金沢蓄音器館

館長ブログ ほっと物語

2025年12月

その449小学校4年女子、蓄音器をつくる





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月の暑い日に当館へ1通のメールがあった。

山口県の小学校4年生の女子Fさんからだった。


「夏休みの自由研究で手回しの蓄音器を作っているのですが、うまくいきません。色々調べながら作っているのですが、アドバイスがもらえませんか?」
とのことだった。

    プラスチックのカップにカッターの刃をつけてレコーダーに書き込みと聞き取りをしています。ちなみに録音するときにこのプラカップの上におもりの電池をつけています。

    レコーダーとして塩化ビニル製のファイルを円盤状に切り、ここに声を吹き込んだり、再生したりしようとチャレンジ中です。なんとなく音っぽくなってますが不明瞭で聞き取れません。

何かコツなどあれば教えてくださいと、結ばれていた。

 これはたいへんだ!
蓄音器に関心を持ってもらえて嬉しい限りだが、どう説明すればいいのだろうか。音はどうして再生ができるのか説明できても、録音はおいそれと説明はできない。

再生は、プラカップより紙でできたラーメン鉢のほうが大きな音が出る。また、ラッパが大きく、長いほうが音が大きくなることを電話を通して説明することは、なかなか難しい。

だが、レコーダーにどうしたら録音できるのかと考える彼女の探求心には感心するばかりだった。

 休みが終わると、手にした自作の蓄音器の写真が送られてきた。
理科の自由研究で金賞をいただいたとの報告付きだった。
彼女が女性エジソンのように思えた。


最初のメールから:添えられたカッター刃で
音を書き込み

紙で出来たラーメン鉢のほうが音は大きくなる
鉄針を取り付けたヒューム管を鉢の底につける

金賞受賞の蓄音器