金沢蓄音器館

館長ブログ ほっと物語

2020年1月

その310年の初めの紅白歌合戦

 

令和2年、当館最初の放送はNHK金沢放送局からの「じわもんラジオ」だった。
110日の17時から55分間の公開生放送だ。

タイトルは「SP盤紅白歌合戦」。

年の初めに年末の紅白とは?実は、紅白歌合戦はもともとお正月の番組だった。

1回の昭和26年から第3回の昭和28年までは、12日とか3日にNHK東京放送会館で300人の観客からスタートした。
年末開催になったのはそのあとの昭和29年から。

 この第1回の赤組トップバッターが菅原都々子「憧れの住む町」、白組は鶴田六郎「港の恋唄」だ。
この2曲とも当館が所蔵している盤だ。本番さながらの2曲の対抗戦だ。

使用したのは昭和8年日本コロムビアのポータブルNO.164型蓄音器。
当時東大の授業料が120円で蓄音器の価格は100円だったから、ポータブル型とはいえ高級品にはいる代物だった。
音を出すラッパの形状が二股にわかれているので、ホーン部が長い。このため音量がでかいのだ。

また、当館では毎年末、来館者から聴きたい曲のリクエストをもらっており今回は、美空ひばり「港町十三番地」、春日八郎「お富さん」が赤組白組の各第1位だった。その音色も申し分ない。

今年は東京オリンピック開催というので、かつて1936年ベルリン大会の女子200米平泳ぎ決勝の「前畑ガンバレ!!」と絶叫する中継盤も聞いた。
さらにその人気にあやかりレコード会社がスタジオで作った「そっくり盤」も比較して聞いた。

また、春からの連続テレビ小説「エール!」の主人公である作曲家:古関裕而の「百万石音頭」、1951年の「オリンピックの歌」も聞いた。


そしてディック・ミネ「ダイナ」。レーベルに女性の名前、直筆サイン入りで子息・横堀加寿夫さんからの寄贈品。
島倉千代子「逢いたいなぁあの人に」は作詞家:石本美由起の子息・望美さんからの寄贈品。2枚とも当館ゆかりの盤だ。

 番組終了後、公開スタジオに集まった方たちからの拍手はひときわ大きかった。


憧れの住む町:菅原都々子

港の恋唄:鶴田六郎

水上競技実況放送:女子200米平泳ぎ

女子水上200米決勝実況:そっくり盤
アサヒ蓄音器(名古屋)制作

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