2011

2月26日
 
         ”感謝状贈呈式”          

 金沢市にお住まいの北村茂喜氏より犀星の短冊、書簡等57点を記念館にご寄贈いただきました。その感謝状の贈呈式を初めて記念館で行いました。
 
 北村氏のお父様は軽井沢の郵便局に勤務されており、軽井沢の家で毎夏を過ごしていた室生家と、家族ぐるみの交流がありました。犀星の妻とみ子より北村氏のお母様に宛てた手紙からは室生家の様子、また犀星の書簡にはとみ子の発病(脳溢血)に関する記述などもあります。
北村家から頂いたリンゴへの感謝や、うどの食べ方を書いたとみ子の手紙からは、室生家の食卓をかいま見ることが出来ます。
      「ご寄贈に感謝いたします。」
2月25日
 
              今度は鳥が…!!

 雉鳩が来館しました。
しばらく庭の木にとまってくれたので、これはシャッターチャンスと、慌ててカメラにおさめました。

 馬込の家にもよく雉鳩が飛んで来て、「テテッポッポ、テテッポッポ」と独特の鳴き声を披露していました。
蛙といい鳩といい、馬込の家に来ていた生きものと同じ小動物が記念館にやって来るなんて…、不思議なものですね。

 来月下旬は「犀星忌」。
野田山から犀星が呼んでいるのでしょうか。
 
2月12日

    水芦光子の詩の朗読会が行われました。

 詩集『雪かとおもふ』『九月派の歌』より19編を朗読。

 雪の季節にぴったりの朗読会・・・・・と企画しましたが、幸運にも(?)久し振りの好天に恵まれました。
おかげ様で予想以上に多くのお客様が参加してくださり、明るく和やかな雰囲気の中で会は進行しました。

朗読は、詩朗読グループ「漣」の皆様です。
お疲れ様でした。

          
 
2月11日
   
        『室生家の雛人形展示しました。』

 子供の頃の、楽しかった想い出一杯の雛の日も、もう間近かである。
 私は、赤んぼうの頃から、お雛様には恵まれていた。
 それは父の祖母の代からあった実に古風な古い雛であった。内裏様の冠は、あかがねの細い線の糸が幾本も垂れ、その先には青や赤のガラスの玉が、ぶらさがっていた。
 男雛の冠は、百人一首の絵模様のように、黒い先はぴんと一度あがって再び下にさがっていた。それは薄い麻のような布であった。
 三人官女、右大臣、左大臣、その横に右近の橘、左近の桜、五人囃子に三人の仕丁、犬をひいた女官、それからお道具類。実にこまごまとした女の数多い道具が揃っていた。

 二月も二十日が過ぎる頃になると、私は母をせかして早く飾りたいというのだが、一週間前でないと決して母は、出してあげましょうとは、言わなかった。そして楽しみにしている一日が、呆気ないほどに早く過ぎ終ると、次の日には、父はすぐ片づけなさい、幾日も雛をだらだらと飾っておくのはだらしない女のすることだと言い、私は頼むように言って、五日間だけ日を延ばしてもらっていた。

                       室生朝子著『雪の墓』雛の日より
                                 昭和四八年一月

                            
 犀星が古道具屋で見つけてきたお雛様もあります。古いものなので、残念ながらお道具類はありません。全体に小振りですが、ほっそりと色白でとても品のあるお顔をしています。皆様ぜひ見にいらしてください。

(4月初旬まで展示しています。)
S10頃 長女:朝子、次男:朝巳