金沢蓄音器館

館長ブログ ほっと物語

2023年12月

その402「インバウンドのお客様

コロナも落ち着き始めたのか最近外国からのお客様が全国的に増えてきているという。当館もその例に漏れない。トリップアドバイザーでも当館が評価をいただいているのはありがたいことだ。

 日本人かと思い「どちら(の県、市)からお越しですか」と尋ねると、怪訝(けげん)な顔で「?」。あわてて英語で聞き直すと中国、台湾、韓国、シンガポールなどと返事が返ってくる。東洋系の顔だけでは判断がつかないし、まして西洋系ならなおさらである。

 先日も14時の蓄音器聴き比べに金髪の中年夫婦が来館し、カナダからだという。どこの都市からかと聞けばカナダの地図を携帯で出して国土の真ん中あたりを指さした。小生、知る由もない地名だった。聞くんじゃなかった。
だが、自分で蓄音器3台(エジソンのろう管式1台、ビクターのラッパ式NO.6と卓上型1台)を持っているという。しかもすべてレコードの音が収録されており、聞かせてくれたのだ。いい音だった。
当館使用の少し太めの針を「ご自宅で試してみて!」と、何本か渡した。たいへん喜んでいただいた。

 16時からの聴き比べでは、ロスアンゼルス(LA)からの3人組がいた。
米国人のリックというご主人と日本人の奥様の夫婦、その奥方の友人の女性だった。
閉館時間まで熱心な質問責めに合う。ATOMIC RECORDSという中古レコード専門店を経営しているという。なるほど詳しいわけだ。
夕食用にと当館近くの日本家屋の居酒屋も紹介した。

その翌日の夕方、そのLAの3人からその居酒屋にいるので来ないかと連絡があった。
これも何かのご縁だ。短い時間だったが顔を見せた。

皆さん、天候にも恵まれた金沢は最高の旅だったと満面の笑みをたたえた。


Rickのご一行さま

Atomic records、Rickの名刺

Rickと居酒屋で料理を堪能

LAのAtomic recordsの店内

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