その383「両刀使いのエジソンダイヤモンドディスク蓄音器 |
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エジソンのダイヤモンドディスク蓄音器が1台寄贈されてきた。
ベルリナーは、針を横に振動させる横振動方式で円盤型のレコード音の再生をしたが、エジソンは縦に振動させる方式のほうが横振動より再生音が優れていると考えていた。
元々エジソンのろう管型の蓄音器は縦振動だった。
だが、縦振動では盤が反ると演奏できなくなる。
寄贈されたL35型の蓄音器には、トーン・アーム部分になんと横振動のマイカ(雲母板)製のサウンドボックスが取り付けられていたのだ。
これは縦横どちらの振動のレコード盤でも演奏でき、楽しめるいわば両刀使いの蓄音器だった。
こんなエジソンのダイヤモンド蓄音器に初めて小生はお目にかかった。エジソンは競争相手を随分気にかけていた証だ。
近いうちにエジソンのダイヤモンドディスク蓄音器で横振動の曲を聴く機会を持ちたいと思っている。
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![]() L35 ロンドンNO.1 高さ47.5 幅45 奥行50㎝ 1重ゼンマイ 価格:1922(大正11)年$60 USA、£22 UK L35のサウンドボックス(リプロデューサー) 裏面:ダイヤ針(左部) 取り付けられていた横振動のサウンドボックス |