過去の企画展

平成29年度

湯涌滞在100年記念・金沢湯涌夢二館特別展
竹久夢二と同時代の美人画
期間 平成29年4月22日(土)~平成29年7月2日(日)
 大正6年(1917)に金沢・湯涌を訪れた竹久夢二(1884-1934)の湯涌滞在100周年を記念する特別展として、夢二式美人画と同時代の美人画の魅力をご堪能いただきます。
 独学で絵を学んだ夢二は、美人画を得意とした池田蕉園らを意識しながら「夢二式美人」を生み出しました。明治40年(1907)前後には新聞や雑誌などを介して全国的なファンを獲得し、大正元年の個展では肉筆作品を数多く出品して成功をおさめています。 その頃、格式ある画壇でも美人画人気は高まりをみせていました。文部省が主催し国民の注目を集めた「文部省美術展覧会」の第9回展(大正4年)において、美人画を集めた展示室が出現して賛否両論を招き、その中には夢二の絵と比較される作品もありました。  
 この度の企画では、夢二式美人画に加え、鏑木清方や上村松園、島成園や伊東深水など大正期を代表する20名の美人画家による絢爛豪華な作品を展示します。夢二のスクラップブックに作品図版が残る画家達、夢二に絵を習いつつ女子美術学校で日本画を学んだ恋人・笠井彦乃など夢二と縁がある閨秀画家(女流画家)のほか、金沢出身の北野恒冨や紺谷光俊の美人画も一堂に会します。
湯涌滞在100年記念・金沢湯涌夢二館コレクション展Ⅰ
夢二の植物・いきもの図鑑
期間 平成29年7月8日(土)~平成29年9月24日(日)
 自然を愛した竹久夢二(1884-1934)は、道ばたに生える草花やかよわい動物へのあたたかな眼差しをもち、そのような目線で多くの動植物を描きました。
 「宵待草」やドクダミ、ツバキなど夢二お気に入りの植物。そしてイヌやネコ、小鳥やウサギなどのペットから動物園のゾウ、川辺や海辺の魚、草木に集まる昆虫まで多種多様ないきもの。それぞれ、決して写実的ではないけれども、独自の感性によって、味わい深い姿で描かれています。
 江戸時代の「絵本」や「絵手本」から現代の「図鑑」へとつながる歴史をたどりつつ、当館収蔵品から、夢二が描いた植物やいきものを選りすぐって展示します。
大正6年(1917)に金沢・湯涌を訪れた夢二の湯涌滞在100周年を記念して、小さなお子様でも夢二の作品に親しみやすく楽しめる展覧会を開催します。
湯涌滞在100年記念・金沢湯涌夢二館特別展Ⅱ
夢二の愛した金沢・湯涌
期間 平成29年9月30日(土)~平成29年12月10日(日)
 大正ロマンを象徴する「夢二式美人画」は、竹久夢二(1884-1934)が妻・岸たまきをモデルに生み出しました、たまきが金沢出身だったこともあり、金沢の街を愛した夢二は、わかっているだけでも三度金沢を訪れています。その度に古い街のたたずまいやそこに暮らす人々をスケッチし、また画会を開いて金沢の文化人や学生たちと交友を深めたりしています。
  大正6年(1917)、夢二は恋人・笠井彦乃と次男・不二彦とともに金沢近郊の湯涌温泉に3週間あまり滞在し、互いに愛情と信頼を深めあいました。その間、湯涌古道をはじめ近辺をよく散策しています。そこで夢二は湯涌の自然や人情に魅かれ、心の故郷のような懐かしさをおぼえ、画室(アトリエ)を建てたいとまでいっています。彦乃と過ごした湯涌は、生涯にわたって忘れることのできない特別な場所となりました。
 夢二の湯涌滞在100年を記念する今回の展覧会では、湯涌が金沢・湯涌で描いた作品、あるいは金沢の人々が愛蔵する新発見作品を中心にご覧いただきます。