公式ブログ

夢二図案のトートバッグづくり&ラジオ放送の追加のお知らせ

2018年8月9日
 今年も金沢湯涌創作の森さんのご協力をいただき、夢二図案のトートバッグづくりを開催します。

  日程:平成30年8月18日(土)
  受付時間:10:00~11:30、13:00~15:00(1回約15分で体験できます)
  参加費:500円(別途観覧料金)
   ※詳しくは当館HPの「お知らせ」をご覧ください。

 今年は新柄として、竹久夢二著『童謡 凧』(大正15年)より、小鳥の模様が登場します(2パターンのうちいずれかひとつ)。








 もう一つの柄は、昨年に人気が高かった『夢二画集 都会の巻』(明治44年)カバーの猫です。

みなさまのご参加をお待ちしております。






 前回のブログでお知らせしましたラジオの放送について、通常2回にわけて放送いただくところを、特別に1回分多く、3回にわけて放送いただけることになりました。

  ◆ラジオかなざわ 78.0MHz「ちょっときいてたいま!」 ※地域限定。
    放送予定日時:8月4日(土)10:00~10:30 (このうち冒頭数分間放送)※放送終了
               8月11日(土)10:00~10:30 (このうち冒頭数分間放送)
              8月18日(土)10:00~10:30 (このうち冒頭数分間放送)

(学芸員:C.K)

ラジオ放送&新装公開のお知らせ

2018年7月26日
 金沢も暑い日がつづいていますが、7月22日(日)には「第8回湯涌ぼんぼりまつり点灯式」も無事に終わり、当館近くの稲荷神社と薬師堂へ向かう階段には多くのぼんぼりが設置されました。
 先日、ラジオかなざわ「ちょっときいてたいま!」の湯涌温泉開湯1300年の記念企画「湯涌特集」の取材で、加藤美杉さまにお越しいただきました。放送予定日時は以下のとおりです。
  
     ◆ラジオかなざわ 78.0MHz「ちょっときいてたいま!」 ※地域限定。
        放送予定日時:8月4日(土)10:00~10:30 (このうち冒頭数分間放送)
                  8月11日(土)10:00~10:30 (このうち冒頭数分間放送)
 
 夢二にとって、湯涌温泉は「心の故郷」であったこと、そして現在開催中のコレクション「夢のふるさと」の見どころなど、作品の紹介を通じてお話させていただきました。  

 その取材の際にご紹介した日本画「修道院の秋」(大正中・後期)と書「さんたまりあ」(昭和初期/北原白秋の詩を夢二が墨筆した作品)は、表具を修復していただいてから初めての公開です。 本紙上下の「一文字」という部分の布は、いずれも異国情緒の雰囲気に満ちた、きらりと輝く珍しいものです(しかし、右の画像では残念ながらその魅力をお伝えできません・・・)。修復をお願いした石川県文化財保存修復工房さんが特別に誂えてくださりました。軸装作品を鑑賞する際には、作品本体はもちろん表具もあわせてお楽しみいただきたいと思います。
                                

(学芸員:C.K)

コレクション展「夢のふるさと」オープンしました

2018年7月8日
 今回は一冊の本に焦点を当てた展覧会です。
 この 『夢のふるさと』は大正8年に新潮社から出版された竹久夢二自著自装の詩画集です。 深い青色の木目摺りが鮮やかな表紙と裏表紙に金色の小さな花らしき模様がデザインされ、背表紙は革でタイトル部分に金が施されています。本の体裁としては洋装本ですが、印刷の技法と製本の素材は和洋折衷で、夢二のこだわりが感じられます。
 本体の口絵は木版多色摺り、本文には詩の作品が139編もおさめられています。夢二は、お気に入りの詩や絵のモチーフを、修正を重ねたり少しずつ趣向を変えながら、雑誌や本に幾度も発表しています。この『夢のふるさと』にも、すでに発表した詩が多く含まれています。
 会場には、この書籍におさめられた詩をパネルにし、それに関連する絵画作品などをあわせて展示しています。当館のコレクションから、軸装作品も数多く出品しています。  

 また、季節にちなんで「七夕図屏風」を展示し、『夢のふるさと』から「七夕」について詠んだ「恋慕夜曲」も会場でお楽しみいただけます。 
                                






(学芸員:C.K)

ラジオ放送のお知らせ

2018年5月3日
 ラジオかなざわ「ちょっときいてたいま!」の取材で、加藤美杉さまにお越しいただきました。
 「いいね金沢タウントーク」のコーナー内で、現在2階の企画展示室で開催中の展覧会や、常設展示室に新しく設置した「夢二の人類愛コーナー」についてお話しさせていただきました。
 5月5日と12日の2日間にわけて放送されます。

  ◆ラジオかなざわ 78.0MHz「ちょっときいてたいま!」 ※地域限定。
        放送予定日時:5月5日(土)10:00~10:30 (このうち冒頭数分間放送)                                  5月12日(土)10:00~10:30 (このうち冒頭数分間放送)       

(学芸員:C.K)

「夢二の版画Ⅱ―大正中・後期の木版画―」展オープン

2018年4月14日
   新しい展覧会がはじまりました。
 今回は、「夢二の版画」展の第二弾として、木版画を中心に展示しています。江戸時代に高度に技術が発達し、庶民が手に取って楽しんだ浮世絵版画と同じ技法である木版で摺られた作品がほとんどです。

 夢二が活躍したおよそ100年前は、デジタル処理の技術が進んだ現代とは違い、手仕事で原画を製版、印刷することが多く、木版画の職人や印刷の職人が、高い技術で版画や印刷物を仕上げていました。そして、夢二は完成作品のチェックも行い、仕上がりまで責任をもって制作にあたっていました。 夢二と職人のコラボレーションによって仕上げられた版画や印刷作品には、夢二ひとりが仕上げた肉筆作品とはまた、異なる魅力があります。

 展示室には、原画とその完成品としての木版画や印刷物を見比べられるコーナーも設けました。さらに、夢二の印刷作品に採用された印刷技法や夢二の版画作品の歴史をたどることができる年表も掲示しています。
  版画や印刷物の魅力を再発見していただける機会となりましたら幸いです。


(学芸員:C.K)

館長ブログ⑮ 
新設! 「夢二の人類愛」コーナー ――英語、ヘブライ語の解説パネルも 

2018年4月13日
 新しく「夢二の人類愛」コーナーを平成30年(2018)4月14日(土)から開設しました。1階の常設展示内の小コーナーですが、竹久夢二の人間愛、あるいは人類愛などに焦点を当てたものです。展示品は、夢二が晩年の昭和8年(1933)2月から6月まで、ベルリンの「イッテンシューレ(イッテン美術学校、一天画塾)」で日本画教育を担当していたときの『夢二日記』や『外遊日記』、そして教材などです。英語とヘブライ語の解説パネルも用意しました。 コーナー開設は、夢二自身が生涯、「弱いもの」「虐げられたもの」への眼差しをもった人間主義者であったことに起因しています。当時、ユダヤ人は自国をもたず、根無し草のように世界に散らばっていたので、漂泊の詩人画家・夢二にとっては、まるで同胞のように共感をもてる存在でした。じっさいに「ユダヤ人」と自称することもありました。 夢二とユダヤ人との現実的な接点も認められます。さきのナチス台頭下のベルリンの「イッテンシューレ」で夢二の指導を受けた学生の多くがユダヤ人だったといわれています。また、彼は、行き付けのユダヤ人経営の美術店やレストランが閉鎖されるのを惜しんでいます。こうした夢二のユダヤ人贔屓から、一時は「ユダヤ人救済説」も浮上しましたが、現在では確実な証拠は見つけられていません。


                               

(館長:S.O)

館長ブログ⑭ 初めて咲いた「夢二椿」

2018年4月6日
 金沢市内より桜の咲くのも1週間遅れ、といった湯涌ですが、今年は「夢二椿」が初めて花を咲かせました。「夢二椿」は3年前の秋に、椿守・千種氏の協力を得て、夢二の故郷、岡山県邑久にある夢二もその下で遊んだ古木から根分けしたものです。湯涌の薬師寺境内と鉢に移植し、宇野謙二氏の協力で育ててきたものです。今年初めて鉢の方が数個の蕾を付け、今日、赤い花が可憐に開花しました。
 夢二は幼少期に無数の赤い花をつけた椿の大木の下で遊んだ思い出を生涯忘れることはありませんでした。その思い出が絵やデザインとなって多くの作品を生み出しました。


                               

(館長:S.O)