金沢蓄音器館

館長ブログ ほっと物語

2018年12月

その281ディック・ミネの彼女?

それは今年の夏の終戦記念日だった。

 金沢蓄音器館に歌手:ディック・ミネの長男で、㈱ディックスプロモーション、会長横堀加寿夫(三根一男)さんが来館された。
戦前の未発表映画「舗道の囁き」をDVD化され、当館で販売したことが知り合ったご縁だった。

 横堀さんは、当館の運営にいたく感激され、父:ディック・ミネさんが所有されたレコードを寄贈したいと話された。

 11月に入り、横堀さんからSP,LPのレコードが贈られてきた。

 その中には、戦前、洋楽好きな人に売れていた「上海リル」が入った昭和30年代発売の25㎝LP盤があった。
8曲入って1,000円の定価がついていた。「ディック・ミネ 懐かしの歌声(ジャズ編)」と、タイトルがついている。当時のLPは、25㎝でもずっしりと重量感がある。

川畑文子が唄った戦前の盤は当館にあるが、この盤はディック・ミネ本人が唄っており、独特の節回しでずいぶんハイカラな曲だ。今の時代でも古さを感じさせない。

 
SPレコードレーベルに「To DearAyuchan,Dick Mine, 1953

と本人の手書きサインが入った盤が2枚まじっていた。

「“あゆちゃん”とは、一体だれ?」。

調べてみたが、わからない。

「これは横堀さんに尋ねるしかない!」と、意を決して連絡した。

 横堀さんは「そうなんですよ。きっと親父はファンから頼まれてサインしたのでは?まわりまわって私の手元に戻ってきたのではと思ってます」

 ディック・ミネさん、横堀さんともお客様を大切にする心が小生に伝わってきた。


横堀加寿夫さん来館

「上海リル」の入った25cmLP盤

「火の接吻」のレーベル上に直筆サイン

「ブルーハワイ」のレーベル上の直筆サイン

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