寸々語


ちょっといい話


寸々語(すんすんご)とは、秋聲の随筆のタイトルで、
「ちょっとした話」を意味します。
秋聲記念館でのできごとをお伝えしていきます。



 (2012.2.5) 

空白の1日

ここでも何度か話題に上がっている「日めくりカレンダー」について、
学芸員と職員 いつぞやの何気ない会話:
「今日は○○の日ですって!」
「へぇ〜、そんな日あるんやね」
「この日めくりカレンダー、毎日何かしら行事書いてあるみたいけど、
何にもない日ってあるんかね?」


はい、まさに今日がその日でした。
(うっすら見えているのは明日の主な行事です。)

そんな日もあるのですね。
いや、365日もあれば、行事も何もない日があって当たり前?!
とはいえ、年間何日くらいあるものなのか、これから気にしてしまいそうです。 


 (2012.2.4) 

節分の日


 東山は宇多須神社の豆まきに行ってきました!
 道路はまだまだ雪深いですが、当日はきれいな青空。お天気に恵まれたこともあり、たくさんの方が境内につめかけていました。
 こちらの節分行事が東山名物たる由縁は、なんといっても芸妓さんによる豆まきにあります→
 特製ミニお豆袋を優雅にまいてくれるのですが、階段下では争奪戦です。あわあわするばかりで残念ながらキャッチもできず、拾えもせず、ションボリ神社を出ようとすると優しい係のお兄さんがひとつ手渡してくれました。


 さっそく職員みんなでボリボリいただき、1粒で300メートル、3粒で1キロ弱、今年もどうにか走れそうです。

 

  
  
 
(2012.2.3) 

営業部長のミラクル


 事後報告になり恐縮ですが、昨日2日、MROラジオさんに生出演させていただきました。
 といってもメインは我らが上司・シャー営業部長!2月2日、ニャンニャンの日ということで出演依頼があったのでした。

 しかしあいにくの雪模様。クルーが来館されてもまったくお見えになる気配がありません。そして放送1分前、今日は無理か…と諦めかけたその時!皆が期待をこめて見つめていた館の前方でなく、まさかの裏側から颯爽とご登場…!

 
 見事生放送に間に合いました。しかしラジオは初めてだった営業部長、普段と異なる雰囲気に若干腰が引けたものか、結局途中退席と相成りました。にしても、その嗅覚はさすがの一言。東山1丁目の奇跡でした。


                今まさにフレームアウトせんとす→

(2012.2.2) 

パワーアップ研修

 市の美術館・博物館の学芸員が一同に介した研修会に参加してきました。 
 元カルティエ現代美術財団のキュレーターで在日フランス大使館文化担当官のエレーヌ・ケルマシュター氏を講師にお招きして、三文豪、偉人館、夢二、中村、安江金箔、前田土佐、江戸村、能楽、そして21美の学芸員たちが大集結。なかなかに壮観です。

 エレーヌさんのアドバイスを受けながら、各館での課題について話し合い、それぞれ情報を交わすという貴重なお時間をいただきました。
 また、会場が金沢21世紀美術館だったので、現在開催中の企画展「モニーク・フリードマン」展を解説とともに見学。なんとなく黒っぽい服装の方が多かったため、それぞれが手にした鮮やかな(そして、担当の学芸員の方渾身の)黄色い図録がひときわ輝いておりました。
 
(ややっアレは『縮図』か!?と何度も二度見してしまったことは内緒です。大きさは4倍にもかかわらず…)
 
     
(2012.2.1)

2月最初の日 

 新しい月に合わせて書斎の掛け軸も掛け替えました。今月は秋聲遺品・青木木米(もくべい)の南画山水図です。
 青木さんは江戸時代の絵師で陶工、加賀藩前田家に呼ばれ、九谷焼の再興にも尽力した方だとか。2月いっぱいご覧いただけます。

 そしてもうひとつの展示替えは、以前の記事でもご報告した秋聲肖像画レプリカ!本日無事に納品となり、常設展示室のオリジナルと差し替えをいたしました。
 そういえば、常設展示室入り口の秋聲写真パネルも、先日こっそり差し替えてしまったのでした。
 これまであったものは、書斎に移動。現在は、煙草をくわえたチョイ悪な秋聲先生がお出迎えしてくれます。
 
 小説家モードの凛々しい秋聲、リラックスしてしどけない秋聲、そして冬ごもり前の小動物系秋聲、いろんな顔をお持ちです。
 
 
 
   (2012.1.31)

1月最後の日

 本日残念なお知らせがありました。当館の解説ボランティアさんがおひとりご卒業との旨、ご連絡が…。それぞれのご事情がありますから無理にお引き留めはできないのですが、館にとってその存在が大きいだけに衝撃も一入です。
 解説のみならず、イベントに人が集まらないんですけど…!と泣きついてご参加いただいたこともありました。この場を借りて、深くお礼申し上げます。今までいろいろと気にかけていただいて、ほんとうに有難うございました。
 
 
さて、そんなKさんに贈る言葉…

 「生命は力なり、力は声なり、声は言葉なり、あたらしき言葉は、すなはち新しき生涯なり」

 今月の掛け軸、島崎藤村先生の力強いお言葉でした。
 解説のお声を聞けなくなるのは残念ですが、新しい形で今後ともまたお付き合いいただければ幸いです。 

   (2012.1.30)

おやつレポート その3 

 初天神のお菓子を頂戴しました!

 「初天神」とは、「天神さま」つまり菅原道真ゆかりの25日にちなんだ風習だそうです。道真が生まれたのは6月25日。大宰府への左遷の命令が下されたのは1月25日。この世を去ったのは2月25日。とのことで、毎月25日は「天神さまの日」とし、そしてその中でも今月25日は1年で最初の天神さまの日…ということによる縁起物のお菓子なのです。

 よくよく見ると、梅の模様に絵馬の形(!)をした上品なお菓子。学問、文学の神様である天神さまに、館の発展をお祈りしながらむしゃむしゃいただきました。

 そしておやつレポートに必須となってきた差理無理秋聲<Rーナー!え〜…「あらくれ」のお島さんが、この先どうしよ…と小野田とともに途方に暮れて立ち寄ったのが、東京の湯島天神境内でした! 
 

 (2012.1.29)

はじまりました。

 清造忌特別展示。1月29日、本日が清造さんの命日です。

 展示物の中には、西村賢太さんが芥川賞受賞を機に刊行された新潮文庫の『根津権現裏』もございます。
 そう複雑でない3文字4文字の言葉であっても人にはそれぞれ脳が苦手な並びの単語というのが必ずあるもので、たとえばこの場合「ねづごんげんうら」がどうしても覚えられず「ねづうらごんげん」(意外に座りが良いのです)とついつい頭の中でリピートしていたものが、作品を読むと『根津権現裏』としっかり変換できるようになりました。「根津権現裏」がいかに重要なモチーフであるかが理解されたからのようです。

 一般に貧困小説のように言われますが(たしかに登場人物は常に貧しさに喘いでいますが)それと同時に、登場人物の哲学、人間的な厭らしさ、と同時に漂う潔癖さ(高潔さ?)などが印象的で、予想以上にスマートな作品でありました。

 大正11年に刊行された『根津権現裏』初版本も並べて展示しておりますが、それをそう簡単に手にとって読むことの出来るはずもありません。現在こうして読みたい時にさっと手に取ることの出来るのは決して当たり前でないということが、並んだ2冊の本から伝わってきます。
 
     
(2012.1.28)

館報編集中

 ただ今、3月末に発行予定の館報を編集中です。年刊のもので、今年は第4号になります。題名は秋聲の文字で「夢香山」。むこうやま、言うまでもなく卯辰山の別称です。

 職員それぞれに担当ページをもち、今年度はなにがあったかねぇ…と何故かすでに何年か前のようになってしまった昨年の記憶をたぐり寄せ、あぁ昨年もいろいろあったねぇ…としばしノスタルジー…。いやいや浸っている場合じゃありませんよ!!と現実に立ち返り、それぞれの原稿に向かいます。
 とりあえず一通りの原稿が揃い、現在初稿待ち。返ってくれば、また赤ペン右手に校正作業にとりかかります。
 ちなみに三文豪月間中に開催された作家・古井由吉氏講演記録も掲載予定。あまりにお話が上手で余談と思われたところも本題と絶妙にリンク、故にカットできず…
 講演にご参加できなかった皆さま、もうしばらくおまちください。 


   (2012.1.27) 

横山家にて

 横山展の資料調査のため、横山隆興ご曾孫宅にお邪魔して参りました。
 隆興さんは、尾小屋鉱山の実質的な経営者。昨年、金沢ふるさと偉人館で開催された企画展「北陸の鉱山王 横山隆興 ―尾小屋鉱山ものがたり―」で詳しく紹介されましたが、人呼んで北陸の鉱山王=I横山家の一時代を築き上げた方です。

 順太郎さんとのエピソードはそう多く語り継がれていませんが、伝記『横山隆興翁』によると、直属の上司と反りが合わず一時退職した順太郎さんを呼び戻してくれたりもしたそうです。その他、現在いろいろな文献で徳田家との関係を探り中ですが、順太郎さんは「正田」の名前で出て来ますので、一度スルーしてオッツ!徳田じゃない徳田じゃない、さっき正田がいた!とページを繰り直す日々です。(「まさだ」でもなく本当は「しょうだ」です→)

 横山さんのたいへんに気さくなお人柄に甘え、これもあれもと貴重な資料をわんさか見せていただきました。この結果は展示でお見せします。乞うご期待!

 

   (2012.1.26)

・・・・・

    朝、綿帽子だらけ・・・
車止めポールの鎖は、凍結して動かず・・・




 これ、梅ノ橋の上り口
 ミニラッセル車登場・・・
     
     誰かが作った「ん〜 これは何?」→ 

 夕方から又もや ゆき・ゆき・ゆき・・・ 

   屋根雪も落ちます! 上も下も気をつけてお越しくださいませ。
 
   (2012.1.25)

藤澤清造80回忌 特別展示

 もう昨年のことになりますが、「あらくれ」展のため東京の徳田家に資料借用にお伺いしたときのことです。徳田名誉館長が、資料整理をしていたらこんなのもあったのよ〜、と見せてくださったのが、藤澤清造さんの小さな名刺。秋聲が所持していたもののようです。

 現在の七尾市出身の作家・藤澤清造と秋聲は交流があり、それはそれとして語り継がれていますが、実際にこうして徳田家に残された資料を見ると、あああ、挨拶を交わしている〜…!と再認識いたします。

 昭和7〈1932〉年1月29日に亡くなった清造さん。気付けば今年(平成24〈2012〉年)は、清造さんの没後80年にあたります。ここで会ったのも何かのご縁、せっかくですから展示させていただけますか?と「あらくれ」資料とともに持ち帰って参りました。 
 実は清造さんの告別式総代としても名を連ねている秋聲。秋聲の手元に残った告別式案内葉書や、その他関連資料も特別展示する予定です。ザ・自筆!といった派手な展示ではありませんが、この機会に是非とも。

  
 
 (2012.1.24)

第4回 入門講座

 21日、第4回秋聲入門講座を開催しました。奇数月に開催しておりますが、11月は秋聲忌でお休みしておりましたので、お久しぶりの講座です。

 今回は、下記記事でもご案内した通り、短編小説「風呂桶」について、志賀前館長さんにお話しいただきました。

 自宅の風呂桶を新調する、という本当になんでもない日常の出来事を描いた短い小説なのですが、その中に一本流れる主人公「津島」の意識の描写がなんとまぁ秀逸。ほんとうに短い作品なので、志賀さんの語り口に乗せて、全編を参加者全員で味わいました。

 次回は3月17日(土)、鏡花さんとの確執と和解を描いた「和解」について、当館・小林館長がお話しいたします。
 3分の2文豪の大喧嘩とは…??
 

 (2012.1.23)

123の日

  今日は、1月23日。旧暦の元日にあたりますが、ワン・ツー・スリー!と楽しい気分になる日ですね。当記念館では、本日めでたく○○才のお誕生日を迎えた職員がおります。学芸員さんの日めくりカレンダーには大きく花丸とメッセージが書かれてあります。
  今時は日めくりカレンダーを利用されておられる方は少ないようですが、あるとなかなか便利と言うか面白いものですね。何となく今日は何の日だろうと見てしまいます。


 いちごの日(1月5日)に登場した『あらくれ』初版本表紙の野苺さんですが、当館ミュージアムショップで販売中の『あらくれメモ帳』の表紙デザインになっています。罫線下敷きがついているので、縦書き・横書き・斜め書き(?)など自由にお使いいただけます。旅先でのスタンプ帳としても使える便利サイズです。裏面には、徳田秋聲ゆかりの地と作品舞台を地図で紹介しています。(これが表面かな・・・)
一筆せんとして使えますよ!(素敵です!) 
 

  



    
                左・・・下敷き

                     右・・・メモ用紙
                 (ちょっとクリーム色)

  

 (2012.1.22) 

続・能美と秋聲館

 能楽美術館さんで、金沢とお能のビデオを見ていたら、見たことのある風景が映りました。我らが梅ノ橋です。あら、ご近所と思っていると、川沿いをついーっと下って、浅野川稲荷神社がご登場。梅ノ橋ほど近く、「鏡花のみち」側に建っています。

 ひっそりとしたちいさな神社ですが、かの地は能の宝生流15代宗家・宝生紫雪が亡くなった場所だとのこと。境内には、「宝生紫雪先生終焉之地」との石碑が建てられています→
 うっかり秋聲ないし鏡花エリアかと思っていたら、宝生家エリアでもありました。さすがは金沢市、文化と歴史と土地がいろいろなところで繋がっています。

 ちなみに同じ道を上流に行くと、徳田家菩提寺・静明寺さん。
 
 散策には、秋聲記念館→梅ノ橋→静明寺→(から引き返しての)浅野川稲荷神社…いやいや、秋聲記念館→梅ノ橋→浅野川稲荷神社→(からちょっと引き返しての)静明寺…?
 はたまた、静明寺→浅野川稲荷神社→梅ノ橋→秋聲記念館で一服…ルートもアリですね!

 
←口の開け方が省エネ気味の「阿」像。なんと足元には子狛犬!
 

(2012.1.21)

金沢能楽美術館と徳田秋聲記念館

 横山家展調査の一環で、石川県立歴史博物館さんに行ってきました。加賀八家が住んだ場所やなんかがスイッチひとつで電光表示されるという素敵システムを満喫する傍ら、企画展「新春を祝う―辰年のお正月―」を見学したり(ここにも引札展示が!)特に関係のない横穴式石室(再現)に入ってみたり、広い館内をくまなく見て回りました。

 その帰り道、広坂の金沢能楽美術館さんで開催中の企画展「能と金箔」も見学。当館と同じ東山ファミリーである金沢市立安江金箔工芸館さんとの連携展です。なんと運良く学芸員さんの解説を受けることができました。
 
 美しくも、ただ美しいという言葉だけでは片付けられない独特の光を放つお面や装束を間近に見、お話を伺ううちにお能の世界に触れてみたくなり、帰りに観能チケットを購入…おっと、まるで館の思うツボです。そして金沢市、よく出来ています。
 秋聲記念館とは展示品も世界観もまったく異なりますが、企画展を見て作品に触れたい≠ニ感じていただくところに館の思うツボがあるのだというスタンスは同じなのかもしれません。
 
   
(2012.1.20)

冬芽と冬毛

  関東では雪が降り大変そうですが、金沢は空気が冷たいものの時折陽が差して散歩日よりです。今朝は、近所のご年配の方がデッキの長椅子の上で腕立て伏せや足の運動をされていました。 

 こちらは、館の駐車場横の「ハクモクレン」の木です。
銀狐のしっぽのような鱗片をまとった冬芽が中の芽を守っています。冬の冷たい風に鍛えられないと、きれいな花を咲かせることが出来ないと聞いたことがあります。


 初春に真っ白な花を咲かせてくれます。見頃は短く1週間くらいです。


 そう言えば、営業部長は冬毛で夏に比べてひとまわり大きくなっています。フワフワの毛が空気の層を作り保温材のような役目をしているからです。太った訳ではありません・・・。

        職員が帰った後、見回りをしている頼もしい姿 →
  
   
(2012.1.19)
 

珠玉の短編


 秋聲の長編小説を読もうとして心が折れた方、短編から入られてみてはいかがでしょうか。
 秋聲自身、『花たば』という短編集を出すときの自序にこのように書いています。
 
 世、短篇を蔑視する者多し。読者もまた多く重きをこれに置かず。(中略)しかれども短篇の価値あに容易に大篇の下に置くべけんや。
 否、予は短篇小説に於いて、多くの場合、反って価値ある芸術品を得べきを信ずるなり。
そは適切なる自然そのものを捉ふるには、長編より短篇の方反って多くの便利を有するを感ずればなり。
  (※序文は固いですが、作品は口語体です。ご安心ください!)  

 『花たば』所収ではありませんが、短編の中でも次回入門講座で取り上げる「風呂桶」は非常に評価の高い作品。先日取材に見えた記者さんが「「風呂桶」絶品です!」と熱弁をふるわれたことを思い出します。 
 それでもまだ敷居が…と思われる方、ぜひぜひ入門講座にご参加ください。まだお申込み間に合います。

 ちなみに、「風呂桶」草稿(複製)を常設展示中。定稿と秋聲の推敲のあとを見比べるとたのしいです。 


(2012.1.18) 

営業の効果/逆効果

 今日はお天気が好いので、10時前から営業部長がご出勤です。すると早くも館の前に小さな人だかり。ほほう、さすがの人気ですねえと眺めているとその後方に、お約束のあったお客さまのお顔が見えました。営業部長を愛でるでもなく、なんとなく当惑したご様子。ひょこっと顔を出すと「あっもう開館されてるんですね!」という反応が返ってきました。
 「? 9時半から開いてますよ〜」と言うと、「館の前にお客さんが待っていたから、まだ開いてないのかと思いました」とのこと。なんと営業部長の営業がまさかの裏目に…!
 
 あやかっておいて何ですが、逆効果でしたよ営業部長!
 
 改めまして、秋聲記念館は9時半から17時まで。
 16時半が最終入館となっておりますのでよろしくお願いお願いいたします。

  

 (2012.1.17)

お知らせ2件

 12月6日ブログに載せました「みなさん こんにちは-馬場校下編」の放送日をお知らせします。すでにご覧になられた方もいらっしゃると思いますが、チャンネルは「北國新聞ニュース24」で、時間は11:00と夕方にもあったりします。(日により変わるようです。)1時間番組の後半で当館が紹介されています。しばらくの期間繰り返し放送されますので、番組表をチェックしながらご覧ください。
 
 もう1つのお知らせは、営業部長の出勤時間です。年明けに中日新聞で紹介されてから会いに来られた方が何人もいらっしゃいます。「いる!いる!」「かわいい〜〜」と大変喜ばれたり、「今日はいないの?」とガッカリさせてしまったりで、職員は最近ヒヤヒヤしています。出勤すると、ぬるま湯でひと息いれてもらい「偉い!偉い!」といっぱい褒めています。
 寒くても陽がさしている時間帯は、顔を出す確率が高いようです。
 

 どちらもアバウトなお知らせで大変申し訳ありません。

(2012.1.16) 

お誕生日?

 今年の目標は日めくりカレンダーを完遂すること。壁でなく手元に置いて、今のところチャッと毎日めくっています。
 一日で一枚の紙を使うという贅沢仕様なため、そこにはいろいろな情報が書き込まれています。今日の主な行事は「やぶ入り」「えんま参り」など、そして残念「仏滅」です。
 もうひとつ気になったのは旧暦の記述。今日は太陰暦でいうところの12月23日、秋聲のお誕生日にあたるそうです。

 日本の改暦は、秋聲が生まれた翌年の明治5年12月3日に実施。改正によりその日が明治6年1月1日にポーンと飛んでしまったため、秋聲は最初のお誕生日を迎えることが出来ませんでした。
 それゆえに年齢カウントがややこしく、秋聲は生涯数え年を採用したそうです。というわけで館でも数え年を採用。明治5年をまたいでおられる方の年齢を数えるときは、お誕生月に要注意です!
 

(2012.1.15) 

左義長

 今日は、宇多須神社の左義長の日で、館の玄関に飾ったしめ飾りを燃やしてきました。何となく今年良いことがあるような気がしました。

 左義長は小正月の火祭りの行事です。その火で書初めを燃やしたり、餅を焼いたりします。焼いた餅を食べると年中病を除くと言われています。親子づれがいたので書初めの燃え上がるところを見られるかと期待してカメラを構えましたが、残念ながら見られませんでした。


 館へ戻ると「参拝もされました?」と聞かれてしまいました。

  「雨がひどくなってきたので・・・。」(参拝せず!)

  (せっかく良いことがあるような気がしたのになぁ〜〜〜)


   (2012.1.14)  

本日のおやつ


 新年のお菓子、花びら餅をいただきました。

 味噌餡とピンクのお餅と味付けごぼうを求肥で包んだ生菓子で、平安時代の新年行事「歯固めの儀式」が簡略化されて現在にも続いているもの。餡の部分、最初はおかず的な具材だったようで、ごぼうは鮎の代わりなんだとか。
 味噌とお餅の組み合せから「包み雑煮」「宮中雑煮」とも呼ばれたそうです。

 「歯固めの儀式」は、固い煮鮎を食べて長寿を願うためのものらしいのですが、そこでふと思い出した秋聲の俳句。

  入歯して 差理無理噛みし 雑煮哉 (さりむり=むりやり)

 秋聲さん、入れ歯で無理矢理歯固めの儀式を…!  

 (2012.1.13)   

館内会議

 本日は、職員全体による館内会議を行いました。
 入館者数のこと、ショップ販売のこと、当月イベントのこと、来館者の反応もろもろ…

 なんとなく日々に追われて自主的に結果を顧みることの少ないなかで、とても良い機会になります。

 そして今後のスケジュール等々…横山家展の概要もそうですが、横山家展のお尻はすでに次年度に突っ込んでいますので(〜7月上旬までの予定です)、その後のこともそろそろ固めていかなければいけません。
 平成24年といえば、犀星さんの没後50年…と同時に秋聲にゆかりの深いアノ人の没後50年ではないですか…!などということを考えながら、今日お見せしたいものでなく、平成24年7月、10月、12月のそのときに展示するべきものをみなで模索中です。
 
 「あらくれ」展(ピンク)の後ろにそろそろ横山家展(青)が見切れはじめた3ヶ月スケジュール表(恐ろしや…!)→ 

 (2012.1.12)   

秋聲と兄・順太郎2


 順太郎さんのことを調べていてちょっと面白かった話をご紹介します。
 ご存じ、秋聲の自伝小説『光を追うて』に書かれているエピソード。

 優しい長兄・直松と違って、厳しい順太郎とは何かと折り合いの悪かったという秋聲。そうはいっても12歳年上の順太郎は時々秋聲を連れて出かけたり、筆を買ってやったり、兄らしい一面も見せていたようです。

 秋聲が14、5歳の頃、長野に養子に行った順太郎から手紙とともに、箸箱が贈られてきました。わりとそういったところに無関心の秋聲はお礼の返事も書きません。するとしばらくしてまた手紙が届き、その文面が下記のとおり。

 「お前は木偶の坊(でくのぼう)か」 
  
 順太郎さん!ご立腹です…!!手紙の返事を書かずにそんな怒り方をされることは珍しいのではないでしょうか。失礼ながら、そう来たか!とその文言のチョイスにちょっと笑ってしまうのでした。
  
                   秋聲(左)と恰幅のいい順太郎さん→

 (2012.1.11)  

秋聲と兄・順太郎1
        ↓

 先日の記事でもお伝えしましたが、現在、次回横山家展準備の真っ最中。秋聲自身は生まれる2年前に版籍奉還が行われたこともあり、武士の家柄であるということ、そして横山家に仕えていたのだということに対して、父や兄たちほど強い意識を持っていなかったようです。中でも次兄・順太郎さんは、横山家の経営した小松の尾小屋鉱山で鉱山所長として長く働き、しかも尾小屋鉄道を開通させてしまったスゴイ人。横山家を支え続けました。

 尾小屋鉄道?→今回は鉄道っぽさを全面に?→プラモデルとか展示したら楽しいかしら?と試しにマーケットを覗いてみると、アララ電車って高いんですね…!ウン万円しておののきました。 


 (2012.1.10) 

笑う辰

 昨日、近くの宇多須神社まで左義長の日時確認に行ってきました。

 せっかくなので参拝しおみくじを手に入れました。
引くのではなく手に入れた!です。
何だか笑っているように見えます。→


          
                 ひもを引っ張ると・・・  → 「大吉」でした!

  秋聲さんのファンが増えますように。
  たくさんの方々が来館されますように。
  それから ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   
  願い事多かったかしら・・・。


             (宇多須神社の左義長は、1月15日(日)8:00〜15:00です。)

 (2012.1.9) 

《今日の梅ノ橋F》

 昨日に続いての梅ノ橋です。
 今日は成人の日。人に成る?人に成れ?何らかの文字づらがあるのでしょうが、ともあれ
新成人のみな様おめでとうございます。

 こちらは、ズラララッと並んだ新成人(鳥)のカモメたちです。中の橋→浅野川大橋→そして、梅ノ橋近辺でもカモメが乱舞する光景が見られるようになり、ようやっと梅ノ橋の欄干に留まるようになりました。そして、この冬初の整列を捉えるこができました。
 

 
 (2012.1.8)

《今日の梅ノ橋E》

 忘れた頃にやってくる、今日の梅ノ橋でございます。

 人間とは真ん中を歩かない生きものなのでしょうか。残った雪が見事なセンターラインを形作っています。
 ちなみに右手奥に見えるのが記念館です。
 
 この絵面を見てふと思い浮かんだのは秋聲の作品「二つの道」。大正11年、「東京日日新聞」などに連載された大衆向けの長編小説で、記念館には、おそらく熱烈なファンによるものと思われる作品のスクラップが展示されています→


 この厚さ!よほどのファンです。有難いことです。

 秋聲への愛の深さ、そしてこの根気。単に当時の初出紙というだけでなく、記念館職員として学ぶところの多い資料です。
 

 (2012.1.7) 

お米、なくなりました。

 お正月飾りをはずしました。雀たちにすっかり食べられ、米粒がなくなった後の稲です↓

 秋聲は30代の頃ひどい胃拡張にかかり、洋行帰りのお医者さまから米を禁じられ、以後もっぱらパン食だったそうですが、そんなついでにふと気がついてしまって書かれている秋聲のお米観をひとつ。

 料亭などで、相当分量の御馳走に、菓子や果物まで食べたあとで、米の飯を腹へ詰めこまなければ、虫が納まらぬという習慣も、考えてみれば、辻褄の合わない話である。

 まったくです。

 まぁでもパン食派からの意見だからね、と「何んな場合にも米を食わなければ腹の虫のおさまらない一般人を私流に律しようとするのは無理かも知れない」と冷静に分析してお断りしているのが尚更可笑しな秋聲先生です。

   (2012.1.6)

後ろ髪を引かれつつ

 「あらくれ」展の次は3月から開催予定の「横山家と秋聲」(仮)。年が明けてしまったので、いつまでも(仮)ではいけません。そろそろ決定しなければなりません。徳田家が代々お仕えした加賀八家の一つ、横山家との関係性をご紹介する企画展を準備中です。

 調査のため石川県立図書館に行くと、どこかで見たことのある派手な展示物が目にとまりました。「引札」のお正月特別展示です。

 「引札(ひきふだ)」とは、江戸時代頃から始まった商店の広告チラシのこと。「あらくれ」のお島さんがオリジナルの引札を作って、自ら始めた洋服屋さんの宣伝をした…との記述から、「あらくれ」展でも数点お借りして展示しているのです→

 企画展では洋装の女性モチーフのものをピックアップしていますが、縁起の良い七福神やらとにかく目を引くカラフルなデザインが多くて楽しいです。本多町へお越しの際には是非!
 

 (2012.1.5)

いちごの日


 3時のおやつにと苺をいただきました。夢中で貪った結果、写真を撮り忘れ…
 代わりに『あらくれ』初版本表紙の野苺さんを載せておきます→

 植物モチーフと曲線を特徴とするアール・ヌーヴォー調のこの表紙の作者は在田稠(ありた・しげし)氏。実は本には装丁者の記載がなく、これまで不詳とされてきたのですが、館の調査で在田氏作であることが判明!当館館報「夢香山」の第1号にご報告をさせていただいております。

 その後、謎のサインと思われてきたものをたどって、在田デザインの秋聲本がいくつか確認されました。『あらくれ』展では、初版本とともにそれらも展示しています。中にはデザインの中の隠れサインのようなものもあり、見つけた瞬間にはウオッとなります。展示室でどうぞ見つけて下さい。

←謎であった「しげし」の「S」サイン。四角の左下にいます↑  
      
   
(2012.1.4)

新年

 あけましておめでとうございます。

 秋聲生誕141年目の幕開けでございます。
 
 写真は玄関前のお正月飾り。飾りの中に稲がくっついているのですが、今年も雀がそれをついばみにやって来ました。
 すでに雪一面の東山。職員曰く、あそこに行けばお米があるんだよ、と親から子に伝わっているとかいないとか…ちょっとかわいいお話です。
 (下新町の雀には、鏡花記念館の雀のお宿がありますね!)


 雀といえば東山を舞台とする秋聲の短編小説『挿話』です。桜井書店版の表紙には、日本画家・吉岡堅二氏による雀が描かれています。
 館で販売している秋聲の落款シールにあしらわれた雀は、そこから来ているとかいないとか…?

 今年も秋聲記念館をよろしくお願い申し上げます。 
        

  (2011.12.28)

災厄の年を送りて、新しき年を迎ふる覚悟

 人のことはわからないが、私はこの頃のやうにへたくさを書いてばかり居るのは堪らないと思ふ。自分の芸術を今少し光輝あるものにするために努力したいと思ふばかりだ。

 大正13年1月1日発行、雑誌「新潮」に掲載された標題アンケートに対する秋聲の回答です。どこまでもストイック、自分に厳しい秋聲です。

 さて、早いもので、本日いよいよ今年最後の開館日となりました。きっちり営業部長もご出勤。一件新聞社さんの取材を受けて、先ほど挨拶回りに出かけました。

 来年は1月4日(水)からの開館となります。ストイックな秋聲に恥じないもっともっと光輝ある館にすべく努力して参りますので、来年もまたよろしくお願い申し上げます。

 それではみなさま、よいお年を!
 
   
(2011.12.27)

忘年会のこと

 年越しまであとわずか。忘年会はもうお済みでしょうか?
 大正15年(昭和元年)の今日、秋聲たちも忘年会をしています。

 会場はこの年新たに増築が完了した秋聲のお家。秋聲自身も幹事のひとりとなって、犀星さんや中村武羅夫、近松秋江、吉屋信子など18名をご招待しています。その時の記録がコチラ↓

 「福引きの余興あり、珍題夥(おびただ)し、尚おでんの御馳走等あり、十二時頃まで歓談を交える」(「二日会記録」より)

 珍題…?おでん…なんだかとっても盛り上がったご様子です。

                       
                          別棟を増築しました。→ 
   
 
 (2011.12.26)

人の座敷に巣を造らん鴎か 飛び止まらん鴎か


 カモメです。秋口までは茶色いカルガモが幅をきかせていた浅野川でしたが、今ではすっかり白いカモメに総替わり。群全体で白い島を形成しています。

 カモメといって思い出されるのはタイトルの一節。これは先頃刊行した『縮図』に引用されている「おばこ節」の一節です。芸者の主人公・銀子さんが心機一転すべく東京から東北に居を移して先輩芸者さんに習う民謡で、秋田・山形あたりが発祥だそうです。
 
 銀子さんは見知らぬ北の土地に馴染みきらず(しかも大雪で寒い!)、そんな歌声を聞くにつけても「地方へきたんだ…」と侘びしくなってしまいます。

 「大変だね。冬中こんなですの。」
 「ああ、そうだよ。四月の声を聞かないと、解けやしないよ。」

 地域こそちがいますが、妙に頷かれる会話です。
 
 
 (2011.12.25)

雪景色・・


  今年一番の積雪となり、出勤早々に館の玄関と周辺を除雪して一汗かきました。

 ひと息ついてから記念館2階からの雪景色を眺めました。黒瓦に積もった雪、浅野川岸辺に積もった雪、梅ノ橋に積もった雪・・・どれも情緒があって大変素晴らしいと思いました。やはり金沢は雪景色です!

 兼六園の雪吊りに積もった新雪はとても美しいと思いますが、当館からの雪景色も負けていません。是非、2階からの雪景色を堪能してください。

 再び外を見ると、除雪した玄関がもう雪で覆われています。早速、本日2回目の除雪を開始します!(11:00)

お疲れさまです。
ちゃんと着替えを持ってきてくださいね。
風邪をひきますよ!




こちらは昨日の玄関前駐車場です。
サンタさんからのプレゼント!?

 
 (2011.12.24)  
 
第3回 読書塾

 秋聲誕生日の昨日、開催中の企画展に合わせ「あらくれ」を読み解く読書塾を行いました。そろそろレギュラーとなってきた参加者に加え、初参加の方も多く、特に今回は男性が半数以上をしめる会となりました。

 漱石が「あらくれ」をフィロソフィ(=哲学)がない≠ニ批判したのは有名な話ですが、哲学のある小説とは?そもそも哲学とは? 文豪といえば漱石、漱石といえば文豪といったさすがの筆力で、はは〜なるほどそうですよね〜とアッサリ丸め込まれてしまいそうなその言葉の意味を、小林館長の進行のもと再度吟味いたしました。
 
 次回2月18日(土)に開催予定の第4回読書塾では、秋聲サイドに立って漱石先生に反駁します!この回からのご参加でも大丈夫です!


 (2011.12.23) 

秋聲さんお誕生日おめでとう!

 本日、めでたく140回目のお誕生日を迎えました。朝は晴れていましたが、開館頃には突然の吹雪!生誕50年祝賀会のときにもまったく笑顔を見せなかったそうですが、ちょっとへそまがりの秋聲です。

 そんななか開館前からお待ちくださっていた方々もあり、14名様への先着プレゼントは早々に終了いたしました。有難うございました。今日から仲間入りしたオリジナル文庫『縮図』、プレゼントは終了しましたが、館での販売を開始しました。税込み840円黄色い表紙が目印です。
 また、名誉館長からのクリスマスプレゼントも終了してしまいました。思いのほかたくさんの方に集っていただき、明日明後日も予定していたのですがたいへん申し訳ありません。代替品をご用意しておりますので、是非ご来館ください。
 
                        おめでとう垂れ幕、 つくってみました。↑

 
(2011.12.22) 

12月の学芸員会議

 今年最後の学芸員会議に行ってきました。今回の会場は金沢ふるさと偉人館さん。次年度学芸員実習や研究紀要発行のことなどを話し合いました。
 会議後、お近くの新施設・鈴木大拙館さまにぞろぞろとお邪魔して、学芸員さんの解説を聴きながら見学をさせていただきました。

 資料やら空間やらももちろん興味深いのですが、10名近くの学芸員が集まれば、気になるのは照明のこと、収蔵庫のこと、空調設備のこと…
  
 そこに資料はありませんというところを妙な角度からのぞき込んだり、しゃがんでみたり、壁の素材を確かめてみたり、非常に奇妙な一団となっておりました。

 ぽかんとした思索の間に時間もわすれ、ずるずると長らくお邪魔いたしました。お庭込みで隔離されたある意味ラピ○タのような不思議空間・・・晴の日雨の日雪の日、朝昼晩、あらゆるシチュエーションで何度でも訪れたい素敵な館です。

 ↑ぽかんとしすぎて施設写真なし…よく出来た素敵リーフレットです。
   

 (2011.12.21)  

解説ボランティアさん

当館では、現在10名の解説ボランティアさんが活動されています。
学芸員が展示解説を行う「ギャラリートーク」や講演会などのイベントにも熱心にご参加
いただき、常に勉強されています。

主に、解説を希望された団体のお客様に対して解説を行っていますが、
個人で入館されたお客様に対しても「解説いたしましょうか?」と声をかけていらっしゃいます。
お客様からは「解説してもらってよかった。」とのお声をよく耳にします。

そこで、これまで同様不定期ではありますが、
一般のお客様にももっと解説を行っていただこう!ということで、
この12月からは解説ボランティアさんが館にいらっしゃる日がぐんっ!と増えました。
本日も解説ボランティアさん1名に待機していただいています。

解説ボランティアさんは
お客様にとっても、館にとっても、大変ありがたい存在です。
いつもありがとうございます。


           若干年季の入ってきたボランティア活動日誌→
       
        お客様から寄せられた質問や感想、解説を行っての
        ご自身の感想などを書いていただいています。
        学芸員や館長の赤ペンが入ることも!? 
        どれも大変勉強になります。
 
 (2011.12.20) 

友禅ながし発見!

 友禅流しで有名な浅野川ですが、流しているところにあまり遭遇することがありません。
とつねづね思っていると、いた!!流していらっしゃる!!

 聞くところによると、昨今のオゾン層の破壊により紫外線が作品に影響するので、夏場などは特に早朝にされているとのこと。なるほど、開館時にはすでに撤収済みなのですね。

 手を真っ赤にして冷水に着物を晒すおじさまの勇姿…。プロのお仕事を見せていただきました。






自転車でさっそうと去っていく背中に漂うダンディズム。 

   (2011.12.19)

クリスマス寒波・・・ そして営業部長


 今日は、くもり・雨・くもり・あられ・晴れ・あられ・・・と、朝からクルクル天気が変わり、日中は晴れ間の中パラパラとあられまで降る慌ただしい日でした。

 さて、23日からの天気が気になりますが、
何と「暴風雪!」ではありませんか、、、。
3連休ともに雪だるまマークで、正に“クリスマス寒波到来”です。

予報を読むと、
「クリスマス頃は、強い寒気が流れ込み荒れたクリスマスになるかもしれません。
全国的に寒さが厳しくなりますので、まだ寒さ対策が万全でない方は、サンタさんにお願いするより先に、防寒用具を早めに準備しましょう。」
 (思わず笑ってしまう文章だったので載せました。)
 
  秋聲記念館からサンタさんにお願いです!
 ホワイトクリスマスは素敵ですが、23日から25日までは、やさしい雪を降らせてください。



天気の話でおしまい・・・では物足りないので、
本日出勤した営業部長です。 → 

 何と、ジュータンの上に座らせてもらい、毛布までかけてもらっています。(実は、リュックとマフラー) 
ぬくぬくと温まった後は、玄関横に座ってお仕事をされてから帰られました。  偉いです!


   (2011.12.18) 

生誕140年記念講演会


 昨日、当館小林輝冶館長による講演「秋聲と『あらくれ』」を開催いたしました。
 当日は「ふるさと歴史探訪会」さんへのミニ講演も重なって、終了後すぐに講演会を実施。
 館長にはたいへんハードな一日となりました。

 本格的に解禁された降雪のせいか当初は空席の目立っていた会場も次第に埋まり、窓の外に時折の吹雪も観測しながら室内では「あらくれ」にまつわる熱弁がふるわれました。
 終了後、参加者の方と雑談をしていると、「あらくれ」のお話は勿論だけど、館長さんが合間合間に挟まれる脇道エピソードが面白くてあっというまだった!という声も。

 実はこの講演、次回読書塾のためのプレ講演のようなところもあり、「あらくれ」にまつわるもっともっと突っ込んだ内容は次回に譲ったかたちになるのでした。
  
 その次回・読書塾 開催要項はコチラ↓↓↓

 日時:12月23日(金・祝)14時〜15時半
 会場:徳田秋聲記念館 2階 講座室
 内容:館長・学芸員と「あらくれ」を読み解く第一回
 費用:入館料のみ
 
  ※『あらくれ』テキストをご持参ください。出版社不問。
   館でも販売しています。
 申込:お電話にて! 
 


 かの夏目漱石が批判した「あらくれ」、秋聲の反論はいかに…  
 

 (2011.12.17)

目線の処理


 ケーブルテレビさん、行って参りました。生放送ということで不慣れ感満載、普段ひとは目線をどこに合わせて話しているんだろうか、と急に目線の処理の仕方がわからなくなりアナウンサーさんの横顔をくいいるように見つめながら、アレもコレもと館をアピール。終わってから、アレわすれたコレわすれた…と雪のなかをとぼとぼと帰りました。


 さて、雪です。積もりました。この様子だと、今年はホワイトクリスマスが見込めそうです。
 豆知識サンタではありませんが、秋聲のいちばん好きな季節は雪融けの頃。自伝小説『光を追うて』にもその季節の見事な風景描写があり、郷土へのまなざしを感じさせるその辺りの一節をとって刻んでいるのが、馬場小学校校庭にある「文学の故郷」碑です(ちなみに生徒さんは暗唱ができます素晴らしい!)。

(2011.12.16) 

着・お祝い!


 秋聲ご令孫、徳田名誉館長から「お祝い」の品が届きました。秋聲のお誕生日祝いです。
中身は箱いっぱいの○○○○ー!

 以前東京の徳田家にお邪魔した際に、今年は秋聲誕生日からイブ、クリスマスと連休なんですね〜というお話になり、じゃあバースデーパーティーからのクリスマスパーティーやったらいいですね〜こんな寒い時期に足を運んでくださった皆さまに館からなにかおもてなしをいたしましょう!と盛り上がった結果のコチラ→

 名誉館長…ありがとうございます…!!!

 というわけで、23・24・25日にご来館くださった方にはもれなく、名誉館長からの心温まるプレゼントを差し上げます。(箱いっぱいにはございますが、数量に限りもございますので、品切れの場合ご容赦ください。) 


(2011.12.15)  

仲間入り



本日ミュージアムショップに新しい仲間が増えました!

金沢三文豪 掌文庫<たべもの編> (300円・税込)


右の赤い方です。
先に発刊の<いきもの編>と並べると、
この時期を意識したかのようなクリスマスカラー♪

秋聲作品は全集より3作品、
その他俳句なども収録されています。




そしてもう一つ。
東山めぐり 一筆箋 (150円・税込)

1ページごとに
東山界隈6館の館名と外観のイラストが
それぞれ入っています。

一筆箋といいながら、
ちょっとしたメモ帳として使えそうな
小ぶりなかわいいお品です。


この一筆箋、
秋聲記念館でご購入いただいた場合、いいことがあるかもしれません。
それは来館されてのお楽しみ。


そしてここで一つ告知を!

明日(12月16日/金曜日)、
金沢ケーブルテレビネットの自主制作番組
「まちスタ530」(17:30〜19:00)に
当館・学芸員が生出演いたします!
現在開催中の「あらくれ」展をご紹介する予定です。

18:05頃登場予定ですが、
前後することもありますので
どうかお見逃しなく!
 

(2011.12.14) 

サンタさんのプレゼント袋

 のように見えるこの袋、詰まっているのはプレゼントでなく図書館からお借りしてきた本です。非常にずっしり。
 「あらくれ」展もオープンし、身の回りに積まれていた本をいっせいにお返しするときに、ひとつの区切りを感じます。

 サンタをさがせ!2011もぽちぽち参加者が増えてきて、クリスマスムードが高まる今日この頃ですが、その前におめでたいのが23日の秋聲お誕生日!
 これをスルーしてなるものか、ということで23日にご来館いただいた方先着14名様に、館から逆お誕生日プレゼントを差し上げます(クリスマスプレゼントともいいます)。

 ずっしり詰まったプレゼント袋から飛び出すのは・・・ああきて、こうきて、こうだから・・・そうです、おそらくご想像のとおりの一品です(※図書館の本ではありません)。 
 

(2011.12.13)  

楓のこと


先週まで真っ赤に紅葉していた楓の葉が、
ここ数日の雨風で葉を数枚残してすっかり落葉してしまいました。

いよいよ寒い冬が来るなと楓を見ていたら、
おや?
枝の先に何かついています。
よく見てみると、竹とんぼに似ています。








種です。


まだ落ちていません、というか、飛んで行っていません。
雨風に耐えてまだしっかりと枝についています。
子孫を残すために、少しでも遠くへ飛び立つために、
もっともっと強い風を待っています。

寒い強い風も、楓にとってはありがたい風なのです。


(2011.12.12)     

書斎の掛け軸


 今月に入り秋聲旧宅の再現書斎の掛け軸が掛け替わりました。
掛け軸は学芸員さんが毎月季節や企画展に合ったものを選んで掛け替えられています。
いつもは読めない? 意味がわからない?と首を傾けるのですが、今回は読めました。
そして、頷いてしまうものです。

  書いたのは、著名な女性小説家・林芙美子さん。(秋聲を非常に敬愛されたそうです。) 自伝的小説「放浪記」は、森光子さんの“でんぐり返し”のある舞台作品として有名になりましたが、昭和37年 監督:成瀬巳喜男 主演:高峰秀子で映画化されています。同監督、同主演で映画化された「あらくれ」の5年後のことになります。



←書斎ヨコの廊下に置かれた説明書きの一部分・・・



1階書斎掛け軸の全文を読んで頷かれた後、
2階企画展へどうぞ・・・
             

(2011.12.11)    

ひと足早いクリスマスプレゼント!

 こども向けイベント「サンタをさがせ!2011」 が、昨日から始まりました。

 今年の記念品は、秋聲オリジナルエコバッグ。
と言っても、「お島さん」のようにカタカタとミシンは踏まず、無地のエコバッグにペタペタ秋聲関連スタンプを押してアイロンがけをしたもの。
スタンプは簡単そうで意外と大変。力を入れすぎるといらない線が入り、力を抜くと薄くなり・・・・・
 そして、とうとうやってしまいました。上下さかさまに“ペタッ!”もうひとつ上下正しいものをペタッ!と押して、「これもご愛敬」「これはデザイン」「超レアもの」と言い訳・・・。学芸員さんの OKが出たら、どなたかのものになります。

 こども向けのイベントですが、大人もおおいに楽しめます。
ただし、プレゼントはございません。あっ!ありました。 たくさんのサンタさんからの笑顔が。


さむい中、来てくれたなかよし三人ぐみ→
                
 
(2011.12.10)
  

小栗風葉ご遺族ご来館!


 先日、小栗風葉のご遺族が来館されました。めがねをかけた若い男性。やはり血縁のなせる業でしょうか、2F常設展示室の「秋聲をめぐる人々」パネルに風葉写真が載っておりますがどことなく雰囲気が…。とても気さくな方でいろいろと快くお話をしてくださいました。
       
            上が紅葉、下が鏡花、右にいるのが風葉さん→

 小栗風葉…愛知県出身の小説家。明治24年に紅葉先生に入門を許可され、翌年上京。のちに秋聲、鏡花、柳川春葉らとともに「葉門の四天王」と呼ばれる。秋聲は風葉の誘いで紅葉先生の十千万堂塾に参加しており、門下では最も親しかったらしい!


 この青春時代に風葉と秋聲はなにを語らいどんな思いで過ごしていたのでしょうか・・・


(2011.12.9)   

主筆のつくえ


 悠々展でお借りしておりました資料を返却に、県立長野図書館へ行って参りました。
無事返却も済ませ、その帰りに市内にある信濃毎日新聞本社へもお邪魔してきました。
 
 本社の美しい新社屋には、それまで旧社屋で使われていたモノモノを展示するフロアがあります。
 ご担当のきれいなお姉さんに案内していただき(一般公開フロアではありません、要申込です!)、エレベータを降りると…
←ドドン!主筆が代々使用していたというデスクが展示されておりました。おそらくは悠々も使っていた…そう思うと感慨無量、非常に立派なおつくえでした。

 その他、当時の活版や、著名人から寄せられた原稿、古い紙面、地下鉄サリン事件の際に購入したという防毒マスク(!)など、新聞社ならではの資料が満載でした。悠々をはじめとする新聞記者≠スちの気骨が伝わる展示でした。 


(2011.12.8)
  


あらくれ色


 先日いただいた赤い椿の花。 数日後・・・

 お役ごめん!寸前の蕾が、開きはじめました。

   これも「あらくれ展」の 赤いパワ〜〜のおかげでしょうか。

 赤いチラシ、赤い背表紙の本、 糊の赤いふた、赤いボールペン・・・・・

   なんだか赤いものが、気になってしかたのないこの頃です。


                 



           ( トイレ入口前 )  健気に咲いています → 

                                                


(2011.12.7) 

秋聲のサンタをさがせ!2011


 今年もやります、秋聲のサンタをさがせ!2011。昨年からはじめたこの企画、恒例行事とすることを見据えて「2010」と銘打っておりました。ので、今年もやります!
 秋聲の遺品として館に展示されているサンタのお面。これをパネルにしたものを館内に貼り付け、参加者に探してもらうというイベントです。
 
 開催要項はコチラ↓↓↓

  場 所:徳田秋聲記念館
  日 時:12月10日(土)〜25日(日)の開館時間中随時
  参加費:無料、申込不要(受付にお申し出ください)
  対象年齢:小・中・高校生

  特 典:全問正解者にはクリスマス限定オリジナルグッズ(非売品)をプレゼント!       
      (昨年よりパワーアップしています)


 今年も秋聲作品の登場人物の名前をつけた10人のサンタさんを作成しながら、でも昨年と同じじゃつまらないなぁ…と考えたすえに登場したのが、このちょっと人をいらつかせるかもしれない「はずれサンタ」です。
 アッ見つけた!!と思ったら「はずれ」。
 さらに秋聲のちょっとした豆知識を教えてくれる「豆知識サンタ」もひそませる予定です。


 アッ見つけた!!と思ったら、秋聲の好きな色などを教えてくれるだけのサンタさん…
 彼らもドキドキしながら待っていますので、ぜひとも全員みつけてやってください。
   
(2011.12.6)

初書き込み。

本日学芸員さんはお休み。なのになぜか更新されるブログ…。
代筆は職員Kでございます。はじめまして。

突然の「学芸員不在でもブログ更新!」の提案の元、
運が良いのか悪いのか、
宝くじは当たらずとも、こういうのは最初に当たってしまうという…(汗)

これから、ん?いつもと違うなと思われた時には
当館職員の誰かしらによる更新かもしれません。
お楽しみに^^

それはさておき、展示ケースを覗き込む“白塗り”のお方…

あらくれ展の映画「あらくれ」のコーナーにに興味を持たれたご様子。

金沢の方ならご存知でしょうか?
婆ちゃんコントで有名な御供田幸子さま。
本日ケーブルテレビのクルーを引き連れ来館されました♪


近々、「みなさん こんにちは-馬場校下編」に当館登場予定です。

放送日がわかりましたらまたブログ内ででもお知らせします。
お楽しみに♪

それでは、本日は職員Kがお送りしました。
おそまつさま。 


 (2011.12.5)

一極集中


 「あらくれ」展開催初日、ギャラリートークを行いました。『あらくれ』が発表されたのは、大正4年。秋聲の代表作としての呼び声高く、昭和に入ってもいろいろな出版社から刊行され、昭和32年には東宝より映画化もされました。主演は昨年12月28日に亡くなった大女優、「デコちゃん」こと高峰秀子さん。今回の企画展はその一周忌に、追悼の意味もこめて構成しています。

           みなさまが一極集中しているこの角っこ→

 徳田家蔵の映画「あらくれ」スチール写真を展示しているのですが、そこには秋聲の長男・一穂さんがデコちゃんと成瀬監督と写っている写真もあります。
 
 角っこになってしまって大変恐縮ではございますが、是非展示の隅々までご覧ください。
 
 
(2011.12.3) 

「あらくれ」展オープン!
 

 おかげさまで「あらくれ」展、無事開催することが出来ました!
 関係各者に深くお礼申し上げます。

 さて、久々の営業部長です。きちんと開催準備が整っているか見に来られました。
 ただ、営業部長営業部長!と持ち上げられておきながら館内には入れてもらえないので、執拗に館外タペストリーの確認をされています。
 

←この真剣な背中。





 目線で語る営業部長。



 どうやら合格したようです。
   

 (2011.12.2)

展示替え最終日

 無事お島さん人形も納品され、いよいよ明日から「あらくれ」展はじまります!
 昨日はなんと、チラシを見て面白そうだったから…と館に駐車場等の問い合わせのお電話をくださった方がいらっしゃいました(ちなみに2台分無料スペースございます)。
 
 
 チラシのキャッチコピーとして使用している名台詞「こうしては居られない。」は、語調をすこしずつ変えながら、作中に何度も出て来ます。場面転換のキーワードとしても有効に使われており、お島さんの行動的な性格がよく表れているフレーズです。
 
 なにかと気ぜわしい歳末、「こうしては居られない!」と職員もばたばた。

 ひそかに流行語大賞を狙っています。
 

(2011.12.1) 

お島さん待ち

 展示替え、半分ほどが終了しました。
 パネルが出揃い、はぁはぁ言いながら展示ケースの毛氈をすべて貼りかえ、展示室の雰囲気が寒色(悠々の理智色)から暖色(あらくれの熱色)にガラッと変わりました。

 メインとなる全面ガラスケースにも資料の9割が並び、当時の婦人雑誌や明治期のミシンに大礼服、秋聲の蓄音器など見どころ満載です。そして残りの1割とは言うまでもなく、主役のお島さん人形です。

                お島さん席、あけてスタンバイ→



 画竜点睛とでも言うべきか、明日ここにお島さんがすっくと立つ姿を想像してわくわくしながら、残りの作業を進めています。  
 
(2011.11.30) 

とくだけのたけだけしいたけ

 燻蒸休館中に本郷の徳田家にお邪魔して、「あらくれ」関係の資料をお借りしてきました。
 その際に玄関先で目についたもの。アスファルトを突き破って生えんとする竹です↓

 その先にはさらに出て来ている竹。

 竹、竹、竹が生え。――は萩原朔太郎の詩ですが、朔太郎といえばその親友・室生犀星。この竹は、庭造りの趣味を同じくする犀星さんから、秋聲に贈られた業平竹の一部かもしれません(相変わらず上の方では元気にわさわさしておりました)。 
 
 館では本日より展示替え開始。徳田家の猛々しい竹、あらくれな竹に負けず劣らず、パネルになったお島さんが作太郎の顔をぴしゃりと叩いたり、小野田にホースで水をぶっかけたりと、たいへんにあらくれております。
  
 12月3日、ワンツースリードーンでお目に掛かります。

(2011.11.25)
 

『縮図』再校

 やって参りましたオリジナル文庫『縮図』の再校です。これっていつ使うの?と常々思っていた特大のダブルクリップ、ははぁ今ですね、こういう時に使うのですね。

 「暫」「漸」「吻」が直ってくると今度は気になり出すのが、「此の」「其の」「何の」。この、その、どの、です。
 このその、まではいいとして、問題は「何の」。なんの、ではなく、どの。ただし厄介なのは、「なんの」と使う場合も勿論(←コレも頻出、「もちろん」です)あるので、ルビを振る必要に迫られ、ひとつルビを振り出すと、コレも読みにくいかな、アレも読みにくいかな、とどんどんルビスパイラルに陥ります。

 とはいえ秋聲誕生日まであと一ヶ月。「縮図」ないんですか、との問い合わせにお尻を叩かれつつ、現在追い込み作業中です。
 
 
(2011.11.24)

このすこしのずれ


 「あらくれ」展の真っ赤なチラシが無事納品され、現在発送準備中です。乾燥に耐え、職員みんなでせっせかせっせかとポスターを封筒サイズの四つ折にしています。
 四つ折に…と思ったらオヤ?この少しのずれは一体?

 
 今回のポスターには、秋聲の写真も悠々の写真も載ってはいませんが、主人公お島さん(と小野田)の挿絵が掲載されています。それが四つ折りにするとちょうどお島さんの顔が!首が!かわいそうなことになってしまうということに気付いた職員さんの優しさの結果が、この少しのずれ。

 写真でなくとも、大事な我らが主人公。秋聲と記念館みんなの思いを乗せ、自転車で颯爽と走り出すお島さん(とそれを押す小野田)の勇姿をご覧ください。
 
  
   
(2011.11.21)

萬壑穐聲


  「ばんがくしゅうせい」と読みます。「萬壑」は多くの谷、「穐聲」は「秋の声」の意。
  現在再現書斎にかかっている山水図に書かれている文字です。その下には「鐵迂史(てつうし)」の署名。「迂史」は雅号の下に自らをへりくだってつける謙称、では「鐵」とは…?誰あろう、日本最後の文人として名高い富岡鉄斎!この軸は秋聲の遺品として館に収蔵されており、書斎にて11月いっぱいのお披露目となっております。

 
 「秋声」は俳句などの季語としてもよく使われる単語ですが、「秋聲」との筆名の由来について、ご本人は次のように語っています。

 意味なし、たゞ一度つかつたのが其れで通るやうになつたものです。 戸籍面の本名よりかいくらか気持がよいだけのことです。

 …あんまりです、と言うべきか…さすがです、と言うべきか…。
相変わらずつれない秋聲の回答です。
  
 

 (2011.11.20)

お島さん人形鋭意制作中


 いつかの記事で募集した「お島さん人形」制作ですが、その後金沢美術工芸大学ファッションデザインコースの学生さんにお願いすることになり、鋭意準備を進めています。

 さすがは芸術家、こちらが提示した以上の資料をご自分で調査し、そしてこの無理なスケジュールにも応えて下さり大変心強い限りです。
 礼儀正しく綺麗にハキハキものをおっしゃる学生さんの姿に、秋聲先生、日本の未来は安泰ですよ…!と聞かれてもいないご報告をしてしまう今日この頃なのでした。

 学生さんをはじめ、いろいろとこちらの相談に乗って下さり奔走してくださる先生、そして仲介して下さった皆さま、心配してアレコレお世話して下さった皆々さまに心よりお礼申し上げます。

 みなさまの優しさとネットワークと素敵な若者の熱意と技術の結晶、
12月3日(土)公開。カミングスーンです。  


                          ちょっとだけフライングお島さん→
   
(2011.11.19)

雪吊り

 秋聲忌を過ぎると本格的に冬の気配。館の前庭の木々にも、雪吊りが施されました。
 
↓コチラはイロハモミジ。

なんだかぐるぐる巻きにされたのもあります。

 ←コブシです。素人にはその違いがよくわかりませんが、枝ぶりがわさっとしていないものは縮めたほうが効率的なのでしょうか。ほそーくなっています。

 そしてその下にヤブコウジ。こちらサイドは西日が強く、植物にとってあまり育ちやすい環境ではないようですが、館の顔としてそれぞれに頑張ってくれています。


 (2011.11.18)

木村荘八「爛」挿絵原画特別展示会期延長決定!

 ↑途中から面白くなってやってしまいましたすみません。
 
 秋聲忌・荘八忌ということで、「爛」挿絵原画を特別展示中です。今朝、取材にも来ていただき、来館されるお客さまも、ポストカードを片手にじっくりご覧になっています。
 当初は本日1日限りの展示…とうたっていたのですが、思いのほか大好評につき、会期を延長することにいたしました。

 悠々展にあわせ、11月25日まで。適宜展示替えをしながら、徳田家からの寄託品として47枚収蔵されている原画を出来るだけたくさんご覧いただきたいと思います。
 
 26日からは少し休館をいただきまして、悠々・荘八もろとも次回展「『あらくれ』と大正デモクラシー」(12月3日〜)へと展示替えいたします。こちらもお楽しみに!   



 (2011.11.17) 

木村荘八と「爛」

 昨日記事でお知らせした木村荘八さんですが、秋聲の「爛」が発表されたとき(大正2年)、その挿絵は入っていませんでした。戦後になって、秋聲の長男である一穂さんが、「父の代表的作品の一つに、明治時代の風俗史的な意味での挿画をつけて、残しておきたい」ということで、荘八さんに依頼したそうです。
 やがて60枚の挿絵が完成し、昭和25年の河出書房版『爛』、昭和29年の角川文庫版『爛』、さらに昭和39年、秋聲の没後20年を記念して東峰出版より出版された特装本の『爛』などに掲載されました。

 館にはそのうち47枚の挿絵原画が収蔵されており、明日18日のダブル命日にあわせて特別展示を予定しています。

 この機会に是非ご覧ください。
                   
              
                                  東峰出版特装本→

   (2011.11.16)

秋聲忌&荘八忌 特別プレゼントのお知らせ

 先日 「秋聲忌」を先んじて開催いたしましたが、秋聲のほんとうの命日は11月18日です。奇しくもその日は洋画家・木村荘八の命日でもありました。

 木村荘八といえば、秋聲本の装丁や挿絵でもすっかりお馴染み。次回企画展で展示予定の映画「あらくれ」ポスターにも、風俗考証としてそのお名前が記載されています。

 この偶然を逃してなるものか!ということで、来る18日(金)秋聲忌&荘八忌といたしまして、ご来館の方全員に、当館オリジナルグッズ秋聲原作・木村荘八挿絵の『爛』ポストカード5枚セットをプレゼントいたします!初版本装丁復刻カバー付きでお得です。

 ちなみに荘八さんは、牛鍋チェーン店・いろはを創立経営した木村荘平の八男坊だそうです。なるほどなるほど。

 
 (2011.11.15)

日置謙筆 悠々宛書簡

 先日の上田先生のご講演で、「関東防空大演習を嗤ふ」記事のため信濃毎日新聞を去った悠々に「また飛んでもないものを嗤つたのですね」と書いて送った四高の同級生で郷土史家・日置謙(へき・けん)の手紙が話題にのぼりました。
 なんとその話を人づてに聞いて、本日、日置氏ご令孫がご来館くださったのです!当日は用事があって来られなかったけど、祖父の話題が出たと聞いて…とおいでくださいました。


 お手紙自体は桐生家からお預かりして、現在展示中。
一通りご案内すると、よく保存して下さってたなぁと感慨深げなご様子でした。

 日置氏のお手紙はその内容がユニークであたたかくて来館者にも大人気です。

 悠々の輪、もうひとつひろがりました。
 

 (2011.11.14) 

暫、漸、吻

 ざん、ぜん、ふん、です。「縮図」オリジナル文庫編集作業中、最もよく出てくる・かつ読みにくい漢字ベストスリー。

 暫く(しばらく)
 漸く(ようやく)/漸と(やっと)
 吻と(ほっと)                         黄色い表紙がオシャレな初版本↓

 ひらがなにしてしまえば何ということのない単語たちですが、出来るだけ漢字で、秋聲が当時書いた通りに読んでいただきたいと願いながら、漢字にし、ルビを振り…
 と始めてしまったら、267ページの中に何度も出てくる…!始めてしまった以上、途中では辞められません。悉く直していき(←コレも頻出。「ことごとく」です。)本文がとてもコンパクトになりました。

 次第に目にセンサーが付き、手が自動的にこれらの文字を直すようになってきた頃、しめしめそろそろ残りページが少なくなってきたぞ…とはっと我に返ると、どのページからか「暫」と「漸」をごっそり取り違えていたりします。がっかり千万です。   
 

   (2011.11.13)

秋聲忌無事終了


 12日、没後68年目にあたる秋聲忌が無事終了いたしました。当日はこの時期には珍しいほどの綺麗な晴れ模様。
 あたたかな陽を浴びる秋聲墓碑は、あたかかな秋聲の眼差しを思わせ、手を合わせながら来年もどうかよろしくおねがいいたします、と勝手に初詣先取りのようなことをしてしまうのでした。ご参加のみなさま、主催の石川近代文学館さんありがとうございました。

 その後、館で上田正行先生による講演が行われ、秋聲・悠々をはじめとする金沢人の特質について、熱くお話しいただきました。
 秋聲にしろ悠々にしろ、20代で金沢を出て東京やら長野やら県外での生活のほうがすっかり長い人々でも、やはり生まれた土地に育まれた気質というのはそうそう変えられないようです。
 
 この奇矯性は何といつても金沢人=cなんだそうですよ。
  (ちなみに秋聲の悠々評です)。

【奇矯〈ききょう〉】…言動が普通と違っていること。また、そのさま。

 県民性辞典の金沢人の項に、そっと加えてやってください。
 
 
 (2011.11.12)

奇跡の木


 館に清風荘宛ての郵便物が届きました。秋聲記念館が建つ前にあった料亭です。火事で焼けてしまったそうですが、その火を逃れて現在も立派に聳えているのが、コチラ→
 
 奇跡の木・もみの木です。

 館の横腹あたり、通り沿いに生えており、燃え残った奇跡を説明されているらしい「まいどさん」と観光客の方をよく見かけます。


 とても大きいので、狭い通りからでは全景を収められず…




 しかたなく、小梢と根元を撮影してみました。間の幹は想像力で補っていただくか、ご来館のうえどうぞご覧ください。
 
 
 (2011.11.11)

うさぎバス


 今年はうさぎ年、鏡花さんの年でした。(厳密には酉年、向かい干支が兎です。)縁起を担いで、鏡花さんがうさぎグッズを集めていたことはよく知られています。
 
 昨日、資料調査のため出羽町の県立歴史博物館へ行ってきました。例によって周遊バスを利用しましたが、その日は赤い鏡花号。
 なんとはなしに車内を見ていて目に入ったぬいぐるみ。鏡花さんの名の横でブラブラしているあれ↓は…うさぎ…??

 たまたまでしょうか、鏡花さんのうさぎ好きを知ってのことならばちょっと洒落ています。
 
 犀星号に猫、秋聲号に小鳥がブラブラしていたら周遊バス、たいしたもの。とはいえブラブラさせるほど秋聲が小鳥好きかどうか? 

 あとのおふたりとはテンションが違っていそうです。

  

 (2011.11.9)

カモノシリ

 朝晩すっかり寒くなった今日この頃、浅野川ではいつになくカモノシリが見られます。
 なんのことはない、鴨の尻です。
 冬にそなえ、みんなでせっせと冷たい水にもぐっては、食糧を探している模様。
 おのおの自分のタイミングでもぐるのでしょうが、それがかぶるとこんなことに↓

 カモノシリ連隊です。お見事です。

 秋聲は動物があまり好きではないようですが、「籠の小鳥」という短編の中で、自身をモデルとする主人公・羊三に「私は動物は犬も猫も嫌いですが、小鳥は好きです」と語らせています。
 カルガモは小鳥でなく中鳥くらいでしょうか。同じカワイイ系鳥類ということでひとつ・・・。

 動物といえばそろそろ年賀状シーズン、秋聲は何年だろう?という話になり、早速調べてみると未年(ひつじどし)でした。そして秋聲は三男坊…あっ羊三!?

 だいぶん脱線しましたが、もしかするとそういうことかもしれません。  
  

  (2011.11.8)

秋聲忌2011

 秋聲の忌日11月18日を前に、石川近代文学館さんと共催で秋聲忌を開催いたします。
 
  11月12日(土) 詳しくはコチラ
   13:00〜13:30 墓前祭(静明寺)
   14:00〜16:00 記念講演「悠々と秋聲」(徳田秋聲記念館)
               講師:上田正行(國學院大學教授)
             
 上田先生には、20代の頃、北國新聞に小説を売りこむなどしていた悠々の金沢時代をメインにお話いただく予定です。気付けば悠々と名のつくイベントも、これで最後となりますね。
 いつの間にやら暑かった夏も終わり、いつの間にやら秋を迎え…悠々から秋聲にバトンが帰るような…そんな感慨にふけります。
 悠々とともに過ごした今年の夏でした。

 徳田家菩提寺である静明寺さんは梅ノ橋よりひとつ上流の天神橋近くです。お経を上げていただき、墓碑にお花を供えます。
 場所がお分かりにならない方は、当日12時半頃にご来館ください。館からも職員が参りますので、ご案内いたします。
 
        
   
(2011.11.7)

文学紀行〜悠々編


 行って参りました「桐生悠々をめぐる道」!
 しかし開始早々まさかの雨…傘を持っての散策となってしまいました。

 桐生家菩提寺ではご住職により丁寧なご説明をいただき、桐生家お墓に手を合わせ…
 (下記事の五地蔵さまは久昌寺さんにおられます。しかも死角にもうおひとりいらっしゃった…ほんとうは六地蔵さまでした。ふかくふかくお詫び申し上げます)

 生誕地・高岡町〜長町では市の観光ボランティア「まいどさん」にタッチ。武家だった桐生家(生家跡は不明です)もかつては住んだであろう武家屋敷跡の町並みを味わいました。
 前田土佐守家資料館、金沢ふるさと偉人館を訪問。学芸員さんによる詳細かつ熱のこもった解説をいただくなど、企画段階では非常にふわっとしていた行程が、各所専門家のおかげさまでとても充実した内容となりました。

 雨のなかご参加いただいたみなさま、ご協力いただいたみなさま、有難うございました。
 今後、悠々ゆかりの地について新たに判明した暁には、再び「悠々のみち」をめぐりましょう。

←たのもしかった「まいどさん」の黄色い背中。
  
 
  (2011.11.5) 

文学紀行〜秋聲編

 Q、金沢三文豪と謳われる鏡花・秋聲・犀星。それぞれを顕彰する記念館がありますが、ひ とつだけ生家跡に建っていない館があります。どこでしょうか?

 A、秋聲記念館です。(いわずもがなな出題で恐縮です)

 先日お客さまから、じゃあ何跡なんですか?という質問を受けました。ずばり料亭「清風荘」跡です。秋聲の生誕地は横山町(徳田家は横山家家臣なので)ですが、今は駐車場になってしまっています。

 とはいえ館の場所がまったく秋聲にゆかりがないかといえばそうでもなく、館を出て100メートルほど川沿いを歩くと、秋聲が少年時代を送った家の跡地があります。ここも残念ながら駐車場ですが、その家の思い出は自伝小説『光を追うて』に描かれています。
 
 悠々文学紀行を前に、ちょっとだけ秋聲編でした。
 
 
  (2011.11.4)  

『縮図』甦り計画

 あらくれ展と文学紀行の合間に、オリジナル文庫本作成をすすめています。今年館に入ってきたショッキングな2大ニュースは、秋聲の作家生涯最後にして未完の長編小説『縮図』文庫本の品切れ、そして代表作『仮装人物』の絶版…

 一大事です。これ以上の一大事はありません。(目下の一大事は文学紀行の定員割れ危機ですが…まだまだ受付中です!)

 悠々展でご紹介していることもあり、最近よく売れ現在館にも在庫なし。
 
 というわけで急ピッチで『縮図』の復刊計画を遂行中です。すいこう中といえば推敲中…秋聲のこだわり漢字やらこだわりふりがななど、一字一字を追っていくのでなかなか手間がかかります。
 これが267ページ分かぁ…と思うと気が遠くなりますが、秋聲無念の「(未完)」の文字まで、どうにか来月の秋聲誕生日までにたどりつきます!

 もうしばらくお待ちください。  

 (2011.11.3)   
 
まちがいさがし


 来る5日の文学紀行に向けて、資料作りをしています。
 最終確認のため館内で回覧して、はっ!!なんとメインタイトルを間違えています。

 ×「桐生悠々をたどる道」 
 ○「桐生悠々をめぐる道」
 
 どっちでもいいようなよくないような…なんにせよ大きなところを間違えたものです。自分で名付けておいて何故まちがえるのか…それはひとえにこの命名のウエイトがその動詞の後ろにあるからです。

  「秋聲のみち」「鏡花のみち」「犀星のみち」、それぞれにゆかりの「みち」のある金沢市。悠々にだってあってよいはず!との思いから「悠々…ホニャララ…道」との枠ができました。
(「みち」を泣く泣く漢字にしたのは「めぐるみち」ではなにやら異国の単語のように見えてしまうからです)

 秋晴れ最終日となりそうな5日。もうすこし、お席に余裕がございます。


 
 

 ←最近きれいにしていただいた館前の「秋聲のみち」表示

 
 (2011.11.2)  

新内流しこぼれ話

 我らがシャー営業部長はイベントやら団体さんご来館の際にはたいがい顔を出されます。
 さすがは営業部長、すぐれた嗅覚をお持ちです。
  
 先日も、さて今日は新内流しだったかな、とご出勤された営業部長に職員がごあいさつ。

 「営業部長、うろちょろしてると三味線にされちゃいますよ〜」とお腹をわしゃわしゃ…

 と、

 「国産猫はならないんだよ〜」

 後ろから三味線の千弥さん!
 
 よかったですね営業部長…あなたのお腹は守られました。
 
 (2011.10.30)  
 
秋は新内流し


 28日・29日、新内流しが開催されました。

 好天にも恵まれ、おかげさまで両日ともに満席!梅ノ橋のほうから、デッキへ、そして2階まで…とはじめに簡単に説明をさせていただいたのですが、実際に始まってそのルートを辿っていらっしゃるさまをサロンから見ているとウワァ〜ウワァ〜と心が躍りました。
 サロンの窓を開け放してお声と三味線の音色に耳を澄ませます。
 ほんとうによくとおります!素敵です!
      
                      窓から眺めるお客さま→


 新作である秋聲の「爛」、女性を主人公としたこの作品を
情感たっぷりに演じていただきました。
 演者のおふたり、座元さん、そして参加者のみなさま、  
ありがとうございました。
                                                    ↑
                                  デッキで一節。紋弥さんと千弥さん


 (2011.10.29)  

りんごの秋星

 りんごといえば、秋聲ですね!標題は決して誤字でなく、県の誇るりんごの新品種「秋星(しゅうせい)」は、我らが秋聲の名にちなんでいるのです。

 りんごが熟する「秋」に「星」のように光り輝くように、また、郷土が産んだ文豪・秋聲にもあやかって名付けられたとのこと(半分犀星さんも入ってる…?)。
 何日か前に、出荷開始がニュースになりました。

 えっ写真も間違ってるよ!と思われたかもしれません。そう、こちらはりんごでなく、梨の「新高(にいたか)」です。おととい新潟在中の徳田家の方からゴロンゴロン送っていただき、今職員の机には、ひとりに一個「新高」です。なんとおおきい!
 「新高」のおとうさんとおかあさんが新潟と高知出身なんだそうで「新高」。なるほど…、命名それぞれなのでした。
  


 (2011.10.28) 

プレ金沢検定、第2問

Q、どちらのりんごたちでしょうか?

 これは10月上旬の写真なので、もう果実は見られないかと思われますが、文学紀行の行程のうちの一カ所です。
 解説板によれば「海棠林檎(かいどうりんご)」という種類だそうで、赤く小振りの実をつけています。
 
 実は数日前に新聞にも載ったのですが、へぇ〜こんなところにこんなかたちで版籍奉還の影響がねぇ〜へぇ〜!というこのかわいらしい果実からはおよそ想像のつかない歴史が背景にあるのです。
 まさか悠々が植えたものでも、桐生家に代々伝わる守り木というわけでもありませんが、金沢の歴史と桐生家ならびに徳田家が経験した時代性をじかに伝える生きた史料です。

 ↑↑↑ 金木犀メインのようですが、プチプチ下がっている赤いほう。

 ヒント、悠々が生まれた町のどこかに…
 
 
(2011.10.26)
  

プレ金沢検定

Q、どちらの五地蔵さまでしょうか?

 先日、11月5日に開催予定の文学紀行下見に行って参りました!例年、秋聲ゆかりの場所をめぐり歩いていますが、今回は開催中の悠々展に合わせ、悠々ゆかりの場所を徒歩とバスとでめぐります。

 とはいえ、あまりに情報の少ない悠々の金沢時代…ここぞという資料がほとんど残っていないのです。5日までもうすこし時間がありますので、往生際悪くズルズルと調査続行中です。
 
 今のところこのへんが〜という非常にふわっとしたご案内になってしまいますが、ご興味のある方はお電話ください。

 クイズのこたえは文学紀行で!
  
 
 (2011.10.25)

レプリカ製作中

 今日から業者さんに入っていただき、資料のレプリカを製作中です。
 今回は、平福百穂(ひらふく・ひゃくすい)の秋聲肖像画。古井氏講演のときにチラシに使ったこの絵です→

 秋聲の肖像画はいくつかありますが、これがいちばんなんだかほんわりしています。いや、ほっこり?ずんぐり?
 冬ごもり前の小動物を思わせる一枚です。(絵自体とてもちいさいのです。)

 普段の定位置である常設展示室の、この絵の左隣にある中川紀元作のものは、妙にお顔がにょろり。たしかに似てはいますが、でもにょろり。

 複製といえども最近の技術は素晴らしく、ぱっと見ではとても見分けがつきません。実物でご覧頂きたいのはヤマヤマですが、あまり出しっぱなしにもできないので、今後は適宜素晴らしきレプリカと展示替えしつつご披露する予定です。
 

 (2011.10.22)  

講演会無事終了!


 さきほどまさに、古井由吉氏講演会が終了いたしました!
 
 金沢で暮らした当時の思い出や、秋聲との出会い、また、出世作「黴」を中心にお話しいただきました。
 ご参加下さったみなさまは、待ってました古井さん!という熱量を発する方々ばかりだったように感じます。会場設営や進行に不備等多々あったかと思いますが、みなさま最後の秋聲館インフォメーションまで座って聞いて下さいました。
 参加者をはじめ、お手伝いに来てくださったみなみなさまに心よりお礼申し上げます。

 講演後、10年ぶりくらいに金沢を訪れたという古井さんを記念館にお連れして歓談。秋聲の再現書斎見たいんで!と少し早足になられたのが印象的でした。

 そして館の前でパイプをくゆらすそのお姿…ただただ「素敵」のひとことです。
 
 ご来沢、ほんとうにありがとうございました! 
 
 (2011.10.21) 

 赤いもの大集合

 現在、次回「あらくれ」展のチラシ制作中です。今回のイメージカラーはずばり赤!

 前回は悠々の気骨と理智色でしたが、「あらくれ」展では主人公のお島さんのエネルギー全開で参りたいと思います。
 
 赤にもいろんな赤がありますねぇ〜と業者さんと打ち合わせをしながらふと身の周りを見回すと、参考文献だけでも軽くひとやまできました。

 卑俗な赤、高級な赤、情熱の赤、衝動の赤…いろんな赤のなかから、短くも凝縮された大正期の熱量を象徴し、また「目の飛出るようなことをしてやる!」と全身でもがくお島さんの「あらくれ」な赤を模索中です。

 (2011.10.20) 

お詫び状〜特に中高生の方々へ

 今日は野田中学校の生徒さんがたくさんご来館くださいました。
 館内クイズラリーをおすすめしたところ、一問どうしても解けない問題が。

 基本的に館内に必ず答えがあるしくみになっているのですが、申し訳のないことに、これだけはどう頑張ってもわからない状態になっておりました。

 Q、秋聲が第1回菊池寛賞を受賞したときの記念品は何か?

 A、こたえは懐中時計です↓

 普段は常設展示しているはずのものが、悠々展の特別展示にケースを貸しているため現在お休み中なのでした。
 中高生用の問題用紙に出題されていることを、ウッカリウッカリしておりました。心よりお詫び申し上げます。
 
 ちなみに、受賞作品は『仮装人物』。館でも販売している講談社版文庫の解説を書いておられるのは、他でもない古井由吉氏です。  
 
 
(2011.10.19) 

《今日の梅ノ橋(からの)D》


 森山小学校さんが卒業証書カバー作りのため、浅野川で友禅流しをしていました。

 18人分長さ約10メートルの友禅の表面についたのりを、川に入ってたわしで洗い直した…んだそうですが、写真、間に合わず…

 すでに岸に引き上げ、まさにたたまんとするところです→ 
 
 (※いちばん川にちかいところにいるお2人の手と手をつな
   ぐ紺色のもの…)
 
 アッと気付いてカメラを片手に梅ノ橋を駆け上がるときに聞こえた「ハイ、オッケーです!」というおそらくはプロのカメラマンさんの秋空のもとよく通る声に、いちばんのシャッターチャンスを逃したことを悟りつつも、最後のわずか50センチを写真におさめんとがんばってみた結果の一枚なのでした。  


(2011.10.16) 

もういくつ寝ると…

 古井由吉氏の講演会ですね!金沢大学で教鞭をとっていた頃、秋聲記念館そばの橋場町に住まれていた古井さん。
 「雪の下の蟹」によると、今はなき「中村印房」というところに下宿していたそうです。そこで三八豪雪を迎え、屋根に登って雪下ろしのお手伝いをしたとのこと。

 下宿跡は現在別の建物と駐車場になっていますが、その近くの用水路にかかる「小鳥屋橋(ことりやばし)」を職員さんが撮影してきてくれました。
 
 3歩で渡れる小鳥屋橋…

 浅野川大橋ヨコの橋場町緑地と北國銀行さんの間の小道を入っていくと渡れます。

 講演会気分を高めつつ、小鳥屋橋をお渡りください。
 

(2011.10.15)  

大正100年記念イヤー

 学芸員会議のため、金沢湯涌夢二館さんに行ってきました!
 夢二館さんでは、現在「竹久夢二と大正イマジュリィの世界」というとってもモダンな展示が開催中。表から裏から見せていただき、たいへん勉強になりました。

 大正つながりで我らが「あらくれ」展も大正デモクラシーを取り扱っています。今年はちょうど大正時代がはじまって100年目だそうで、記念の年にあたります。ので、どっちもよろしくお願いします。

 帰りのバス車内で、大正デモクラシー本を無心に読んでいると老婦人に声をかけられました。「学生さん?たくさん本をもってるから…」と言われるので、企画展準備中です〜などとひとしきり歓談。

 帰り際になぜかガッチリ握手をしてお別れしました。バス車内からブンブン手を振ってくださった名も知らぬお方、12月にまたお会いしましょう!
  

(2011.10.14) 

滝田樗陰コレクション


 次回「あらくれ」展調査のため上京したついでに、徳田名誉館長と日本近代文学館へ寄って、先日から新聞紙面を賑わせている「滝田樗陰コレクション展」を見て参りました。
 
 この欄でもいつかご紹介した秋聲の「不安のなかに」草稿やら、犀星さんの「性に目覚める頃」草稿、志賀、谷崎、芥川などなど、「中央公論」編集主幹・滝田樗陰(ちょいん)の元に集まったそれはそれはものすごい自筆原稿の数々が、これでもかとばかりに展示されておりました。まさに溜息ものです!

 あまり編集者の名が世に出ることは少ないですが、出版界の巨星・滝田樗陰という男の存在を、その生きた証を、文学者たちの筆跡を通じて見た思いがいたしました。展示は11月26日まで、ご観覧をおすすめします。  


←ちいさいですが、渋谷の巨星。満月でした。
 
(2011.10.10)
 

赤い木の実を頬張つて


 「赤い花」ならぬ「赤い実」をそろそろつけはじめたのは、館前庭のヤブコウジ。下のほう〜の記事でご紹介しているとおり、今年の3月、赤い実全盛期の頃に植えたものですが、早いもので今年もそろそろ冬支度をはじめています。
 
 標題は特にヤブコウジと関係なく、秋聲のある随筆のサブタイトルです。「屋上の怪音―赤い木の実を頬張つて―」が正式なタイトルで、秋聲の経験した不思議なできごとについて書かれた全集未収録のお話です。
 掲載誌「アサヒグラフ」が現在、石川近代文学館さんの企画展「怖いこわーい話展−三文豪から現代作家まで−」(11月30日まで)で展示中ですので、是非ともご覧ください。内容ももちろん、誌面の作りも斬新でおもしろいことになっていました。

 ヤブコウジに関係あるのは、当館のイベント「読書塾」です!
 今月15日(土)、秋聲のデビュー作「薮かうじ」を読む会を行いますので、ご興味のある方はお電話くださいませ。15日は午前:犀星→昼過ぎ:秋聲→夜:鏡花でイベント尽くし。まさに「秋は三文豪」です。
 

(2011.10.9) 

「赤い花」

 縷紅草ではありませんが、秋聲には「赤い花」というダンスホールを舞台にした作品があります。昭和6年11月に発表されたこの作品は、「信濃毎日新聞」に翌年6月まで連載されました。ん?信濃毎日?そう、悠々さんのいるところです。

 この頃、妻を亡くしたことを契機に私生活が乱れ、しばらく創作の筆を鈍らせていた秋聲を救うため、長野にいた悠々が小説の執筆を依頼したようです。連載予告欄には、「更生」の文字も見え、当時の秋聲の落ち込み具合が想像されます。
 
 ずっとがっちり密に歩んだ二人ではありませんが、こういったところに大人になっても変わらぬ友情が垣間見え、つい解説にも力がこもってしまうのでした(昨日はギャラリートークだったのです)。

 館では「赤い花」掲載の新聞原紙と、明日から「赤い花」自筆草稿を展示します。こちらも一緒に、あれ見たか!
 
 
(2011.10.8)
 

あれあれ見たか、
  
 あれ見たか。
 
 「縷紅草(るこうそう)は咲きましたか?」と聞いてくださった方がいました。
 ハイ、今年も咲きましたよ!

 厳密には館の敷地でなく、9月6日記事でお伝えした朝顔のグリーンカーテンの中に混じって、小さくも鮮やかな赤い花を咲かせています。「縷」は細い糸の意、この植物に特徴的な細い葉っぱを表しているそうです。 


←昨日シネモンドに行く道すがら撮影。
 ポツポツみえる赤い小さいお花です。

      ↓拡大!
 縷紅草といえば鏡花さんの絶筆「縷紅新草」ですね!「新」の字は鏡花さんがオリジナルで付け加えたのだとか。

 あれあれ見たか、あれ見たか。作品冒頭の一節です。ぜひ口ずさみながら、梅ノ橋から土手を覗いてみてください。
              

 (2011.10.7)

三文豪映画祭最終日

 映画「爛」のご挨拶に行って参りました。
 1日から7日間にわたり、上映してきた三文豪映画。
 早いもので最終日を迎えてしまいました。

 秋聲作品の特徴などを非常にかいつまんでご説明させていただきましたが、舞台上からは時々肯いてくださるお客さまの姿も見え、これを機に原作も読んでみたいわ、記念館にも行ってみたいわ、新内流し「爛」も見てみたいわ、と思われる方がひとりでもふたりでも増えることを願います。




←←←チラシもたくさん置いてくださったシネモンドさん


 ご来場いただいたみなさま、シネモンドさん、関係者のみなさま、ほんとうにありがとうございました!
 

(2011.10.5) 

和紙人形作家さん募集中!!


 館ではただいま和紙人形を作ってくださる方を募集しております。
 
                       たとえば、こんな感じの…→→→
 
 12月4日より、新企画展「『あらくれ』と大正デモクラシー」を開催するにあたり、現在鋭意資料調査中なのですが、主人公のお島さんが誰よりも早く着物を捨て身にまとったような「女唐服(めとうふく)」(女性の洋服)をはじめ、大正期のファッション小物がなかなか見つけられず…

 ちょうど来館された名誉館長に相談したところ、「ないなら作るとか?」

 はっ!そうですね…!というわけで、和紙やら何かでお島さん人形を作って下さる方を緊急募集します!プロアマ不問、我こそは!という方は館までお電話ください。

 もしくはウチに女唐服とか帽子とか靴とかありますよ、という方も引き続き募集中!
 よろしくお願いいたします!!
 

(2011.10.4)   

1日付けで

 当館でも特別展示をはじめました!

 9月13日記事でお知らせした、悠々新発見資料をようやくご披露です。大阪時代に悠々が妻子と撮った記念写真と、こんなのもありますよ〜と所蔵者の方が見せてくださった悠々自筆献呈署名入り翻訳書『婦人国』。いずれも四高でお世話になった漢文教師・吉村政行氏に宛てて悠々が贈ったもので、所蔵者であるご遺族のご厚意により、このたび展示の運びと相成りました。

 署名には「辱弟 悠々」。なかなかパンチの効いた名乗りです。

 展示は会期終了の11月25日まで。
 企画展示室でご覧いただけます!


(2011.10.3)  

祝・「山崎延吉と小倉正恒―徳田秋聲と四高の同級生たち」開催!

 10月1日、当館の悠々展と共同開催になります上記企画展が、金沢ふるさと偉人館さんでオープンしました!
 
 「日本デンマーク」と呼ばれる先進的な農業地帯を興した山崎延吉と住友中興の祖・小倉正恒、こんな人達も秋聲の同級生だったんですねえ。勉強になりました。
 相変わらず、へえそうなの…!?と思わされることの多い偉人館さんの展示ですが、すこし脇道かもしれないみどころといたしましては山崎さんのオシャレな名刺(シンプルかつハイセンス!)と小倉さんのかわいい字です(国府犀東とのやりとり、どちらもかわいい字でちょっと面白いです)。
 
 秋聲・悠々関連でいえば、四高時代の二人の成績表が展示されていましたよ。悠々は及第、さて秋聲は…?
 
 是非、実物でご確認ください。
 

(2011.9.30) 

浅野川中学校1年生来館!


 28日、浅野川中学校の1年生が36名、課外授業で来てくださいました!
 さすがは中学1年生、揃いのイエローバッグなみに元気ハツラツです。

 秋聲の再現書斎の解説をしていると、男の子たちがざわざわざわ。

 「アレってほんもの?」
 「ん?どれどれ?」
 「あの本、机の上の本!」
 「ほんものですよ〜」
 「粘土じゃなくて!?」
 
 えっ粘土…?そちらの方が衝撃でした。


  さわりた〜い!!→ちょっと無理です。→手袋あったらいい?→まぁ手袋あれば…→手袋かして〜!!→いやいややっぱり無理です!というやりとりなどもしつつ、常設展をしっかり見て帰られました。生徒さん、H先生、ありがとうございました。
 
 時間の都合上見られなかった企画展は、また改めて是非みにきてくださいね!
 

(2011.9.28) 

「爛」が旬

  「爛」つながりで、秋聲記念館毎年秋の恒例行事となっております新内流しの日程・演目が決まりました!映画祭にうまいこと乗っかって、新作「爛」がこのたび初上演となります!

  日時:平成23年10月28日(金)/29日(土)  ※いずれも16時〜
  会場:
徳田秋聲記念館    ※晴天の場合、梅ノ橋のほうから流していらっしゃいます。
  出演:
岡本紋弥(浄瑠璃)、岡本千弥(三味線)       ↓↓↓去年の様子
  費用:
入館料のみ 
    ※お気持ち分、おひねりを頂戴できると幸いです。    
  申込:
秋聲記念館までお電話にて  

 新内流しとは…?
  浄瑠璃の流派の一である「新内節」を二人一組で、 
 二挺(ちょう)の三味線を弾き合わせながら街頭を歩き、
 客の求めに応じて語って聞かせるもの。
  ちなみに冒頭の一文に反し、夏の季語だそうです… 
 暑いなかを…

 10月末なので、いい具合に陽も翳り、情緒あふれるイベントになることでしょう。
 いろんなたべものが旬を迎える季節ですが、館ではなぜだか「爛」が旬のようです。
   

(2011.9.27) 

映画で楽しむ金沢三文豪の世界

 9月も残りわずか、10月に入るとすぐにやってくるのは三文豪映画祭です。
 1日の秋聲「爛」上映を皮切りに、犀星さん原作の映画「地獄花」、鏡花さん原作の「滝の白糸」が7日までの間、毎日上映されます。

 秋聲の代表作の中でも読めない書けない一文字漢字シリーズ第二弾の「爛(ただれ)」!(第一弾は黴(かび)です)
 一足お先に拝見いたしましたが、時代設定が新しいこともあり、原作とはまたひと味違った、エネルギッシュで面白い作品となっています。なにせ脚本があの99歳の現役監督・新藤兼人氏につき!

 下記の要領で上映いたしますので、是非是非足をお運びください。

  1日「爛」                     
  2日「地獄花」                「爛」ビデオパッケージ→
  3日「滝の白糸」
  4日「爛」
  5日「地獄花」
  6日「滝の白糸」   ※いずれもシネモンド(香林坊109ビル4階)にて14時10分〜です!
  7日「爛」 
  
(2011.9.23)  

タペストリー復活しました。


 予想以上に被害の甚大だった、台風15号。
 新聞には、名古屋市守山区の被害状況が大きく掲載されていました。

 守山区といえば、悠々が「他山の石」時代に住んでいたところ。同誌には「守山町日記」という悠々の日記調随筆も掲載されています。
 その日記には、新聞社を退社してまったくの個人で「他山の石」を始めた悠々が困窮を極め、靴も買えずに洋装に下駄履きで過ごしたこと、「他山の石」が届いたよ!と必ず手紙で知らせてくれる友人の便りが届かず、さては発禁処分になったか…と憂える日々のことなどが描かれています。

 悠々が暮し、おそらくは愛した守山町ならびに、被災地の一日も早い復興をお祈りします。

 東大明治新聞雑誌文庫所蔵の「守山町日記」掲載の「他山の石」展示は今月いっぱい。
 「日記」という資料の現存しない悠々の、当時の状況が伺い知れる貴重な資料です。 


(2011.9.21)  

あらくれ/お天気編


 ふたたび台風襲来です。
 朝からの大雨に浅野川も穏やかならぬ茶色の濁流で、さすがに本日営業部長はお休みのもようです。

 暴風雨にさらされてはたいへん!と、館アプローチに設置してある悠々展タペストリーを一時撤去していただきました。
 悠々の気骨に敬意を表し、なにものにも染まらぬよう、と思いを込めた真っ白なタペストリー。
 悠々なら台風の中でも「みたまえ徳田君!Roke(ロウキー)というそうだ!!」などと言いながら豪快に笑っていそうですが、たぶんそれどころじゃない神経の細い秋聲も一緒に載っていますので(上のほうの黒いの)もろともに避難です。
 
 お天気も川もなんだかあらくれの日…悠々展の次は「あらくれ」展…早くおやりなさいよ!とお尻を叩かれているのかもしれません(二回目)。 


(2011.9.18) 

営業部長!

 だらしがないです…!!

 暑い暑い毎日でしたが、それも今日でおしまいのようです。
 天気予報では明日からぐっと涼しくなるとのこと。

 玉砂利がつめたくて気持ちがいいのか、すでに柱の一部と化し猫の原型をとどめていない営業部長も、明日からしゃんとされることでしょう。

 水をのむ 猫の小舌や 秋あつし
 
 動物嫌いの秋聲がめずらしく詠んだ動物俳句です。
 
 こんなのもあります↓
 
 竹に葉の 毛虫いかめし 暑き秋 

 いつ詠まれたものかははっきりしていませんが、そんな一句を詠んでしまうほど、秋聲もこの時とにかく暑い秋を送っていたようです。 
  
      

            柱から生えるけむし…ではなく営業部長→→→

(2011.9.17) 

第3回 入門講座

 実践女子短期大学から小林修先生をお招きして、第3回秋聲入門講座を開催しました!
 
 残念ながら当日は悪天候のせいか、お申し込みよりも若干参加者が少ないなかでの開催となってしまいましたが、ご来館くださった方々はみなさん大満足で帰られたのではないでしょうか。
  「花が咲く」、相変わらずの秋聲節で、読後しばらく唸ってしまうような作品なのですが、まさかまさかの作品の背景を綿密な実証研究に基づきご紹介くださいました。
 
 「縮図」冒頭の場面、資生堂で均平が座った席はここか!へえ!

 ダンディな物腰と語り口でたいへん有意義なお時間をいただきました。ありがとうございました。 
   
   
(2011.9.15)

朗読で彩る三文豪の世界


 いつもお世話になっている朗読小屋 浅野川倶楽部のみなさんが、第12回定期公演を開催されます。9月29日(木)、石川県立音楽堂交流ホールにて10時〜18時半の長丁場!チケット提示で入退場可だそうです。

 プログラムは鏡花さんの「一之巻」〜「誓之巻」、犀星さんの「性に目覚める頃」「小景異情」「老いたるえびのうた」、そして秋聲の「挿話」です。
 秋聲を担当される方々は、作品をより深く理解しようとちょこちょこと館に足を運んでくださっています。

 初心者には不親切な独特の省略と、本筋の途中でもなんでも思いついたことを思いついた時にずんずん書いていく秋聲独自の筆の運びでとても一筋縄ではいかない秋聲作品。
 しかし名だたる文豪、文芸評論家たちに天下一品と称されるその文章。
 
 声に乗せた時にどう響くのか、たのしみたのしみです。詳しくはコチラから!
 

(2011.9.14) 

夢二×秋聲


 金沢湯涌夢二館の学芸員さんが展示を見に来て下さいました!女流作家・山田順子をめぐって秋聲と因縁のある夢二さん。画家と小説家である二人がそんなところで繋がるのも面白いはなしですが、それはおそらく脇道で、画家と小説家である二人が繋がる本筋といえばやはり本の装丁です。
 
 鏡花さんほど装丁にこだわりのなかった秋聲にはあまり凝った本がなさそうな印象がありますが、探せばいろいろ出て来ます。夢二さんが手がけたものもあり、それはさすがの造形美。装丁美。↓↓↓

 モダンブックデザインという形で企画展にとりあげたこともありますが、夢二と秋聲、再度焦点を当ててみたい二人です。
 
 展示の仕方やパネルのデザインについてなど、展示内容以外のところでも学芸員あるあるを語り合ったひとときでした。お忙しいなか有難うございました。

 ちなみに明後日9月16日は夢二さんの誕生日。館に行くとステキなことがあるそうですよ! 
  

        徳田秋聲『めぐりあひ』  

 (2011.9.13)

悠々命日

 9月10日、悠々の命日におけるギャラリートークが無事終了いたしました。
 ついついいつものコースで解説を進めてしまい、悠々の死去までたどり着いたところでふと我に帰って、そう70年前の今日ですね、と付け足したその言葉に自分勝手ながらぐっときてしまいました。
 解説が終わっても展示室に残り資料を改めて見て下さった方々に深く感謝申し上げます。

 そして10日付けで中日新聞さんに掲載された、悠々の写真新発見の記事!旧制四高での恩師に悠々から贈られた記念写真で、自筆の献呈署名が入っています。
 すぐさま持ち主の方に連絡を取り、館で展示する許可をいただきました。

 近日中に公開いたします。

 悠々の輪がさらにさらに広がりますように!

 




         はるか遠くへと思いをはせる営業部長の背中→→→
             
        ※中にいるように見えますが、ガラス窓の外側です。

 (2011.9.10)

ご縁続々

 はっと気付けば、今年は秋聲のご長男で作家の徳田一穂氏没後30年にあたる年でもありました!というわけで、現在館で販売している一穂氏の著書『秋声と東京回顧―森川町界隈』にプチスポットをあてています。

 タイトルにある森川町というのは、秋聲が明治39年から居を構え、亡くなるまでを過ごした本郷区森川町(現・文京区森川町)のこと。旧宅は東大そばに現存し、年に一回公開されます。今年は11月2日予定です。

 この本には、そこで暮らした父・秋聲との思い出と、その時代その場所の空気がそのまま描かれています。三文豪月間のスタンプラリー景品であるオリジナル文庫には、秋聲が森川町の食べ物について書いたエッセイを収録していますが(そして一穂氏も同書に収録していますが)、その他、人・土地・歴史・風俗というさまざまな観点から在りし日の東京の姿が浮き彫りにされます。

 家族であり作家。家族以上に作家。作家以上に家族。

 他でもない、一穂氏にしか書けない貴重な一冊です。 
 
(2011.9.9) 

菊と秋聲

 本日9月9日は重陽の節句。別名、菊の節句ともいうそうです。
 菊といえば思い出されるのは秋聲研究の第一人者・野口冨士男氏のこと。
 秋聲とも深い交流があり、今現在の秋聲研究はこの方の業績の上に成り立っていると言っても過言ではありません。

 そんな野口氏が、秋聲の文学を菊の花にたとえているのです。

 秋聲の霊前に供えられていた菊の花や、署名入りで寄贈された秋聲の短編集『勲章』の表紙に描かれた菊の花(装幀/深沢索一) →→→
それらが自分の中の秋聲像に結びついているのだと、著書『徳田秋聲伝』の中で語っています。
 そして気付けば、今年は野口氏(明44/1911年生)生誕100周年…!思わぬところから、ものごととは繋がっていくものです。

 今年没後70年を迎える悠々の命日は明日9月10日。2時からギャラリートークを行うのですが、これをご縁と来館された貴方には、すてきなプレゼントがある、らしいですよ…
 
   
(2011.9.8)  

古井由吉氏来沢決定!


 金沢三文豪月間中、なんと作家の古井由吉氏が講演に来てくださることになりました!
 古井氏は秋聲と6年かぶりの1937年、東京都生まれ。金沢大学で教鞭をとられたこともあり、その頃に経験された伝説の三八(さんぱち)豪雪を題材にした小説『雪の下の蟹』が知られています。

 三八豪雪とは昭和38年、日本海側を襲った大雪のこと。金沢では最高181p積もったそうです。181p!立っていても埋もれます!

          館内で181pくらいのもの代表・自動販売機→→→

 古井氏は秋聲作品の愛読者としても有名で、館内にも氏の秋聲評を引用させていただいております。 
 これはもうめったにない機会です。興奮に震える手をおさえて今すぐお電話を!

  演題:「秋聲と私」 
     ※三文豪月間チラシに記載のものから変更になりました。
  日時:10月22日(土)14時〜16時
  会場:金沢市立泉野図書館 2階オアシスホール
  料金:無料
  申込:徳田秋聲記念館までお電話にて(076-251-4300)
  

(2011.9.6) 

花が咲く

 梅ノ橋の欄干から記念館側の土手を覗くと、見事なグリーンカーテンが見えます。
 夏の代名詞・朝顔です。
 と書いたところで不安になって調べてみると、朝顔は秋の季語なんだそうです。へぇ!

 躊躇うことなくニョキニョキ伸びて、最近キレイなお花をたくさん咲かせています。
 
 花が咲くといえば今月17日に開催予定の第3回入門講座のテーマは、どどん!「花が咲く」!

 実践女子短期大学の小林修先生をお招きしてお送りするこの講座、すでに受付を開始しておりますのでどうぞどうぞお電話ください。


 ちなみに秋聲の「花が咲く」は朝顔のことではありません。いくつか登場しますがこちらは春のお花…アレとアレと、アレです。
 

 (2011.9.3)  

はすねかん


 いつもお世話になっているご近所のお茶の先生に、自家製の蓮根羹(はすねかん)をいただきました!

 有名な加賀野菜のひとつ・小坂れんこんをすりおろし、寒天とまぜて固めた涼しげなお菓子。旬はごくごく短期で、時期をはずすと灰色になってしまって、この透明感がでないんだそうです。

 そしてこれは単なる3時のおやつのレポートではなく、三文豪月間スタンプラリーでもらえる掌文庫の秋聲のページになんと登場しているのです!

 糖尿病だけど甘党な(甘党だから糖尿病な?)秋聲が大絶賛のうえ、ほんとうは食べてはいけないのについつい意地汚く手を出してしまうというこの郷土菓子。とってもタイムリーないただきものなのでした。

 
 (2011.9.2)

「不安のなかに」―震災と秋聲

 鏡花さんが関東大震災(大正12年9月)を描いた作品が話題になっています。当然同時代を生きた秋聲も震災を経験しているわけで、それに材をとった作品も残っています。

 大正13年1月、「中央公論」に発表された短編小説「不安のなかに」。実はその頃秋聲はちょうど金沢に帰省しており、震災を報道で知るのです。奥さんや子どもたちは東京本郷の自宅に。当地の詳しい情報がなかなか入らず、家族の安否も知れないそんな「不安のなか」に、秋聲をモデルとする「十時(とき)」は突如放り込まれます。

 「『もう何うかなつてしまつてゐる。』」

 「現在の生命に限りのある自然界が、刻々死滅か新らしい他の生命かに向つて、変化しつ  つある途中の出来事であることは明かであつた。」

 普段は忘れてしまっている人間の原始的な恐怖=B

 また、十時が金沢で少しの揺れを感じる場面や、朝一番で新聞を開く場面など、被災地でない場所での人々の反応がリアルに描写されており、こういった当事者でないからこその不安≠フさまは、ちょうど今年3月に多くの人たちが感じたであろう金沢でのそれと重なるのです。         
                               
                                     秋聲(右から2番目)と家族

 (2011.9.1)  

金沢三文豪月間

 早いもので、今年も三文豪月間の季節がやってきました!
 本日1日より、いよいよ開催です!

 9〜10月にかけて各館でイベント盛りだくさん。おかげさまでご好評につき、スタンプラリーでオリジナル文庫をもらっちゃおう企画も今年で第三弾となりました。ことしのテーマは○○の秋、表紙もなんだかおいしそうな色となっております。
  
 なにせたくさんのイベントが詰まっておりますので、詳しくはチラシとコチラをご参照ください。さらにさらに詳しい情報は、この欄でも追ってご紹介していきます。

 店頭もチラシも秋聲の書斎(9月軸に掛け替えました!)もなんだかすっかり秋色ですね。秋色…秋聲の色…!ちなみに秋聲の晩年の署名にはかなりくせがあり、うっかり気を抜くと秋色と読まれてしまいます。
 
     チラシ(表)(裏)     秋聲記念館、秋もよろしくお願いいたします!
    

(2011.8.30)  

上映会終了しました。


 下記に予告しました「秋聲旅日記」のDVD上映会が終了しました。

 当日は午前中に予想を超えてたくさんの方においでいただき、わぁ〜有難い!と感動に浸っていると機材トラブルやら音響トラブルやら会場設営トラブルなどなど、想定外の不備が相次ぎ、多大なるご迷惑をおかけする結果となってしまいました。
 暑い中お越し下さった皆さま、ほんとうに申し訳ありませんでした。今後の課題とさせていただきます。ご参加ありがとうございました。

 内容的にも話の筋でぐいぐい引っ張っていくような作品でない「秋聲旅日記」ですので、作品の繊細な空気感を壊さない会場作りの工夫が必要だと痛感いたしました八月の終わりでございます。 

(2011.8.28)

特別展示


 ただいま2階サロンで川端康成・高田保・火野葦平の自筆色紙を特別展示しています!
浅野川沿いにお住まいの個人の方から、母の遺品としてこんな資料が出て来まして…と館にお持ちいただいたものです。

 由来についてはパネルで解説していますので、そちらをご参照いただきたいのですが、当時の文学者たちの流麗かつ個性的な文字!また、これらは三枚揃っているところに非常に大きな意味があるのです。

 単に文学者の筆跡としてだけでなく、日本の歴史までもが背景に透かし見える超貴重資料です。

 展示は10月までを予定していますので、お返ししてしまう前にぜひぜひ!!


(2011.8.26)  

悠々×寮佐吉!

 泉鏡花文学賞受賞作家・寮美千子様御一行が来館されました!

 寮さんといえばおじいさまが科学ライターの寮佐吉!寮佐吉といえば、悠々の個人雑誌「他山の石」にもっとも多く原稿を寄せた最大の理解者!
 展示では、そのあたりの交流のさまをろくろくご紹介できていないのですが、悠々展の開催をたいへんに喜んでくださり、悠々と寮家の再会と不思議なご縁に鳥肌の立つ思いがしたのでした。
 やまぬ大雨のなか、ありがとうございました。

 そんな寮さんは27日、金沢市民芸術村で行われる金沢ジュニアオペラスクール「ラジオスターレストラン―星の記憶―への道」中間発表会のためにご来沢。悠々という人もそうですが、この舞台も、こんな時代だからこそ体感すべき内容になっているそうです。本公演は来年8月、ぜひぜひチェックしてみてください。

 寮さんにうかがったお話はきっと何らかの形にして皆様の元にもお届けしたいと思います。
 「寸々語」「ちょっといい話」の枠をかるーく飛び出ますので!!



(2011.8.25) 

「秋聲旅日記」

 外は尋常でない大雨ですが、そんな中でも明るいニュース!先頃、映画監督・青山真治氏の作品「東京公園」が第64回ロカルノ国際映画祭金豹賞審査員特別賞を受賞しました!
 青山監督といえば、映画製作ワークショップの一環として、2003年に金沢で「秋聲旅日記」という短編映画を撮られた監督さんです。

 これを機に、というわけでもなかったのですが、おめでたいお話なのでちゃっかりそれにも乗っかって、下記の要領で上映いたします。

   日時:8月28日(日)11:00〜/15:00〜(2回上映、45分程度)
   会場:徳田秋聲記念館2階 文学サロン
   料金:入館料のみ
   申込:不要(但し、満席の場合はご容赦ください) 
   備考:大型テレビでの上映となります。

 金沢の誇る文壇の重鎮×気鋭の映画監督の作り出す、新たな作品世界をご覧ください。


(2011.8.24) 

あらくれの日


 昨日、女性学級26名様が来館されました。ざっと解説をして回っていると、和紙人形シアターがペンペコペンペコ始まったので、強制的に上映室に押し込み、約12分間ご覧いただきました。
 なんだか今更ですが、和紙人形シアターには秋聲の5つの代表作に描かれる5人の女性が登場します。和紙人形作家・中西京子先生の手により、身体を持った女性たち。
 よくよく見ると、4人は着物姿ですが、ひとりだけスカートをはいた女性がいます。「あらくれ」のヒロイン・お島さんです。
 どんな苦境にあっても負けないお島さん。男性社会に猛然と立ち向かっていくお島さん。

 はっと気付けばシアターを埋め尽くす女性方々。そして、玄関先でお見送りをするシャー営業部長(メス)。
 ちょっとしたあらくれの日でした。悠々展の次は「あらくれ」展。早くおやりなさいよ!とお尻を叩かれているのかもしれません。     
                                              

(2011.8.23)  

第1回 読書塾


 新たな試み「読書塾」第1回が終了いたしました。
 
 悠々との思い出を描いた「倒れた花瓶」を読みましたが、これがまたなんとも…何かありそうに見えて、その実何もない?いやいやそんなところにやっぱり何かある…!と思わせる、ある意味ドラマチックな作品でした。

 発言必至!という姿勢に最初は戸惑っていた参加者のみなさんも、場があたたまるにつれ心のガードもゆるくなり…
 ちょっとしたお菓子をつまみながら、あれやこれやと話し合いました。

 個人的に、あっ!?そうなんですね!?とみなさんの方から教えていただくことの多い会となってしまいましたが、そうやって気軽に秋聲作品をたくさん読んでいければと思います。

 次回は10月15日(土)14時〜、秋聲のデビュー作「薮かうじ」を読み解きます!
 
 
(2011.8.20) 

桐生さんご来館!


 19日、桐生悠々のお孫さん・桐生浩三さんが東京から来館されました。
 今回企画展に出品されているたくさんの貴重資料をご提供いただいたばかりか、なんと悠々の絶筆「他山の石 廃刊の辞」の自筆原稿をお持ちくださったのです!

 この原稿を書いてまもなく悠々は喉頭癌のため亡くなります。すでに呼吸さえ困難な中で書かれたその文面には、「この超畜生道に堕落しつゝある地球の表面より消え失せることを歓迎致居候」という痛ましくも烈しいかの一節も見え、ほんの小さな原稿用紙を前に言葉を失います。

 「ちょっと値段はつけられないですよね」とポツリとつぶやく浩三さん。「そうですよね!!」と力いっぱい同意です。

 この原稿は来月から展示いたします。

 これを見ずして夏は終われません!

 悠々の魂、是非是非その目で!!
 

 (2011.8.19) 

三文豪読書塾


 玉川こども図書館さん主催の三文豪読書塾、秋聲の番がやって参りました。
 
 秋聲の自伝小説『光を追うて』を紙芝居の形にしていただいたものを、中学生を対象に、館長の解説・学芸員の語りとともに読み進めていきます。
 
 紙芝居自体はじめてなものでしどろもどろとなりながら、一応のゴールである秋聲が小説家になるところまでたどり着いたはよいものの、おっと締め方を考えていなかった!とはじめて気がつき、「えーと……めでたし!めでたし!」と無理矢理締めてやりました。非常に便利な言葉です。
 何がめでたしであったのか…館長に締めのフォローを入れていただきながら、常設展のご案内へ。

 語りに難ありとはいえ、秋聲という人物を知るのに非常によい導入ツールを作成していだきました。画を描いて下さった大丸先生、玉川こども図書館のみなさま、有難うございました。
 
 どこへなりとも出張いたします!次はあなたの街へ…!!
  

 (2011.8.18) 

《今日の梅ノ橋C》


 信濃毎日新聞さんが悠々展の取材に来てくださいました!

 この欄でも書いていますが、悠々といえば信濃毎日新聞の主筆を二度つとめた男!ということで、わざわざ足をお運びいただきました。

 今では編集主任やらといった名称が一般的になってきているようですが、信濃毎日新聞では近年「主筆」という肩書を復活させたそうです。本社には、悠々も使ったと思われる主筆デスクが展示されており、自由に見ることができるとのこと。これは一見の価値ありです!
 遠方からご来館ありがとうございました。

 えっ今日の梅ノ橋関係ない…?と思いきや!記者さんは悠々展のみならず常設展もじっくり見ていかれ、そんなお姿に悠々が行く先々の新聞社で秋聲の小説を掲載していたことが思い出され、そう半世紀を超えてなお悠々が信濃と金沢の架け橋に…!という…・なんだかすみません…

 ちなみに真ん中あたり、縦にうすぼんやり見えている白いオビは悠々展タペストリーです。


 (2011.8.17)  

営業部長の出張営業


 ご覧いただけましたでしょうか、昨日北國新聞さん紙上を賑わせた営業部長の勇姿を!
 館の看板猫としてとても大きな記事にしていただき、営業部長もご満悦です。

 実は過日取材依頼を受けた際の電話のやりとりが、傍で聞いていてちょっと珍妙でした。

 「あ〜いつ出てるとはお約束しかねますねぇ…」
 
 「猫ですのでねぇ…」

 そうですよね!猫ですものね!その受け答えでだんだん電話の内容がつかめてきたところがまた珍妙でした。とはいえわれらが営業部長、うまい具合に記者さんのいらっしゃる時にご出勤とはさすがです。

 昨日は欠勤、今日は出勤。さて明日は?会えたらきっといい日になることでしょう。

いつかの着物美人とのツーショットです。
←見返りすぎている営業部長
  
 
 (2011.8.16) 

第2回ギャラリートーク


 13日、悠々展のギャラリートークを行いました。

 今度は秋聲と悠々の言い間違いに気をつけよう!と胆に命じながらもやっぱり途中からゴッチャゴチャになってしまった原因について冷静になって考えてみました。

  「島田清次郎」展、「三島霜川」展、などなど北陸の作家シリーズいろいろやってきましたが、このたび初めて「秋聲と悠々」という並列のかたちにしておりまして、次第に悠々に重きを置きにはいくものの、よーいどん!で一緒にスタートした関係上、秋聲がどこまででもくっついてくるのです。

 そもそもの企画展の出発点が秋聲晩年の回想記「思ひ出るまゝ」。と同時に悠々の回想記「想ひ出るまゝ」…。
 秋聲のを真似して悠々も書き出したというから、この二人仲良し!とっても仲良し!そりゃごっちゃにもなりますよ!!

 ということで長い長い言い訳でした。次回は9月10日。悠々命日という特別な日ですから今度こそ頑張ります。 

 (2011.8.13) 

読書塾のお知らせ

 8月20日(土)、新たな催し「読書塾」を開講します。開講、というほど大きなイベントでもないのですが、トップページのお知らせにあるように、お馴染みの入門講座とは毛色を変えて、参加者のみなさんとわいわい語り合いながら、ひとつの作品を読んでいこうというものです。

 初回のテーマは「倒れた花瓶」。あまり聞き馴染みのないタイトルかと思いますが、開催中の悠々展に合わせ、秋聲が悠々との思い出を描いた短編小説をとりあげます。
 なかなかとっつきにくいイメージのある秋聲作品なので、ここ読んでいてわからないなぁ〜でも恥ずかしくてきけないなぁ〜などということを、低い敷居のうえでざっくばらんにみなさんでお話できればと思っています。

 一緒に秋聲作品を読んでみませんか??

 ご参加をお待ちしています!  

 (2011.8.11)

学芸員実習最終日

 晴れて実習生の展示がオープンとなりました!
 郷土玩具、三文豪、加賀象嵌など三班三様のとても思いのこもった良い展示ができました。

 ひとりずつコンセプトや苦労した点など発表していき、実習生同士の相互評価や意見交換、そして学芸員たちの講評を行いました。
 短い時間でほんとうにたいへんだったとは思いますが、出来上がった時の喜びや、ひとに見てもらう時のドキドキ感、さらには興味を持ってもらえた時の感動など、それぞれに受け取っていただけたことと思います。
 こちらの勉強にもなりまして、みなみなさまに感謝です。

 実習生のみなさんおつかれさまでした!
 展示は安江金箔工芸館さんで8月いっぱいどなたでもご覧いただけます。汗と涙の力作、
おあつうございますが、ぜひぜひ足をお運びくださいませ。


(2011.8.10)

学芸員実習5日目


 今日は展示実習です。3班に分かれ、金沢の工芸・風習・文学をテーマにそれぞれ展示物を考え、パネルを作成します。
 様子を横から覗いていると、さすが学芸員をめざす人々、おそらく初めての体験であろうに、すでに担当者それぞれのこだわりが垣間見えます。
 いろいろなところから集まった11人の学生さんたち。なんだかぎこちない敬語をまじえながら話し合って進めていました。

                 定規とカッターでパネル作り→

 ところどころよれていたりうにゃっとしたりしていますが、上出来上出来!最初はわぁわぁ言いながらやっていたみなさんが、だんだん黙々とただひたすらパネルに向かう職人さんになっていくさまがたのもしかったです。

 明日は全学芸員の前で発表!初日の緊張感を体験していただきます!
 

(2011.8.9) 

中州の黒いもの


 玉川図書館に資料の返却に行った帰り道、ふと浅野川大橋から下を覗くと、ここ最近のあまりの暑さに水量が減って即席の中州ができていました。
 あら、大きな石がゴロゴロ…と思って見ているともぞもぞ動くオレンジの足。
 
 カルガモでした。黒くごろっとしたものは全部カルガモでした。
 新大陸発見!的な感動をもって集っていたのかもしれません。

 新大陸といえば、コロンブス。コロンブスといえば桐生悠々。悠々が下積み時代に博文館からざくざく出していた少年向け読み物の中には、『閣龍』=コロンブスの伝記もあります。
 ちょっと意外な取り合わせですが、『閣龍』絶賛展示中。青い表紙が目印です。
  

(2011.8.8)
  

学芸員実習初日


 実習の一環として、6日、金沢ふるさと偉人館さん主催のワークショップ「子ども博物館セミナー 〜拓本をとろう〜」事前準備にお邪魔してきました。
 まずはみんなでやってみよう!ということで、偉人館の学芸員さんの指導にしたがい、絹に綿を詰め、大小のてるてる坊主を作って墨をふくませ、縄文土器の模様の上に濡らした和紙を馴染ませて、上からぽんぽんぽん…
 
 できあがりはコチラ↓↓↓(左:江戸村さま、右:秋聲)

 右、完全に落第点です。
 墨の水分が多すぎて、繊細な模様が写し取れずにべたっとしてしまいました。

 そして見れば見るほど、えっシーサー?
しかもなんだか微笑んでいらっしゃる…?
とっても有難いことになりました。


 実習はまだまだ続きます。次はくらしの博物館へ! 
 

(2011.8.5)  

富来、再び

 作次郎ふるさと記念館や湖月館(福永武彦ゆかりのお宿。ご主人は作次郎にも精通しておられます)、大野会長、そして加能家に資料の返却に行ってきました!

 車窓から見える海はご覧の通り、ちょっと入っておいきなさいよ、と誘うかのような青さです。しかし貴重な資料を運んでいますから寄り道はせず、まっすぐ目的地へと向かいました。

 無事、返却もすませ一安心。
 そう、お返しするまでが企画展です。


                帰ったらスイカが切られていましたよ→→→

 ちょっと食べておいきなさいよ、と誘うかのような赤さです。
 早速水分と糖分を補給。とってもおいしくいただきました。
 志賀のみなさま、ごちそうさまでした!


(2011.8.2)  

第1回ギャラリートーク

 悠々展初日を記念して、31日、ギャラリートークを行いました。この企画展でははじめての解説となりますもので、えーと、あの〜…いや、その前に!などとお聞き苦しい場面も多々あったかと思います。
 
 特に多かったと自覚のうえ反省しているのが悠々と秋聲の言い間違い!悠々が…じゃなかった秋聲が…、秋聲の…じゃなくて悠々の!悠々筆秋聲宛書簡の説明のときが最高潮にややこしかったです。申し訳ありませんでした。

 すごい人がいたもんだねぇ、とあたたかく見守り熱心に聴いて下さった皆さま、ありがとうございました!

 ギャラリートークは月に1回行います。
 次回日程は8月13日(土)、是非是非お越しくださいませ。 





       作次郎ふるさと記念館さんから頂戴した志賀産のスイカ→
       堂々たる!

 (2011.7.31) 

こっちも展示替え


 おかげさまで、桐生悠々展晴れてオープンとなりました!

 悠々展オープンに合わせ、受付まわりもリニューアルしました。
ショップの毛氈を夏仕様の紺色にチェンジ。とっても涼やかです。

 



 窓をふさいでいた大きな棚も撤去して、ロビーを明るい雰囲気に。 

 チラシストッカーの裏には「営業部長からのお知らせ」コーナーを新設して、館のイベント情報や最近ちょっと面白かった話、営業部長からあなただけに教える耳より情報をご覧いただけるように改造しました。
 今日のお知らせはなになに…おや、左におわしますのは紅葉先生?そう鏡花記念館さんの紅葉展最終日!行かねばですよ!

 
 (2011.7.29)

終了の儀式


 雑処理を残し、展示替えが無事終了いたしました!
 
 恥ずかしながら普段は人任せにしてしまっていますが、展示替えの際には必ず最後にケースを拭きます。

 べたべたとガラスケースに触ったせいで大量についた指紋を拭き取るために必要な作業であることは間違いないですが、それ以上に、これでもうケースには触りません!という終了宣言であるとともに、何より、これでもう「わたくし」の手から離れ、ご覧いただく「みなさま」のものとなれ!!という訣別のための儀式なのです。


 開幕まであと1日。 「徳田秋聲と桐生悠々―反骨の人」、自信をもって送り出します。


 (2011.7.28)

学芸員七つ道具


 展示替え時のスタイルは館によりさまざまだと思いますが、秋聲では右のような七つ道具を装備して行います。

 写真左から時計周りにぐるりと、@京都の小僧さんのような前掛け(ポッケ付)→A白手袋→B華奢めの金槌→Cビニール製ふせん→Dカッター→Eメジャー(硬いほう)→F水平器、となっております。 

 @もカウントしてしまうあたりがちょっとインチキくさいですが、カッターをポケットにつっこむと危険ですからぜったいに必要なのです、七つ道具に数えてもよいのです。

 Cビニール製ふせんはパネルや資料の位置決めに使います。例によって、当然ただのビニールと化すまで酷使します。ときどき展示室にひらりと落ちていたりしますが、最後まで戦い抜いた勇敢な戦士ですからそっと拾いあげてゴミ箱に入れてやってください。  


(2011.7.27)

なんとなく

 できてきました企画展。

 空間把握能力に欠けるせいで、数字上でも原寸大サンプルでも何度も確認しているはずが実際に納品されて現物を見ると、おお、でかい…とか、あれ、ちいさい…?とかなるはめになります。
 それでも今回はパネルが全部入りました!(ハードルが低くて恐縮です…作次郎展では一枚入りきらずにお蔵入りさせたことを告白します)

 せっせと配置してみながら、自分で思うほど手に指がなかったために(ハイ通常上限10本であることは承知しております)、パネルを落とす、角をつぶす…

 始まってもいないのに残念至極です。一時的に千手観音に化けることと、営業部長が肉球できゅっと押さえてくださること、どっちがより現実的かなどとしょうもないことを考えながら設営に励んでいます。


(2011.7.26)

がらんどう


 のような展示室です。

 展示替え二日目、作次郎の成績表屏風をはじめ、展示ケースをところせましと埋めていた資料が撤去されて、すべてからっぽになりました。設営の際にはミリ単位まで気を配って息を詰めて置いてゆく資料たちですが、撤去されるのはあっというま。
 
 もちろん貴重資料ですので慎重には扱いますが、あれ?斜めになってる?もうちょっと前?というじりじり作業がないだけにやっぱり早いです。

 なんとなく無常観に浸りながら、がらんどうのケースの中に新たな展示図を描くのです。
 
  
(2011.7.25)

さようなら作次郎展

 そしてこんにちは新しい企画展。
 三カ月とは早いもので、昨日無事作次郎展最終日を迎えました。今日からしばらく休館をいただいて、展示替えに入ります。

 そうですよねー衣替えの時期ですよねー、と事務室入り口の蝉の抜け殻にもの思い…
 新たな旅立ちに向け、職員総出で館内の衣替えを行っています。
 
 今日で作次郎の看板は下ろすことになりますが、この企画展を通してたくさんの方々と出会い、ほんとうにたくさんの方々のお力添えをいただきました。そう、気持ちはひとつ!作次郎フォーエバー!
 
 作次郎さんをはじめ、皆々様に深くお礼申し上げます。

 今度は悠々が飛び立ちます! 

 (2011.7.24)

親子旧町名復活ウォークラリー


 薄曇りの今日、上記ウォークラリーの方々30名様が来館されました!

 尾山神社を出発→南町(みなみちょう)→上堤町(かみつつみちょう)→袋町(ふくろまち)→主計町(かずえまち)→下新町(しもしんちょう)→並木町(なみきまち)と旧町名が復活した町を歩き、最後に徳田秋聲記念館という行程です。

 解説ボランティアさんにお願いして、2人体制で館をめぐっていただきました。

  下は小学一年生というこどもさんたちには、館内クイズラリーが大人気!
 夏の盛りに、館内をサンタを探して練り歩く、という若干シュールな光景が見られました。  

  参加者のみなさまありがとうございました!
 

  (2011.7.23) 
 
紙の地層

 悠々展に向けて現在ガイドペーパーの作成作業中です。ガイドペーパーとは、展示室に置いて、展示概要や資料一覧などご自由にお持ち帰りいただくためのフリーペーパーのこと。図録を作れればいちばん良いのですが、なかなかそうもいかないので、せめてものお土産にと、毎回作成しています。

 右の写真はいろんな紙が収納されているところ。前々回はピンク、前回は青。実はその都度チラシや展示の雰囲気に合わせて色を変えてみています。

 紙面の作成に行き詰まって、ふらふらと地層(紙層?)のまえにしゃがみこみ、ぺちぺちと
紙を上からはじきながら次は何色にしよっかな〜と考えているときがいちばん楽しいときかもしれません。(後ろ姿が哀れでも…)

 はてさて、展示初日に間に合うか!?

 結局何色になったかは、是非会場でお手にとってご確認ください。


 (2011.7.21) 

ここであったが


 百年目!いつか置き忘れてきたっぽいビニール傘と再会、したかもしれません(6月27日記事参照)。
 再び東大明治新聞雑誌文庫にお邪魔して、悠々関係資料をお借りしてきました。

 あいにくの台風騒動まっさかりで、東京一帯はどんよりした曇り空。紙資料をお借りするのに雨はいやだなぁと心配していましたが、なんとかもちこたえてくれました。

 桐生家からも悠々の自筆草稿や悠々宛書簡など貴重な一次資料をお借りして、いよいよ準備も大詰めです。

 お披露目までもうまもなく。悠々展は31日からです、どうぞおたのしみに!
 

 (2011.7.18) 

東山めぐり

 16日から東山一帯の施設をめぐるクイズラリーがはじまりました(〜8/31まで)。

 対象施設は、泉鏡花記念館、金沢蓄音器館、金沢文芸館、金沢安江金箔工芸館、寺島蔵人邸、そして秋聲記念館です。

 各館で出題されるクイズに答えながら、6つのうち4つの施設でスタンプを集めるとすてきな景品がもらえます。昨日は初日にして早くも景品にたどりついたお客さまもあり、出足は好調のようです。

 職員としてウフフなのは、このチラシ上でわれらが営業部長が仕事をして下さっていること!
 持ち前のフットワークの軽さでクイズラリー台紙では浅野川の対岸まで出向されています。



       今日はお忍びで職員のはたらきぶりをチェック→→→

  営業部長!バレてますよ〜〜!!

     
 (2011.7.16) 

第2回 入門講座
 

 本日、第2回秋聲入門講座が開催されました。講師は当館前学芸員の大木志門さん。館は開始前から同窓会のような賑わいで、大木さんのお話を久々に聞かんとする皆さまが大勢つめかけてくださいました。

 本日のテーマは「のらもの」。ちょっと不思議なタイトルですが、“怠け者”の意で、怠け者のご亭主に振り回されるひとりの女性が、自らカフェの女給となってはたらくが…というお話です。
 
 単にストーリーを追うだけでなく、その時代の特色を紹介しながら、作品そのもののもつ意義、秋聲の視座、その新しさなどについてお話しいただきました。

 個人的には代表作「あらくれ」のアンサーソング(?)のような印象を受けましたが、タイトルの引っ張られているだけ、なのか…。

 あらくれ、のらもの、呪文のようです。


   (2011.7.15)
 
悠々第二の故郷へ

 長野に出張に行ってきました!県立長野図書館さんご所蔵の「信濃毎日新聞」原紙をお借りしてきました。 

 新聞記者としてその生涯を全うした悠々ですが、信州への思い入れは特に強く、「信濃毎日新聞」で二度主筆を務めています。
 信州を一度別れた恋人に見立てて、再度の赴任が決まった際に「僕たち今度こそやりなおそう!」といった内容の文章も残されているほどです。
 
 悠々が信毎に残した足跡と、秋聲との友情を貴重なオリジナル資料で是非ご覧ください。
        

    
                              
                             
                                長野の車窓から
 

 (2011.7.14) 

チラシ納品!

 無事、悠々展チラシが納品となりました。
 
 現在、事務室をいっぱいにしてあちらこちらで鋭意発送準備中です。職員総出で、カサコソ枚数を数え、適宜三つ折りにし…。チラシには悠々と秋聲の顔写真が載っていますが、折ってもお顔大丈夫ですよねー?、と確認する声に感動もし。
 当然といえば当然の気遣いですが大事なことです。
 
 足の踏み場にも難儀しておりますが、もう間もなくでお送りできます!よろしくお願いいたします!
 

 (2011.7.13) 

メジャーと飴玉

 お借りしてきた資料のサイズを測ろうとメジャーを伸ばしに伸ばし、調子に乗って伸ばしすぎたらついに戻らなくなりました。

 だらしなくにょろにょろしている布メジャー…。もう二度としゅるるるるっというあの小気味好い感触は味わえません。

 落ち込んでいる暇もなく、閉館後、企画展示室でパネルのサイズ確認作業。できるだけ大きくしたいけれど、空間もとりたい、バランスはどうか、どのサイズが効果的か―試行錯誤に疲れ、よろよろと事務室に戻ってくると、あいかわらずのにょろにょろメジャーの中にねぎらいの飴玉を発見!

 
 糖分と塩分と、600×500に決断する勇気をいただきました。


 (2011.7.12)  

秋声号で!


 悠々展のため、石川近代文学館さんに資料の借用に行ってきました。行きはバスで〜とひいふういいながら大きな保存箱を持ってバス停に着くと、やってきたのは輝く緑の車体…金沢周遊バス・三文豪シリーズのうち、秋声バスがお迎えに来てくれました。

 10分置きくらいにやってくるこのバス、確率的には普通に3分の1ですが、秋声バスにあたるとなんだかやっぱり嬉しくなります。

 逆に鏡花さん(赤)・犀星さん(青)バスにあたると、おっとなんだかごめんなさいよ、失礼しますよ、という友達のお父さんの車に乗せてもらっているような気分になります。

 そんなこんなで広坂に到着!秋声バスに迅速かつ安全に運んでいただきました。
 

 (2011.7.11) 

あーあ、


 先週と同じ写真かっ使いまわしかっ…と見せかけて、紙の内容がマイナーチェンジしています。

 おかげさまでチラシは無事校了となり、あとは納品を待つばかり。

 こちらは展示室に設置するパネルの校正作業写真です。細かい修正が多いので、細赤ペンを使用します。デザイン力でだいぶん持ち上げていただいていますが、中身を読めば、文章の拙さや事実誤認が出てくるわ出てくるわ…。
 
 がっくりすることも多いですが、わたしは、いま、しごとをしている!という感じだけはよく出る現在のデスクの上です。
 

(2011.7.8) 

第4回 学芸員会議

 早いもので、前回から一ヶ月が経ちましたので、学芸員会議に行ってきました。
今日の会場は安江金箔工芸館さん。秋聲記念館とはこっち側のもうちょっとあっち、くらいの距離です。

 主な議題は8月の学芸員実習の内容について。市では10人ほどの学生さんを受け入れ、同じ財団施設全館が協力して実習課程を組んでいます。館の裏側や、企画展の組み立て方など、さまざまなことを学べるよいチャンス!
 自分も一緒に回りたいくらいの充実した日程表ができました。

 今日は全国ニュースになるほど炎天下の金沢。じりじり脳天を焦がしながら館に帰ってくると、妙にすっきりした紅葉の木がお出迎えしてくれました。

 ばっつり散髪して涼しそうです。
 

(2011.7.7)  
 
チラシ校了?


 どんなに気をつけても気をつけても見つかってしまうもの、それが誤植。
 
  企画展チラシ案も無事かたまり、ただいま校正作業中です。
 ご覧のように、赤ペン片手にガツガツと手を入れても入れても出てくるそれ、そう誤植です。
 なぜ原稿を渡す前に気づかないのか、後から後から紙のうえで勝手に増殖しているとしか思えません(ひとえに注意力不足です)。

 実はもう最終校正の段階なのですが、まだ潜んでいるのではないかという脅えからなかなか手放せずに印刷屋さんにご迷惑をかけています。
 
 大きいものが直ると目線は小さいものへ。いっぺんに気づけばいいのに!!と思いつつ、そろそろタイムリミットです。


(2011.7.6)  

笹と営業部長

 先日の大雨のなか、シャー営業部長が笹飾りの確認に来られました。

 せっかくなのでツーショットを撮ろうと急いでカメラを構えましたがあっ営業部長…背がちいさいです…!

 カメラ目線をいただいておりながら、無念にも笹の根元とのツーショットになってしまいました。

 



←なにくそっと最大限におおきくなってみせる営業部長。




ハイハイのびたら長いんですよね。失礼いたしました!
 

(2011.7.4)   

笹飾り


 はじめました。

 無事作次郎展解説を終えたうかれ気分にまかせて、館入り口に七夕の笹飾りを設置しました。
 職員のお家に生えている笹を刈ってきてもらい、作次郎に見守られながら脚立にのぼって本気で設置です。

 せっかくなので七夕にちなんだ秋聲のエピソード…と探してみると、ギリギリかするものがありました。   

「婦人グラフ」大正15年7月号の竹久夢二の表紙画。そこに描かれた、七夕を舞台に短冊になにかしら書きこもうとしているその女性が、当時秋聲と恋人関係にあった山田順子ではないか!と秋聲が苦言を呈したというおはなし。
順子は以前に夢二とも関係があったのです。

 おっとと…急に大人な話!と思いましたが、一般的な七夕といえばそもそも織姫彦星の恋物語でしたね、これもOKですね、ということで、順子気分で来館者の皆さまにも短冊を書いていただけるよう館内に準備しております。お好きに飾ってやってください。
 

(2011.7.3)  

7月の掛軸

 
7月に入ったので、再現書斎の掛け軸をかけかえました。
 今月は、秋聲のもっとも有名な俳句、 「生きのびて 又夏草の 目にしみる」の自筆を展示しています。しつこいようですが、自筆です。

 66歳の秋聲が病にたおれ、一時はその生命も危ぶまれましたが、奇跡的に回復。そしてこの句をよんだのが、昭和11年7月のことでした。

 目にも心にもしみる良い句なので、ミュージアムショップでは複製色紙を販売しています。感慨そのままお持ち帰りもできますよ!

 色紙の後ろからニョロリと顔を出す朝顔。その生命力と鮮やかな色彩に夏を感じる今日この頃です。


(2011.7.1)
 

秋聲しらべ隊 中学生編


 馬場小学校さんに文学碑の説明をしている頃、館には小将町中学校の生徒さんが調査に来てくれました。
 ご案内は例によって敏腕解説ボランティアさんにお願いし、写真は和紙人形シアターを見ているところ。

 実は秋聲は小将町中学校ともゆかりがあるのです。

 養成小学校(現・馬場小学校)を卒業した秋聲は、金沢区高等小学校(現・小将町中学校)に入学。つまり来館された生徒さんは秋聲の後輩にあたります。この日は山でも館でも後輩まつりなのでした。
 ちなみに、金沢区高等小学校には桐生悠々も在籍。秋聲と同級生になりますが、仲良くなったのはもう少し後のこと。

 しらべ隊の皆さん、悠々展も是非みにきてくださいね〜!
 そう、ここから第二、第三の悠々が…! 

 
   (2011.6.29) 

 秋聲しらべ隊

 かどうかはわかりませんが、馬場小学校の6年生4名様がキキッと自転車を乗りつけて秋聲研究に来てくれました。
クイズラリー片手に「光を追うて」パネルを追う生徒さん。

 はからずしも、パネルとTシャツTシャツで見事にトリコロールの完成です→→→
 常設展のいつもの青が、いつもより鮮やかに見えました。

 また、先日の馬場小さん来館に引き続き、今日は卯辰山の秋聲文学碑前で秋聲しらべ隊20名様に碑の解説を行いました。
 車でズルをして登った大人と違い、生徒さんは歩いて登山。そこそこ汗だくの生徒さんの前で、20分間碑について語り尽くし、あっという間に汗だくに追いつく大人。
 
 すみません話すことに夢中になって、写真をとるのをわすれてしまいました…。


   (2011.6.28) 

事件です!

 ミュージアムショップの図録見本と文学マップ見本がある日忽然と姿を消しました。

 どっかやった?誰か使った?と一時騒然とする事務室。とにかく代わりの見本をだすか…という話になったので、あ、それなら予備がありますよ、とひきだしを開けて、ホラここに…といそいそと取り出してギャァッ!表紙には燦然と輝く黄色い「見本」の文字が…!

 うそっまさか!と図録も手にしてギャアッ!!ここにも白くまばゆい「見本」の文字が…!!

……まったく記憶にございません。
             出張中にこびとが働いてくれたのです……

 いちばん素知らぬ顔をして、まさかの内部犯行でした。こんなにもドキーン!としたのはパネルに誤植に見つけたあの日以来です。
 
(無意識ですが)取り急ぎ、盗みを働き申し訳ありませんでした。

 (2011.6.27) 

出張にいってきました。

 そして恥を忍んで撮ってきました、東大赤門(内側から!)

 東大内にある宮武外骨の始めた明治新聞雑誌文庫で、悠々関連資料を調査させていただきました。あまりまとまった形でお目見えすることのない悠々の個人雑誌「他山の石」をごっそり拝見し、後世に資料を残すことがいかに困難なことか、またそれだけにいかに大切なことか、思いを新たにするのでした。

 明治新聞雑誌文庫のある地下施設を出ると、ご覧のとおりの好天で、行きに通り雨避けに購入したビニール傘をうっかり置き忘れ…

 優秀な学生さんに使っていただけるなら本望です。
  
 
 (2011.6.22)  
 
なんの写真でしょうか??


 正解は館内書斎横の雪見障子越しに見える紫陽花です。
 ちょっとかがまなければ見えない位置で残念ですが、梅雨らしく今年はキレイに咲きました。(そう青いのが花です、花ですよ!)
 
 紫陽花ももちろんキレイなのですが、今日なんかおもしろいことありましたか、との乱暴な問いかけに、あじさいが咲きましたよ、と応じてくれたわが館職員のお花に気づく心!その気持ち!
 本日何よりの感動でした。

 書斎をご覧になる際に、振り返ってちょっとかがんでご覧ください。しつこいようですが、館内は撮影をご遠慮いただいております。あしからずご了承くださいませ。


 (2011.6.21)  

チラシ案がきました。

 作次郎の余韻に浸る間もなく、次回企画展のチラシ案が届きました。「徳田秋聲と桐生悠々―反骨の人」というタイトルで、二人の青春と生涯をたどります。

 3案いただいてみんなで見比べっこ。往々にして展示担当者と周囲の意見は分かれます。コンセプトを説明してねじ伏せるのがいいのか、一般的な意見に耳を傾けるのがいいのか(答えは決まったようなものですが)、葛藤の日々の始まりです。

 そうして出来あがってくるチラシには思い入れも一入。どうぞお楽しみに!

 追伸、おかげさまでスキャナの御機嫌は直りました。
 

 (2011.6.18) 

記念講演会「加能作次郎の人と文学」

  おかげさまで、無事終了いたしました!
  作次郎のふるさと・志賀町からもたくさんのご来館をいただき大盛況となりました。

 作次郎の会の大野会長は終始立ったまま熱弁をふるわれ、参加者は力強い大野節に気持ちよく飲み込まれてゆきました。
 他に類を見ない作次郎作品に多用される方言や、地形の描写や祭事など。郷土を同じくする人にしか分からない感覚≠フものを、作次郎作品の伝道師・大野会長に見せていただきました。
 
 ご協力いただいた方々に心よりお礼申し上げます。






  
               志賀町のみなさんからいただいたお花。感激です
 

 (2011.6.17) 

 秋聲文庫の隣に

 開催中の企画展「加能作次郎―もうひとりの秋聲」に合わせて、期間中特別に作次郎の作品集『世の中へ・乳の匂い』(講談社文芸文庫)を販売しています。

 昨日の続きではありませんが、作次郎の作品をまとまった形で現在入手できるのは、もうこの文庫一冊といっても過言ではありません。詩人の荒川洋治さんが、今こそ読まれるべき時代、と平成19年に編集された本です。

 作次郎の顕彰に熱心な、彼の地元・旧富来町でも、生誕百年祭にまず企画したのが、『加能作次郎選集』の刊行でした。

 作家のいのちは作品に。富来町刊のものを一部底本としたこの作品集には、彼の作品を愛する人たちの熱い思いが込められています。
 明日はいよいよ講演会!お席にまだ若干の余裕がございます


 (2011.6.16) 

文庫本取材に来てくれました!
 

 朝日新聞さんが、当館で制作販売している秋聲オリジナル文庫の取材に来てくださいました。
 
 金沢シリーズに引き続き、年に一冊ペースで刊行している秋聲オリジナル文庫。文学館に来て企画展を見てよしよし終了〜では館として不十分、作品を読んでみたい、もう一度読み返したいと思って手にとっていただくところまでが文学館の役割…と熱弁をふるいながら、同時に初心にかえりました。

 なかなか手に入りづらくなっている秋聲作品の昨今ですが、いつでもどこでも気軽に読んでいただけるよう、これからも文庫本制作は続けていく予定です。


  (2011.6.15) 

ふせんの山、その後

 結果、ひきだしで栽培。

 今日は次回「徳田秋聲と桐生悠々」展にあたり、パネルのデザイン打ち合わせを行いました。
 優秀なデザイナーさんなので、余計なことはしゃべるまい、とは思いつつ、企画展に込めた思いのたけをとうとうと語り尽くして一時間。
 お忙しいところ、申し訳のないことをしました。

 秋聲と悠々、青春期に出会い出発点を同じくしながら、結果、小説家と新聞記者として異なる道を歩んだ二人。しかし、どちらも文字の世界に生きたことは共通しています。

 二人の信じた文字の力をお見せできれば幸いです。
 

(2011.6.14) 

ふせんの山


 図書館から借りてきた本を返すにあたり、ふせん取りをしたら、こんなことになりました。

 本の隙間からたくさん生えていたふせん達。なかでも要チェックなものを目立たせようとして、どんどん伸びていくふせん達。
 日々成長し続けるそれを、惜しみつつもぶちぶちと伐採した結果の山です。

 多少しんなりして粘着力も弱まってはいますが、ふせんも大事な資源ですから当然のごとく再利用。
 
 ちまちま向きをそろえるのが若干の手間とはいえ、乏しい記憶力を補ってくれる小さな巨人たちに感謝です。
  

 (2011.6.12)  

団体さんご来館!


 昨日は「ジュニアかなざわ検定バスツアー」ご一行20名さまがご来館くださいました。小学校4年生から中学生までのお客さまです。

 要解説ということだったので、当館の誇る解説ボランティアさんにお願いし、ダブルSさん2人体制で館内を回っていただきました。
 秋聲の小説は小中学生にはちょっと難しいけれど、その人柄や人生、ちょっとしたエピソードなどを上手にはさんでいくと、ぐっと親しみがわく気がします。活動日誌によれば、みなさんメモをとりながら熱心に聞いてくださったとのこと。

 小グループからでも解説はお申込みいただけますので、お気軽にお電話ください。

 また、解説ボランティアさんも随時募集しています。ご興味のある方、是非是非お電話ください。
 

 (2011.6.11) 

第3回 学芸員会議

 毎月1回、市内文化施設の学芸員が集合し、学芸員会議を行っています。
 昨日の会場は鏡花記念館さん。秋聲記念館とは大通りを挟んであっちとこっち、くらいの距離にあります。
 
 基本各館に学芸員はひとりですが、学芸員同士の横の連携があって心強いです。
 共通するところもあれば、館の特色によりウチはこう、ウチはこう、という話が聞けて、毎回へえ!はあ!と刺激を受けて帰ってきます。

 会議後は開催中の企画展「尾崎紅葉―泉鏡花を育てた男」を見学。
 師の夭折後にこそ秋聲は自分だけの作風を開花させていくことになりますが、それまでの秋聲を育てた男でもある紅葉。
 
 ややっ、紅葉先生の描いた秋聲の似顔絵発見!
 あれ?秋聲ってそんな顔でしたっけ…?

                                      他館情報はコチラから

 (2011.6.10) 

スキャナがトカカカカ!

 
現在、来月末からの企画展「徳田秋聲と桐生悠々」展の準備中です。
 チラシのデザインもそろそろ…ということで、掲載用資料画像を用意しようとスキャナを起動させると、トカカカカッ!とまるでコンパクトボディにそぐわない大きな奇怪音が事務室に鳴り響きました。

 恐れをなして電源を切って、しばらく寝かせてそろっとつけてみると、やはりトカカカカッ!

 太宰治はトカトントン…そんなことを思いながら、すっとスキャナをしまいました。
 寝かせても解決にならないことを知りながら、面倒なことがあると人はつい一旦寝かせてしまうのです。

 明日には御機嫌がなおっていることを願いつつ、デジカメ片手に黙って席を立ちました。  

                         本に埋もれる不機嫌なスキャナ→
 

(2011.6.9)  

館長取材

 雑誌社の方が、われらが小林輝冶館長の取材に来られました。
 
 秋聲をはじめ、金沢にとどまらない北陸の文学者たちを広く発掘・研究されてきた館長の半生を辿るという企画だそうです。

 常設展示室「光を追うて」パネルの前で熱弁をふるう館長→→→
 
 結局、予定していた時間内には終わらず、続きはまた後日ということになりました。
 
 4月の研修で1分間自己紹介をしようと言われて30秒ももたなかったことをふと思い出し、小林館長の密度の高い半生に思いを馳せる今日この頃なのでした。
 

   (2011.6.8)   

志賀直哉からの手紙

 先日の北國新聞さんに続き、金沢ケーブルテレビさんが、館に取材に来て下さいました。開催中の作次郎展の目玉、作次郎に宛てた志賀直哉からの手紙にスポットをあてています。
 
 田山花袋が始めた、博文館の主力雑誌「文章世界」の編集主任をつとめていた作次郎が、志賀に寄稿のお願いをし、多忙の志賀がそれを丁重に断る、といった内容の手紙です。

 作次郎より志賀の方が2歳年上ですが、その文面は非常に丁寧で、志賀の几帳面さや作次郎に対する敬意が感じられます。

 展示は来月24日まで。意外な交遊の記録をこの機会に是非とも。
 

(2011.6.6)  

ようこそ後輩!

  秋聲の後輩たち・馬場小学校の6年生20名が館にあそびにきてくれました。
犀星の後輩・野町小学校の生徒さんに、秋聲のいいところをアピールしよう!という企画で、その事前学習とのことです。

 なかなかに複雑な秋聲の大人の魅力をどれだけお伝えできただろうか、と不安に思いながらも、きっと子どもさんらしい感性でこちらもうっかりしているような何らかの発見はあったろう、と期待です。

 第二、第三の秋聲がここから育っていくのでしょう。

(2011.6.5) 

第3回 ギャラリートーク

 本日14時〜、企画展「加能作次郎―もうひとりの秋聲」の展示解説を行いました。

 特に事前予約制度はとっておらず、当日来てくださった方にフワッと始めるシステムにしているのですが、事前にお電話の上ご来館くださったお客さまがいらっしゃいました。

 資料に語らせる部分を出来るだけ多く…とは思いながらも、そんな嬉しさが先立ちついつい横から口を出してしまうというこの貧乏性かつ堪え性のなさ。ご参加のみなさま、ありがとうございました。
 次回は7月3日(日)14時から行います。

 また、6月18日(土)には、作次郎の会・大野堯会長による講演会「加能作次郎の人と文学」を開催します。受付開始しておりますので、是非お電話ください。
  

(2011.6.4)

流れてきました。

 梅ノ橋から見た、燈ろう流しの様子です。

 川の構造上、どうしても左側(秋聲記念館側)に寄りたがる燈ろうたちを、川中でスタンバイするお兄さん方が広がれ〜広がれ〜と誘導します。穏やかな浅野川だからこそ出来る、ゆらりゆらりと流れるそのさま。
 すこしヘモグロビンを思わせる光景でもありましたが、なんとも幻想的なひとときでした。
 

               ちなみに今日の梅ノ橋はコチラ→

 なんとまぁの大賑わいです。今日の梅ノ橋@ではカモメでしたが、昨日は人人人の鈴なりでした。
 
 川に燃える火は秋聲のもとへも届いたでしょうか。

(2011.6.3)

《今日の梅ノ橋(からの)B》

 今日から金沢市民の一大イベント百万石まつりが始まります。
 梅ノ橋から見る浅野川河川敷でも何やら着々と準備が…。
 (右岸の白くカクッとしたものはテントです。)
 
 本日夜7時〜9時の間で、加賀友禅燈ろう流しが行われるのです。加賀友禅燈ろう約1,500個が川面に流されるとのこと。
 1日記事が嘘のようによく晴れた週末なので、きっと情緒あふれるイベントになることでしょう。
 
 明日は加賀藩前田家をお祭りする百万石行列があります。行列を飾る前田家の重臣・加賀八家(はっか)の中には、徳田家が仕えた横山家も名を連ねます。秋聲には無関係のおまつりのようでいて、実は無関係でないあたりがさすが金沢三文豪。いつか三文豪も行列に交じって練り歩きたいものです。
 

(2011.6.1)

梅雨時期なので

 館の見どころのひとつでもある秋聲旧宅の再現書斎。床の間の掛け軸が6月仕様に掛け替わりました!
 地味に毎月掛け替えているのですが、今月は6月ということで梅雨をテーマにした秋聲の自筆です。

↓あえての遠巻き写真…実物はどうぞご来館のうえ…
(なお、撮影はご遠慮いただいております。ご了承ください)


 秋聲の筆跡は上手なのか下手なのか、ひとことでなかなか言い表せませんが、その人柄がよく滲みでた良い字です。どんな人柄か?それはどうぞご来館のうえ…
 
 先日の豪雨につづき、今日も外は雨模様。すっきりしないお天気が続きますが、それを絵にし文字にし文学にする楽しみがあるのかもしれません。


(2011.5.28)

第1回 入門講座

 5月14日(土)、平成23年度入門講座の第1回が行われました。テーマはオリジナル文庫〈短編小説傑作集T〉から、「夜航船」。金沢学院大学・秋山稔教授に講師をお願いしました。

 「夜航船」は明治39年、秋聲が35歳の時に発表されました。師である尾崎紅葉が亡くなったのがその3年前。紅葉門下の四天王として出発した秋聲が、紅葉色を脱し、ひとり立ちせんとする時期の作品です。
 主観をまじえず、眼前で起こる出来事を“スケッチ”することを試みたこの作品は、のちに自然主義文学の大家とまで呼ばれるようになる若き日の秋聲が残したひとつの軌跡といえるでしょう。
 わからないことを恥ずかしいと思わせない秋山先生独特の語り口に、参加者の皆さまも引き込まれていたようでした。

次回は7月16日(土)、秋聲記念館・前学芸員の大木志門氏に「のらもの」を解説していただきます。ふるってご参加ください!


(2011.4.27)

企画展「加能作次郎―もうひとりの秋聲」開催


 24日(日)、新しい企画展が無事開催となりました。能登の作家・加能作次郎の生涯をご紹介する展示です。
 開催初日には、学芸員による展示解説を行いました(次回は5月5日です!)。

 作次郎は後期自然主義作家として活躍し、かつ秋聲とは同じ石川県出身ということもあり、時に小秋声≠ニ呼ばれることがあります。
 秋聲記念館で作次郎展を開催する意義や接点はひとまずそこにありますが、展示を最後までご覧いただくと、その呼び名に少々オヤ?と思われるかもしれません。
 
 小説家・広津和郎に美しき作家≠ニ言わしめた作次郎の作品。そして人柄。
 石川県(加賀+能登=加能!)の誇るもうひとりの自然主義作家・加能作次郎の世界をご堪能ください。

                                    

                   作次郎の郷里・美しき富来


(2011.4.11)

祝・開館6周年!

 去る4月7日、当館は開館6年目を迎えました。それに符節を合わせたように浅野川沿いの桜も急ピッチで開花し、現在2階サロンに設けられた観桜席からは満開の桜が見渡せます。
 9日に行われた学芸員による記念講演「秋聲と中也の金沢」にもたくさんの方にご参加いただき、新しい職員とともに新たなスタートを切った感の高まる記念館です。

 ただ人間的にはフレッシュですが、機械類がそろそろ悲鳴をあげはじめ、えっ!ここも!?あっそれも!?という6年目の罠にはまっています。
 もうちょっとがんばれ!!と機械類を叱咤しながら、毎年変わらず見事に咲き誇る花々の偉大さと、秋聲にしろ中也にしろ、その業績が100年残っていることの偉大さに思いを馳せる今日この頃です。

 観桜席は17日まで。18日からは次回企画展「加能作次郎―もうひとりの秋聲」展示設営のため、しばらく休館いたします。



(2011.4.4)

第5回 入門講座

3月19日(土)、第5回入門講座が行われ、小林館長を
講師に「鶫の羹(つぐみのあつもの)」を読み解きました。

 「鶫の羹」とは、金沢の郷土料理「じぶ煮」のこと。
最近では鴨肉を使いますが、秋聲の当時は鶫を使っていた
こと、現在では渡り鳥条約により禁鳥であることなどが時代
背景とともに紹介されました。秋聲の父も兄も自ら鶫を獲っていたといい、その話題になると、受講者から経験談が飛び出す一場面も。
 
 ひとりで読んでいると見過ごしてしまいそうな何気ない一節を丁寧に掬い上げながら、他の自然主義作家と異なる秋聲の持ち味を鑑賞しました。

 今回は昨年度からの二期連続「〈金沢もの〉を読む」の最終回ということもあり、全10回すべてにご参加いただいた3名の方に、記念品の贈呈を行いました。
ご参加の皆さま、ありがとうございました。 

 平成23年度は当館オリジナル文庫〈短編小説傑作集T〉を読んでいきます。
 日程等詳細は近日中にお知らせします!
 


(2011.3.7)

初心の赤い実


 記念館前庭の花壇に、新しくヤブコウジ〔別名:ジュウリョウ(十両)〕が植えられました。
冬に小さな赤い実をたくさんつけるそうで、今日は2個だけ発見できましたが、赤と緑のコントラストがとってもキレイです。

 明治28年、紅葉門下に入った秋聲25歳。その翌年に初めて文芸雑誌に発表されたのが「薮かうじ」という短編小説でした。
 
 つまり、「薮かうじ」は秋聲の文壇デビュー作。それにちなみ、この赤い実には4月で6周年目を迎える記念館も初心に帰ってがんばりましょう!という職員の気持ちが込められています。

 さぁて次の企画展だ〜いと、徳田家所蔵の「新文芸日記」(大正から昭和にかけて、新潮社から出版された文士の誕生日やら文学史やら今日の一言やらが満載の楽しい日記帳)を開くと、1月のページに秋聲の達筆で、

   「今日は今日の事を為すべし」。

はい!赤い実探しにかまけてすみません…!



(2011.2.27)

 「古里の雪」


 立春を過ぎ、寒さもだいぶん緩んで来たようです。
 下の写真が嘘のように、館を覆っていた雪もきれいに融けました。

 さて、2月に入って現在開催中の企画展も少しだけお色直し。
 これまで複製を展示していた秋聲の絶筆「古里の雪」草稿を、2月限定でオリジナル資料に差し替えました。
 何故2月限定か―この小説が、昭和17年2月の秋聲最後の帰郷を描いているからです。

 三文豪の中でも金沢への思い入れが薄い≠ニ言われることもある秋聲ですが、その絶筆が「古里の雪」ということを思えば、必ずしもそうとは言えません。
 東京の地にあって、老境の秋聲がまぶたの裏に思い描いた古里の雪…ぜひ実際の雪景色とあわせてご鑑賞いただきたい…と思っての展示替えでしたが、前述のとおり、下旬ともなるとすでに春の兆し…。アララ失敗…!


 「古里の雪」オリジナルの展示もあと1日。改めてご鑑賞下さい。 



(2011.1.31)

「大雪です!」は小雪でした
先日来より金沢は大雪です
                                          徳田秋聲記念館前

 今朝は雪の影響で職員の出勤も大変でした。
 近隣の駐車場も閉鎖しているところがほとんど!
 雪すかしも大変!大変!
 いい運動というよりも偏った運動ですね(苦笑)
 梅ノ橋も1人がやっと通れるくらいで雪にうもれています。

 昨日、横浜から観光客の方が二人来館。
 大雪にびっくり!!
  「雪道の歩き方がわからなくて、変なところに力がはいって筋肉痛になったわ」と・・・
 これから道路のきんかんなまなま注意が必要ですね
 *きんかんなまなま:金沢の方言できんかんの皮の表面のように
路面がつるつると凍結していること。

 雪道が大変ですが、ぜひ浅野川の素敵な雪景色を見にいらしてください。



(2011.1.19)

第4回 入門講座

  1月15日(土)、第4回入門講座が行われました。
志賀前館長を講師に、豊富な資料で金沢を舞台に描いた
「旅日記」を読み解きました。

 「旅日記」は、秋聲の実兄・順太郎をモデルとする「兄」の病を見舞うため帰郷したときのお話です。
 ともに育ったとはいえ複雑な家庭環境の徳田家であり、またそれから数十年、互いに年をとり、それぞれの人生を歩んできた2人が久しぶりに顔を合わせ…
 兄弟であるがゆえの微妙な関係性が繊細に描かれています。

 実体験をまじえながらの軽快なお話に時々笑い声も挙げつつ、悪天候を押してご参加くだ
さった皆さまはとても熱心に聴いておられました。

 次回は3月19日(土)、小林館長が「鶫の羹(つぐみのあつもの)」を解説します。是非ご参加ください。



(2011.1.12)

 大雪です!

 10日は成人の日でした。あいにくの大雪で、振袖姿の方はご苦労されたことでしょう。当然ですが、記念館前も真っ白、梅ノ橋も真っ白川沿いも真っ白白の一日でした。そんな中でも時折の晴れ間や、軽いふわふわした雪が舞う様はなかなか詩的でもあり。
 
 さて左の写真は、一見なんということもない雪の積もった記念館玄関先ですが、ズームズームしてみると…
                     
 あ!つららだ!

 すぐにでもポキポキ折れてしまいそうなヒトの小指ほどの子どもつららでしたが、なかなか危険な位置です。頭上要注意です。
 いえいえ、お客様に万が一のことがないよう、職員ががんばって雪すかししていますのでご安心ください。



(2011.1.7)

 あけましておめでとうございます。


 2011年、秋聲が生まれて140年目を迎えました!
 本年もどうかよろしくお願い申し上げます。
  
 さて、今回の写真は、記念館ミュージアムショップの様子です。年末にガチャンガチャンと受付周りを大改造し、今や館でしか手に入らない秋聲作品集などなど、以前よりお手にとってご覧いただきやすいよう3メートル先の新天地へとお引っ越しをいたしました。
 グッズテーブルに敷かれたおろしたての毛氈の折りじわがまだ馴染みきれないもじもじ感を醸していますが、みなさまにご活用いただくことにより次第に伸び伸びとしてゆくことでしょう。ご来館の際には是非足を止めてご覧ください。

 ちなみに、こちらのサンタさんシールは、下記のイベント「秋聲のサンタをさがせ!2010」の景品のひとつでした。非売品につきショップには置いていませんが、ウッカリ気になってしまった方は、今年のクリスマスシーズンにどうぞお運びくださいませ。 



(2010.12.19)

 Q、なにをつくってるんでしょうか??

 このたびクリスマス特別企画として22日(水)〜25日(土)の期間中、下記のイベントをおこないます。

「秋聲のサンタをさがせ!2010」

 “秋聲のサンタ”とは、代表作『仮装人物』に登場し、秋聲の遺品としても館内に展示されている「サンタクロースのお面」です。


 イベントでは、館内にひそむ10人のサンタさんを探します。
 たくさん見つけられた方には素敵な景品をプレゼント!

 下記の要領で行いますので、どしどしご参加ください。
 お待ちしております。

  
  場 所:徳田秋聲記念館

  日 時:22日(水)〜25日(土)の開館時間中随時

  参加費:無料、申込不要(受付にお申し出ください)
 
  対象年齢:小・中・高校生

 A、館内にひそむ10人のサンタさんパネルをつくっているところ。



(2010.12.15)

 《今日の梅ノ橋A》

 梅ノ橋の夜景です。ライトアップされていて綺麗です。
 館のアプローチに隣接する屋外デッキから長時間眺めるにはなかなか寒さも厳しくなってきましたが、2階サロンからならいつまでもぼんやり眺めていられます。 

 じっくり考えごとをしたいとき、秋聲に思いを馳せたいとき、もしくは今なんにも考えたくないなぁ〜というときにも
オススメです。




(2010.12.13)

 
看板猫シャー、営業部長に就任!
      
   記念館のご近所にお住まいの猫・シャーちゃんです。
 館がお気に入りのようで、アプローチから玄関先までを
 ナワバリとされています。
  持ち前の愛想のよさで、来館者にも大人気・・・という
 ことで、営業部長に任命です(勝手に)。
  出勤日は寒さに応じてご自分で決められるようで、ち
 なみに今日はご欠勤。うらやましいフレックスぶりです。
  是非会いにきてください。


             柱の陰からいらっしゃいませ。
      

         
       
      








   

りりしいシャー営業部長  


(2010.12.13)

 《今日の梅ノ橋@》

 館の2階サロンからは、浅野川にかかる梅ノ橋が望めます。最近ではお昼のド
ラマにも登場し、全国のお茶の間を賑わせている今日の梅ノ橋はコチラ。
 薄ら暗く見えてしまうのはご愛嬌、雨にけぶる趣のあるたたずまいです。

 よく見ると、欄干にポチポチと白く無数のかもめがとまっています。今日はまばらでしたが、ズラララッと並んでみんなでこっちを向いている日もあるそうですよ。
 
 記念館の楽しみ方のひとつです。



(2010.12.13)
 
 徳田秋声記念館開館5周年記念特別企画

 秋聲記念館特製「オリジナルグッズ(3点セット)」プレゼント!
 
 秋聲の誕生日12月23日(木・祝)にご来館の方先着50名様
 下記の当館オリジナル商品(3点セット)をプレゼントいたします。

                記

  ○ふるさとの文学者小伝「徳田秋声」         1冊
  ○秋聲自筆複製色紙                 1枚
  ○ポストカード(小説『雲のゆくえ』口絵:梶田半古)  1枚

     
 

 また、ご希望の方には、学芸員が館内解説をいたします。
 お気軽にお声かけください。

 【入館料】
  ・一般300円
  ・65歳以上
当日(12月23日)は祝日のため無料です!
  ・高校生以下無料
 【開館時間】
   9時30分〜17時(受付:16時30分まで)




(2010.12.13)

企画展「秋聲文学碑物語/日本の「文学碑」第1号」開催!

 12月5日、標題の新しい企画展が始まりました。
 金沢は卯辰山にある秋聲文学碑が建立にいたるまでの
経緯をご紹介する展示です。
 右は開催初日に来てくださった方々に、展示解説をして
いる風景です。みなさんたいへん熱心で、碑がひとつ建つにもこんな物語があるんですねぇ〜としきりとうなずきながら聞いてくださいました。
 
 秋聲をすこし違った角度からご紹介する企画展です。地元の豆知識としてもおもしろいかと思いますので、是非是非おいでください。
 受付で呼んでくだされば解説もいたしますので(不在の際はご容赦ください)、お気軽にどうぞ!!


(2010.12.13)

 秋聲忌(2010.11.13)

                     
 一ヶ月遅れのご報告となりまして恐縮です。 
  ちょうど一ヶ月前の今日、石川近代文学館さんの司会で秋聲忌が行なわれました。写真は、秋聲の菩提寺・静
明寺(じょうみょうじ)さんにてお経をあげていただいている風景です。ずっと大雨が続いていた金沢ですが、当日はぎりぎり落ちてこないくらいの曇り空。肌寒い日ではありましたがたくさんの方々が参列してくださいました。
 
  
                      
 その後、秋聲記念館にて、米田憲三先生による記念講演が行われました。企画展「鬼才・三島霜川」に合わせ演題は「三島霜川の生涯と秋聲」。霜川が富山出身ということで、富山からのお客様も多く、館内会場はぎゅうぎゅう詰めになりました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。また、定員の都合上、ご参加いただけなかった方申し訳ありません。
  今後もいろいろな催しを考えていきますので、どうぞお楽しみに! 


〔随時〕
秋聲博士を目指してクイズに挑戦!館内クイズ開催中!
 
 
展示を見ながら秋聲に関係する問いにクイズ形式で答えてゆきます。
 全問正解の方には粗品進呈!


 ○レベルいろいろございます・・・  
    しょうがっこうていがくねん編
    小学4年生から6年生編
    中学校・高校生・一般初級編
    一般編
 
 ○金沢検定を受けられる方に・・・
    金沢編(初級)
    金沢編(中・上級)

  
例題)室生犀星が同じ庭造りの趣味を持つ秋聲に贈ったのは?(金沢編 中・上級)
     @つくばい
     Aやぶこうじ
     B竹
     C鯉

 答えは記念館で!



【その他リンク情報】

◆秋聲作品の朗読を音声データで楽しむことが出来ます。  宇宙の文学


◆主な作品や、秋聲ゆかりの散策コースを紹介…「いいねっと 徳田秋聲」


▲企画展へ▲



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