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ブログ(2017年10月)

2017年10月

「写真で見る戦後の金沢」11.人々のくらし~職人の仕事・運搬編~
2017年10月26日

 仕事をしている姿も「くらし」の一環であり、特に屋外で作業する様子は風物詩でもありました。

 1枚目(左)は浅野川の友禅流しで、昭和40年代と思われます。左上に浅野川大橋が写り、川べりには雪が積もっています。染めた布を大量の水で洗って糊や余分な染料を落とすのですが、冷たい水で行うと発色が良くなるため、雪の降る中ですることもありました。
 2枚目(右)は犀川の友禅流しで、昭和30年代と思われます。染色団地ができると、工場内の人工の川で作業ができるようになったため、犀川では行われなくなりました。


 3枚目の写真は昭和27年頃(1952)に、味噌蔵町で撮影したものです。軒先に和傘が複数吊下げられ、特徴ある模様から蛇の目傘(女性用)であることが分かります。
 男性の足元に置かれているのは番傘で、干し終わったところでしょうか。紙を張った後に防水用の油を塗るのですが、全体に行き渡るようにひっくり返して干したりました。
 洋傘が普及すると、和傘はあまり使われなくなり、職人の数も激減してしまいました。

 4枚目(左)は昭和27年頃(1952)で、味噌蔵町付近を牛が荷物を引いて歩いている所です。馬を撮影した写真もあり、この時代は運搬用の牛や馬が欠かせませんでした。
 5枚目(右)も昭和27年頃(1952)で、浅野川大橋で撮影されました。よく見ると、大八車が2台あり、手前の男性が勢いよく走って抜かそうとしているようです。どちらも樽を複数積んでおり、しょう油や味噌などを運んでいたのでしょうか。


 6枚目の写真は昭和27年頃(1952)で、リヤカーいっぱいに花が入っています。女性も花を持っており、後ろの家に頼まれたものを運び込もうとしているのでしょうか。
 撮影地は不明ですが、奥に細い通りが見えます。裏通りなどの狭い道にはリヤカーが便利でした。
 このような行商の人々も昔はよく見られたようですが、現在はあまり見かけなくなりました。

着物で記念撮影~秋編・第2弾~
2017年10月22日

 秋の着物体験第2弾を10月21日(土)・22日(日)に行い、「戦前のくらし」の床の間に獅子頭を飾りました。
 台風が接近しているため、22日は玄関ホールで和傘と記念撮影を行いましたが、多数の方にご参加いただきました。

 次回は11月11日(土)・12日(日)に第3弾を開催します。10月24日(火)より受付を開始します。

博物館の建物が重文指定答申
2017年10月21日

 国の文化審議会が10月20日に「旧石川県第二中学校本館」を重要文化財に指定するよう答申し、近く告示される予定です。
 近年発見された創建当初の設計図(玄関ホールに複製を展示)で当時の姿をよく残していることが分かり、歴史的価値が評価されました。
 明治中期に改正された中学校令を基に設置された中学校校舎の初期の遺例で、当時の設計指針を踏まえつつ、装飾に独創性がみられ、近代の学校建築の発展過程を知る上で、高い価値が認められるそうです。
 来館の際には是非建物もゆっくりとご覧下さい。

「写真で見る戦後の金沢」10.人々のくらし~服装・歳時記編~
2017年10月18日

 古い写真に写る人々の服装などに注目すると、当時のくらしぶりを知ることができます。


 1枚目の写真は昭和27年頃(1952)に、金沢駅に向かって歩く人々を撮影したものです。
 中央左手の女性は着物・もんぺに草履をはき、大きな風呂敷包みを背負っています。当時は行商などでこのような姿をよく見かけました。
 女性の左奥の男性は着物に下駄をはき、右手に唐草模様の風呂敷包みを持っています。それ以外の人々は洋服で、着物と洋服が混在していた時代の様子がよく分かります。

 2枚目(左)は金沢の正月遊び「旗源平」で、昭和30年代と思われます。この頃は正月に晴れ着として着物を着たので、左側中央の男の子も着物を着ています。
 「旗源平」はサイコロ2個を振って出た目で旗を取り合いますが、昔は写真のように畳のへりの隙間に旗を差し込んで立てました。今の旗源平は根元が丸いですが、古い物は旗の根元を平らに削ってあり、差し込みやすいようになっていました。

 3枚目(右)は1月に行われる加賀とびの「出初式」で、昭和30年代と思われます。現在は金沢城公園で行われていますが、平成14年までは犀川の河原で行われていました。梯子登りを披露した後は写真のような一斉放水が行われ、空高く水柱が何本も並びました。

 4枚目(左)は昭和27年頃(1952)で、「ゴリ」を獲っている所です。金沢では淡水魚のカジカやウツセミカジカを「ゴリ」と呼び、加賀料理に欠かせません。白い服の男性が手にしている竹製の「ブッタイ」の中に追い込んで、すくいあげて獲りました。
 5枚目(右)も昭和27年頃(1952)で、大野川(機具橋付近)で撮影されました。手にしているのは竹製の継竿で、余分の竿を袋に入れて背負っているようです。手元にはジャンジャン(金属製の籠)があり、釣った魚を入れました。
 このような人々も川の歳時記としてよく見られましたが、魚がいなくなったり道具が変わったりして現在は様変わりしています。

「写真で見る戦後の金沢」9.百万石まつり・パレード編
2017年10月14日

 百万石まつりには様々な行列がありましたが、「商工パレード」が最も華やかだったようです。

 1枚目(左)の写真は昭和28年(1953)に撮影されたもので、尾張町の大通りを橋場町に向かって歩いています。当時は「広告行列」といい、二日間に渡って市内を100数十台の山車や仮装が行進し、各部門の入賞者が発表されています。
 2枚目(右)の写真は昭和30年代のものと思われます。昭和33年(1958)に「商工パレード」と改称し、トラック等が中心となります。昭和36年(1961)までは百万石行列と別の日に行われていましたが、翌年以降は一緒に回るようになりました。
 昭和50年代に入ると参加する企業や団体などが減ったりして中止した年もあり、平成11年の開催が最後となりました。


 音楽パレードは現在もありますが、昭和37~43年(1962~68)にかけてに登場した「フラワーガール」をご存知でしょうか。
 3枚目の写真は昭和41年(1966)に片町を歩く姿を撮影したものです。洋裁学校の生徒が、企業から布の提供を受けて作った揃いのユニホームを着て参加しました。



 音楽パレードに続くのは加賀とびや奴行列、そして獅子舞。4枚目の写真(昭和40年代)のように、加賀とびは勇壮なはしご登りを披露しました。
 奴行列や獅子舞は最初から参加していたようですが、加賀とびが登場したのは昭和32年(1957)のことでした。


 開催時期によって、さまざまな民俗芸能が参加していたようで、5枚目(左)は大野の「山王悪魔払い」で昭和42~47年(1967~72)に参加、6枚目(右)は金石の「曳山」で、昭和45年(1970)に初登場し昭和47年まで出ていました。
 このほかにも能登のキリコが参加するなど、年によって色々なパレードがあったことが分かります。

「写真で見る戦後の金沢」8.百万石まつり・百万石行列編
2017年10月6日

 毎年6月に行われる「百万石まつり」は、昭和27年(1952)に戦前の金沢市祭と、戦後の商工まつりを合わせた形で誕生しました。
 今回は「百万石行列編」として、利家公を中心とした時代行列を紹介します。

 1枚目は昭和36年頃(1961)の利家公です。写真の左端の男性が「鯰尾兜(なまずおかぶと)」を持っています。この兜を被って行列することもありました。
 利家公といえば芸能人のイメージがありますが、昭和58年(1983)までは地元の人が務めており、さまざまな年齢や職業だったようです。

 ちなみにお松の方は大和と丸越に勤める女性の中から選ばれたそうです。
 珠姫が登場するのは昭和44年(1969)の「加賀藩史懐古行列」で、4歳ながら約4キロの道程を歩き通したことが当時の新聞記事に記されています。

 ところで現在は利家公は行列の最後の方に登場しますが、当時も同じだったのでしょうか。
 昭和33年(1958)に目玉として「利家公入城行列」を再現していますが、利家公は最初の方にいたようです。「大名行列」の後に「かつぎ行列」「こども奴」「少年武者行列」「大人奴」が並び、現在とだいぶ異なります。
 また、昭和31~34年(1956~59)は香林坊~武蔵ヶ辻~橋場町~兼六園下を時計回りに歩いています。2枚目の写真(昭和33年)のように尾張町を橋場町に向かって歩く写真が出てきたら、これらの年のいずれかの可能性があります。

 3枚目(左)は「かつぎ行列」(昭和33年)が香林坊交差点を歩くところです。この年初めて加わった行列で、桃山時代の風俗を再現しています。後に江戸時代の風俗を再現するなど、年によって変わっていきました。

 4枚目(右)は「少年武者行列」(昭和33年)が尾張町を歩いています。前年に登場し、この年は100名近い男児が参加しました。
 当時の新聞記事を調べてみると年によって様々な試みが行われ、行列の様子が少しずつ変わってきたことが分かります。

着物で記念撮影~秋編・第1弾~
2017年10月1日

 過ごしやすい気候になってきましたので、着物体験を再開しました。第1弾は9月30日(土)・10月1日(日)に行い、お天気にも恵まれました。
 6月開催の「親子で和傘と着物体験」で職人さんに屋外で撮影した方がよいと勧められましたので、今回は玄関の外でも写真撮影を行いました。素敵な写真になりましたので、ご紹介いたします。

 次回は10月21日(土)・22日(日)に第2弾を行います。10月3日(火)に金沢市広報にご案内を掲載し、受付を開始します。

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金沢くらしの博物館〒920-0938  石川県金沢市飛梅町3-31(紫錦台中学校敷地内) TEL / FAX:076-222-5740
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