞳がいい感じになりましたが、口元が寂しいのでちょっとだけベロを出させてみました。
 写真では分かりにくいですが、なんと!眼鏡をしていますので要チェックですよ!当初は予定になかったのですが、「眼鏡したらいいんじゃない!?」と盛り上がってしまい、急きょ不要になった眼鏡を持ってきていただきました。チェックのシャツにあわせたかのような帽子の裏地といい、かなりオシャレな姿になりました。
 そんなオシャレさんなのに足元はサンダルですが、彼はあくまで「自宅の庭の木」をお手入れしてるだけですから、何にも問題はありません。おそらく外出して帰ってきたら、庭の植木がちょっと気になって、てぬぐいを首にひっかけて作業しているのでしょう。
 ちなみに目線の先には「虫取りぼうや」がいます。これでかかしが3体揃い、「かかしトライアングル」が形成されたことになります。中に入ったら異空間へ飛ばされる…ということはありませんので、安心してお通り下さい。

映画『風立ちぬ』のアイテム
2013年8月2日

 昨日、ジブリ映画『風立ちぬ』を見てきました。戦争へ向けて走っていく時代の内容ですが、ストーリーの進め方がさすがですね。
 映画の内容に感情移入しつつ、あちこちに登場する小物達(特に生活用品)や人物の服装などが気になってしまうのは、職業病なのですが、これは!と思う物がありました。
 映画だと竹製とおぼしき道具を主人公が使っているのですが、去年の夏にいただいた物とよく似ていたので、引っ張り出してきました。
 真ん中の棒(滑尺)と透明なガラス部分(カーソル)を左右に動かして使う物なのですが、「計算尺」というそうです。現代でいうと「電卓」にあたり、設計の必須アイテムでした。掛け算や割り算、平方根も計算できるそうです。
 電卓ができるまでは算盤を使うイメージがありましたが、こんな道具もあるんですね。木製の雲形定規もいただいていますので、小道具のミニコーナーを勝手に作ってしまうのはどうだろうとちょっと思ってしまいました。でも、映画チラシをもらってくるのを忘れてしまいましたので、もう一回映画館に行かねばなりません(汗)。

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