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企画展 「女流評伝―おうごんの針をもて文をつくる人々の傳記」

展示期間:平成29年7月1日(土)~平成29年11月5日(日)



 女流作家は着物を縫ひ上げる手技の細かさを持つてゐるから、小説を書くのにも一針も余さずに書く、男の作家はぷつりぷつりと畳屋さんの三寸針の心得で突つ徹して行く。女流作家の原稿紙は裏側から見ると縫目の列が揃ひ、男はがたがたである。

 19人の女性作家を独自の視点で読み解いた評伝『黄金の針』はこんな書き出しで始まります。話題作『我が愛する詩人の伝記』に続く企画として、 昭和35年、「婦人公論」誌上に1年間連載されました。自身を赤裸々に語りがながら鋭く詩人の本質をついた前作とはうって変わって、 本作では彼女たちに向ける著者犀星の目はどこまでも甘く優しい。 執筆のために初めてのお宅訪問にいそいそと出かけていく自称「三流記者」は、彼女たちをどのように料理したのでしょうか。

 からだにうさぎを放し飼いにして書く円地文子、暗色感をたくみに漂わせる森茉莉、酒癖の悪い小山いと子、七十五歳の童女野上弥生子、たまにやり損なった方がよい曽野綾子、まずさの美しい大原富枝・・・。
 「女流」であることが異才であった時代の彼女たちと犀星が互いをどう評し、どんな交流があったのかを紹介します。

 登場する作家たち 
  円地文子、吉屋信子、森茉莉、佐多稲子、小山いと子、林芙美子、中里恒子、
  曽野綾子、平林たい子、宇野千代、野上弥生子、幸田文、網野菊、壺井栄、
  芝木好子、有吉佐和子、由起しげ子、横山美智子、大原富枝



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