過去の企画展

平成15年度

竹久夢二 風景画展 LANDSCAPES BY YUMEJI
期間 平成15年12月16日(火)~平成16年4月4日(日)

 画家を志していた若い夢二が洋画家岡田三郎助に見てもらおうと持参した絵は「やぶれた水車と敗れた心」という風景画でした。この絵を見た岡田に独自の道を行くことを進められます。あえて風景画を持参したというこのエピソードは、夢二が風景を描くことに愛着を持っていたことを示しており、事実、夢二は風景画も数多く残しています。

 旅を好んだ夢二が描く風景は、自然のように見えながら、夢二の解釈が加えられ独特の雰囲気を作り出しています。純粋な風景画だけでなく、美人画などの背景として風景が描かれた作品等も交えながら、夢二の愛した景色を感じていただければと思います。

特別展
夢二が見た明治・大正のファッション
期間 平成15年10月4日(土)~平成15年12月7日(日)

 明治・大正時代に活躍した竹久夢二の描く女性は、着物に洋髪の女性が多くみられます。明治からの洋服の登場により、着物に慣れ親しんだ女性が少しずつ洋装への変化を楽しみ始めているときです。時間をかけて丹念に結い上げた日本髪をほどき、さっぱりとまとめられた束髪は、女性の気持ちまで軽やかにしたことでしょう。夢二に描かれた洋髪女性の表情もどこかしら解放的です。

 夢二の絵を中心に、そして当時の鏡台や化粧品、写真なども併せて展示し、明治・大正のファッションの変化をたどってゆきます。当時のおしゃれな女性の生活をあれこれ想像していただければと思います。

金沢湯涌夢二館収蔵品展
Summer Star,Autumn Leaf -夢二が描く夏から秋。
期間 平成15年6月21日(土)~平成15年9月28日(日)

 夢二作品には四季が描かれることが多く、繊細な夢二の感性がとらえた季節の彩りは、美人画と相まって、叙情をさらに際立たせています。この度の収蔵品展では会期6月から9月に合わせ、四季の中から特に夏と秋を選び、それぞれの季節が感じられる作品を展示しました。

 新収蔵となった屏風「七夕」は、数多い「七夕」の絵の中でも最高のものとされます。短冊をひとつひとつ結ぶ手つきにも、優しい女性への思いの深さが感じられ、夢二の世界・夢二の魅力を改めて知らされます。

開館3周年記念特別展
永遠のひと 彦乃
期間 平成15年4月12日(土)~平成15年6月15日(日)

 金沢湯涌夢二館の開館3周年を記念して、彦乃展を開催いたします。美術館のある湯涌温泉に、竹久夢二は彦乃とともに旅します。わずか3週間ではありましたが、その後間もなく離れ離れとなってしまう夢二と彦乃にとって、この湯涌温泉の思い出はかけがえのないものでした。

 この特別企画展では彦乃をとりあげ、当館の新所蔵品となりました彦乃をモデルとした格調高い作品「秘薬紫雪」を初公開するとともに、彦乃を描いた作品、また彦乃自身が描いたみごとな屏風、他彦乃らしさ漂う遺品などを展示し、彦乃像を浮き彫りにいたします。