過去の企画展

平成26年度

コレクション展
密着取材!夢二さん ~詩人画家の素顔に迫る~
期間 平成26年12月20日(土)~平成27年4月12日(日)
竹久夢二といえば「女性関係にだらしない美人画家」をイメージしがちですが、素顔の彼はそうした決まり文句で言い表せないほど人間性豊かな芸術家です。
  「絵は僕の命」と述べる詩人画家は、徹夜をいとわず世間のプレッシャーと戦いながら制作しつづけました。長髪を好み黒い洋服に身をつつんだ寂しげなたたずまい、無口で涙もろく繊細な男性でした。その反面、果物や菓子が好きで子煩悩、芝居見物と映画鑑賞のほか野球観戦やテニスなどを好み、趣味の良い生活空間を自ら創り出せる男性でもありました。
 心血を注いだ作品には、自身を投影した男性像や彼の気持ちを託した女性像が描かれ、その背景にはハイカラ趣味と日本の伝統的な趣味が混ざり合う日常風景が写しとられています。 会場では、そのような絵画作品のほか、日記、手紙、エッセイ、写真に加え、彼を知る人の
回想などにもとづいて夢二を「密着取材」し、明治・大正・昭和を生きた
芸術家の素顔に迫ります。

特別展
金沢湯涌夢二館特別展「愛蔵の夢二画」
期間 平成26年10月4日(土)~平成26年12月14日(日)
 竹久夢二は、独学で画道に精進した漂泊の詩人画家として知られています。彼を支えたのは、その人柄、生き方、才能、とりわけその絵に惚れ込んだ人びとでした。 人はむしろその交友関係にその人の隠れた面を見ることができる、といわれます。
 夢二生誕130年・没後80年を記念し、そうした夢二の多彩な人脈のなかから、親友にして良き理解者であった歯科医・堀内清とその家族、木版画の技と感覚に信頼をおいていた印刷所「清文堂」の主人・大槻笹舟、ともに短歌を楽しみ深く理解しあっていた医師・岡田道一、そして竹久家の息子たちに焦点をあて、彼らが愛蔵した作品・遺品や追悼文などから、夢二の日常生活や作品制作の裏面を浮かび上がらせます。 
 会場では、初公開の作品を含む約100点を展示します。
金沢湯涌夢二館 柳川昇爾コレクション新収蔵記念展
「南陽堂書店」主人が愛した夢二
期間 平成26年7月19日(土)~平成26年9月28日(日)
 
平成25年度、金沢市尾張町の名物古書店であった「南陽堂書店」はその70余年の歴史に幕を下ろしました。 先代の店主である故・柳川昇爾(1904-1978)はなみなみならぬ熱意をもって古書店を生業とすると同時に、竹久夢二(1884-0934)の熱狂的なファンにして蒐集家でもありました。 当館は、その旧蔵品である日本画「後園新菓(こうえんしんか)」や「子守(こもり)」 をはじめ、雑誌や書籍の挿絵などの印刷作品、同時代資料や夢二についての研究資料類を含む約60点の寄贈を受けました。
 古書類を愛した柳川昇爾は、昭和14年(1939)頃、「天下の書府」として名高い金沢の地に店を開き、博識であたたかな人柄によって学生や識者らが篤い信頼を寄せる 相談相手となりました。本展では、そのような素顔を探りつつ、新収蔵のコレクションを公開することによって、「南陽堂書店」主人が愛した夢二の魅力に迫ります。


夢二生誕130年・没後80年記念/「笠井千代コレクション」収蔵記念
金沢湯涌夢二館特別展「夢二と笠井彦乃」
期間 平成26年4月12日(土)~平成26年7月13日(日)
 「湯涌なる山ふところの小春日に眼閉ぢ死なむときみのいふなり」
これは竹久夢二(1884-1934)が永遠の恋人・笠井彦乃(1896-1920)とともに大正6年(1917)秋、 湯涌に滞在した時のことを詠んだ絶唱です。  湯涌は、夢二と彦乃が至福の時を過ごした場所として、ご遺族の方々からも親しまれてきました。とくに彦乃のご令妹・笠井千代氏は当地を度々訪問して二人を偲んでいましたが、昨年夏に92歳で旅立たれました。そのご遺志を受けて 彦乃と夢二に関連する作品・遺品類がご遺族によって、昨年の秋に寄贈・寄託されました。
 今回は、それらを公開すると同時に、初めてその内容が明かされた「彦乃日記」も読み説きつつ、夢二の生誕130年・没後80年を記念して、短くも濃密な5年あまりの真摯な交流から生み出された、二人の作品類を中心に展示することとしました。