過去の企画展

平成19年度

金沢湯涌夢二館コレクション展
描かれた恋 後期「夢二の描いた悲しみ」
期間 平成20年1月24日(木)~平成20年4月13日(日)

 当館コレクションからの絵をえらんで展覧会・第2弾を開催します。会場には、いまもむかしも人気の高い、夢二の美人画をあつめました。鑑賞ポイントを挙げながら、その魅力をわかりやすく紹介します。

 夢二は恋多き画家ともいわれ、その人生も画業も、異性との〈恋〉を抜きに語られることはほとんどないというのが事実でしょう。ところが、すべての作品にじつは様々な〈恋〉が情緒豊かに描写されています。彼の絵は古典や歴史の教養を不問にした親しみあるテーマ性で同時代のつよい共感をよびました。

 作品のテーマをつたえるのは題名ばかりではありません。この展覧会では、夢二の描写そのものをじっくりと味わいながら、その色かたちのなかに、描かれた〈恋〉を感じることができます。

泉鏡花文学賞制定35周年記念 金沢泉鏡花フェスティバル協賛特別展
蕗谷 虹児(ふきや こうじ) ―夢二の面影・パリの記憶
期間 平成19年10月6日(土)~平成20年1月14日(月・祝)

 大正から昭和まで、夢二に続いて時代をリードした挿絵画家・蕗谷虹児(ふきやこうじ)。

 精緻なペン画とアール・デコ風の輝く色彩には留学先のパリから吸収したエスプリがあふれています。 夢二との交流を示す貴重な挿絵原画(夢二筆・個人蔵)も初公開。

 また少女たちの夢を紡いだ虹児は夢二の紹介から挿絵界にデビューしました。雑誌での活躍からパリでの成功まで、ファン待望の虹児・夢二作品展を開催します

金沢湯涌夢二館コレクション展
描かれた恋 前期「夢二の描いた願い」
期間 平成19年6月16日(土)~平成19年9月30日(日)

 恋は夢二を語るためになくてはならないテーマのひとつです。

 彼自身の数々の恋に興味が向くこともしばしばですが、この展覧会は、夢二と恋が結びつけられるもうひとつの理由、すなわち恋を描いた多くの絵画作品の存在に注目します。

 会場では、夢二の絵画・版画のなかに「何が」「どんなふうに」表現されているか、夢二の目線で当時の恋愛を観察します。―主人公はどんな人?/何をしているところ?/何色で描かれている?/どんな線で描かれている?/―など、思わずじっくり眺めてみたくなる場面の描写が多く、それはまるで「目で読む恋愛小説」と言えるかもしれません。

 恋愛は今も昔も変わらないテーマです。夢二の描く恋に共感し、彼を身近に感じるでしょうか―?それとも、現代とは異なる視点に驚かされるでしょうか―?

夢二と浮世絵美人画 石川県立美術館久世コレクションより
期間:第一期 平成19年4月14日(土)~平成19年5月13日(日)
第二期 平成19年5月16日(水)~平成19年6月10日(日)

 「大正浪漫」というと、どうしても「モダン」という言葉と結びつきがちですが、洋風趣味だけがその特質ではありません。大正、江戸、異なる時代でありながらも、江戸の文化は夢二の美意識に影響を与えました。なかでも、美人画を得意とした夢二が浮世絵美人画に関心を示さなかったわけがありません。

 展覧会では、彼の手記に登場する浮世絵師の名を追いながら、夢二の美人画観を探ってみたいと思います。