過去の企画展

平成25年度

総合図録刊行記念 金沢湯涌夢二館名品展-後期「京都時代から最晩年まで」
期間 平成25年12月21日(土)~平成26年4月6日(日)
 当館では、『金沢湯涌夢二館収蔵品総合図録 竹久夢二』を、平成25年2月に刊行いたしました。その刊行を記念して、名品展を開催します。 夏の前期展に引き続き、冬の後期展でも図録掲載作品のなかから厳選した約110点を展示します。
 後期展では、円熟期にさしかかる大正6年前後の「京都時代」から欧米旅行を果たし、 帰国後に結核療養所で亡くなる最晩年までに制作された作品を中心に紹介します。最愛の恋人とされる笠井彦乃との決別と、その悲しみを癒し、夢二を支えた人びととの交流を裏付ける作品・資料に加え、大正期から昭和初期の大衆文化を映し出す雑誌の表紙や挿絵、楽譜装幀などに焦点を当てます。 さらに、親しみやすくも斬新な木版刷り千代紙や絵封筒など、そのデザインの魅力もご堪能ください。
 会期中には、平成25年度新収蔵品の中から、夢二の自画像ともとらえられる「祈り」もあわせて公開いたします。
特別展「山名文夫と夢二」
期間 平成25年10月6日(土)~平成25年12月15日(日)
 昭和期におけるグラフィックデザインの先駆者・山名文夫は、華やかな女性像をモチーフとしたデザインを 創出することで、ゆるぎない名声を得ました。山名は自ら、中学時代に、大正ロマンの旗手・竹久夢二の絵や詩をさかんに模倣したと言っています。昭和4年の資生堂入社後は、社を代表するデザイナーとして、黎明期にある日本のデザイン界を牽引しました。 戦時中は国策デザインに携わるなかで新たな表現を模索し続け、戦後は後進の育成にも尽力しつつ、デザインの編纂に精力を傾けました。
 平成25年は、山名の自叙伝などによると、彼が夢二への憧れを抱くようになった年から数えてほぼ100年にあたります。これを記念して、イラストレーションによる女性美を追求すると同時に、 優れたグラフィックデザインを生み出した山名文夫と竹久夢二に焦点をあてた展覧会を開催します。
総合図録刊行記念 金沢湯涌夢二館名品展-前期「心の故郷」湯涌の日々まで
期間 平成25年7月20日(土)~平成25年9月29日(日)
 当館では『金沢湯涌夢二館収蔵品総合図録 竹久夢二』を平成25年2月に刊行いたしました。図録にはカラーで約760点の作品と論文や解説、資料などをおさめています。その刊行を記念して、名品展を開催します。
 前期では、竹久夢二(1884-1934)の自筆資料のなかでは最初期のものとされる小竹幾久栄あて肖像写真の裏書から、大正6年(1917)9月24日より三週間余りにわたる湯涌滞在までに制作された作品を中心に展示します。 〈夢二式美人画〉のモデルとされる岸たまき、生涯の「トモダチ」であった堀内清、「最愛の」とされる笠井彦乃など、夢二をめぐる人びととの交流とそこから生まれた作品に焦点をあてます。
 さらに、平成25年度の新収蔵品の中からセノオ楽譜「ベニスの夜」(原画)もあわせて公開いたします。
泉鏡花記念館・金沢湯涌夢二館連携事業 特別展「鰭崎英朋-刹那の美を描く」
期間 平成25年4月20日(土)~平成25年7月15日(月・祝)
 鰭崎英朋(1880-1968)は、浮世絵師・月岡芳年門下の右田年英に師事した画家です。 日本画家として活動する傍ら、新聞や雑誌の挿絵を担当、やがて挿絵に専念し、明治末期から昭和中期にかけて、人気挿絵画家として活躍しました。 英朋作品は、その妖艶な女性像と刹那の美を描き出す躍動感あふれる筆致が今日でも人気を博しています。

 このたび、泉鏡花記念館と金沢湯涌夢二館では、両館を会場として英朋作品の北陸初となる展覧会を開催します。泉鏡花記念館では、英朋と生涯にわたって親交を深めた泉鏡花(1837-1939)の小説『続風流線』や『婦系図』の口絵、幽霊画など、 鏡花ゆかりの作品を展示します。一方、金沢湯涌夢二館においては、英朋の美人画に焦点をあて、同じく明治・大正期に美人画で一世を風靡した 竹久夢二(1884-1934)が描いた多彩で華麗な美人画の競演をお楽しみください。