| 平成21年12月25日 午後7時~ 「バロック音楽の夕べ」 | |
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昨年のクリスマスに引き続き、チェンバロを入れてのバロック音楽演奏会。今年は、昨年のヴィヴァルデイの「2つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 作品1」から6曲を演奏しました。これで、昨年の6曲に続いて全曲演奏がされたことになります。 バロック音楽の時代は、現在のようにコンサートホールで音楽を聴くというものではなく、王侯貴族の宮殿などで、祝祭の時に大々的に演奏されるか、あるいは現在のBGMのように、食事の時などに演奏されるということが一般的でした。 そう言う意味で、蓄音器館の多目的ホールは、そういうバロック音楽を楽しむにはピッタリの空間と言うことです。チェンバロの響きと絃の響きとがからみあい、優雅で穏やかな時間が流れていきました。 ピアノは普段でも良く耳にしますが、このチェンバロは普段なかなか耳にすることの出来ない楽器です。そして、大きなホールでの演奏より、小さな空間での演奏に適した楽器と言うことで、来館者の方たちもその柔らかな調べを十分に堪能されたようです。 さて、「クリスマスは蓄音器館でバロックを」というキャッチフレーズで来年も是非やっていきたい演奏会の一つです。 どうぞ、来年のクリスマスには蓄音器館をお訪ねください。 金沢蓄音器館プロデューサ- 浅田和幸 |
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| 平成21年12月23日 「ミュージック・タペストリー」~世界の歌の旅~ | |
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これまでにも朗読とSP盤、朗読とピアノ演奏会のコラボといった企画を行ってきたが、今回はソプラノ歌手の石川公美さんの歌と山田ゆかりさんのピアノと語り人河端紀和子さんの朗読という3本の糸によって描かれる テーマは「人形」ということで、ヨーロッパ、アメリカ、日本から選んだお話しとそれに合わせて選曲したそれぞれの歌を演奏した。 ヨーロッパからは「アンデルセン童話」の「錫の兵隊」アメリカからは「うさぎどんきつねどん」から「タール坊や」日本はオリジナルで「かわり雛」という悲しい恋の物語、滑稽なお話、ちょっと不思議なお話しといった3つの物語の朗読を楽しんでもらった。 ヘンデルの「オン・ブラ・マイフ」といったクラシックの曲、クリスマスに相応しいポピュラー・ソングからは「ホワイト・クリスマス」日本の歌は「中国地方の子守唄」といった民謡まで多彩な曲を石川さんの素晴らしい歌声で観客の方々にお届けすることができたように思っている。 この企画、今回の1回だけで終わることなく、テーマを変えて来年度も継続して行っていく予定にしているので、今回いらっしゃることが出来なかった方は、是非次回のものをご覧いただくようにと願っています。 金沢蓄音器館プロデューサー 浅田和幸 |
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| 平成21年10月17日 「世界のタンゴの名盤を訪ねて」 | |
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毎年恒例のイベント。今年も講師に島﨑先生をお願いしてのタンゴのコンサートです。 講師の島﨑先生は、日本でも有数のタンゴ音楽のコレクターであり、タンゴに関して造詣深い方と言うことで、今回も金沢だけでなく、全国からファンの方が集って盛会でした。 これまでは日本人のタンゴの演奏を取り上げることはほとんどなかったようですが、今回は日本人の演奏も取り上げるなど、新しい展開でのコンサートでした。 先生の熱のこもった解説と素晴らしい名演奏に酔いしれた1日でした。来年も、この蓄音器館での演奏会をとお約束いただきました。 今年聴き逃した方は来年は是非お越しください。 金沢蓄音器館 プロデューサー 浅田和幸 |
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| 平成21年10月10日&11日 「金沢音風流①&②」 | |
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金沢市が秋のイベントとして開催した「灯りと花の小径」に協賛するこの「金沢音風流」も 金沢蓄音器館の建っている尾張町には、かつて芝居小屋や寄席と言った娯楽施設が軒を並べており、戦前はとても賑やかな娯楽の町だったということにちなみ、邦楽の演奏を楽しんでもらうイベントを考え実施しています。 今年は「長唄」「哥澤」「笛」といった邦楽の社中が参加して普段は舞台やお座敷で演ずる芸を蓄音器館のホールで演奏していただきました。 1日目は「長唄」と「哥澤」を30分の演奏で2回づつ。 来館していただいた方にとっては、普段余り耳にすることのない日本の伝統的な調べを楽しんでいただきました。 金沢蓄音器館 プロデューサー 浅田和幸 |
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| 平成21年9月21日&22日 「ジャズ・ピアノ&メトロノーム・オールスターズ①&②」 | |
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今年の秋の5連休に併せて開催された金沢の「ジャズ・ストリート」。 そのイベントに協賛して、蓄音器館でもジャズの演奏とSP盤による40年代から50年代にかけての名演奏をお届けしました。 ジャズ・ピアニストの有馬秀備さんは、ベテランのピアニストで特に、40年代~50年代のスタンダード・ジャズが得意な方で、今回の演奏会のレパートリーも、そういうスタンダード・ナンバーに溢れていました。 特に、ガーシュインが作曲した「サムワン・ウォッチ・オーバー・ミー」は、「ラプソディ・イン・ブルー」の冒頭部分から始まり、それが、やがて「サムワン・ウォッチ・オーバー・ミー」になだれ込んで行くという演奏は、私は初めて聴きましたが、とてもワクワクする演奏でした。 また、SP盤で聴く「メトロノーム・オールスターズ」の演奏は、スイング・ジャズからバップに移行し、それからクールへというジャズの歴史を感じさせるものでした。 金沢蓄音器館 プロデューサー 浅田和幸 |
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| 平成21年7月6日(月)19:00~ 「モーツァルト 室内楽の旅③」 | |
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このシリーズも3回目。今回は、OEKの客演首席ヴイオラ奏者ギューズー・マーテー氏をゲストに招いて、弦楽五重奏曲第3番の演奏を行った。 マーテー氏は、ハンガリー生まれでハンガリー国立放送交響楽団のソロ・ヴィオラ奏者を務めるほか、世界各地で活躍している演奏家で、その一流の演奏を蓄音器館でも聴くことができた。 当日は、弦楽五重奏曲第3番がハ長調ということで、ハ長調つながりで弦楽四重奏曲第4番も演奏された。弦楽四重奏曲については、前のシリーズ「弦楽四重奏の旅」で取り上げた作品で、メンバーにとっては復習の意味を兼ねての演奏でもあった。 弦楽五重奏曲については、昨年の秋に、このシリーズの第1回目として、ジークフリート・ヒュアーリンガー教授を招いて、第1番を演奏したのに続いてのもので、その際にも同じ変ロ長調の弦楽四重奏曲第12番を演奏した。 金沢では、四重奏曲に比べて、五重奏曲が演奏される機会は少ないように思えるが、2年続けて、蓄音器館で五重奏曲を聴くことが出来たことは、金沢の聴衆にとって、とても素晴らしいことであったように思える。 今後、当館もこういう機会を実現できるように企画・運営できたらと考えている。 金沢蓄音器館 プロデューサー 浅田和幸 |
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| 平成21年6月26日(金)19:00~ 「田島睦子 音の玉手箱②」 | |
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3月に続いて「音の玉手箱」の2回目。 ピアニストの田島睦子さんとナビゲーターとして南早苗さんの二人によるサロンコンサート。 今回も、南さんの楽しいおしゃべりと田島さんの演奏に40人を超える観客の方がいらしてくださいました。 今回の演奏の目玉はムソルグスキー作曲の「はげ山の一夜」。 普段は、管弦楽で演奏されることの多いこの曲をピアノの独奏で聞くという経験は私も初めてと言うことで個人的にも期待していた演奏会でした。 感想は、管弦楽とはまた違った魅力を発見できたということです。音色としてはピアノしかないわけで、そういう意味では、改めて曲そのものと真正面から向き合えたような気がしました。 いつもはオーケストレーションの鮮やかな音色で気がつかない音の強弱や曲の構成といったものがピアノの音で鮮明に浮かび上がってくるような感じがしました。 今回はバッハの「フランス序曲」やヴィラ・ロボスの「ブラジル風バッハ」といった国名がついた曲を演奏したと言うことで、南さんのお話の話題はそれぞれの国にちなんだ「飲み物」ということで、コーヒーの話題なども取り上げ、サロン・コンサートらしい楽しい時間を過ごすことができました。 3回目のコンサート日程は10月30日(金)の午後7時~を予定しています。 金沢蓄音器館 プロデューサー 浅田和幸 |
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| 平成21年6月17日(水)19:00~ 「山田ゆかり・もう一人のメンデルスゾーンを弾く②」 | |
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シリーズの2回目のコンサート。 今年生誕200年を迎えた作曲家メンデルスゾーン。その姉として生まれ、音楽的な才能は弟以上と言われながら、女性であると言うことで、職業として音楽家の道を進むことが出来なかったファニー・ヘンゼル。 そのファニーが、意を決して音楽家としての活動を開始し、作曲した作品「1年」を、金沢で活躍中の若手ピアニスト山田ゆかりさんが演奏するシリーズです。 このシリーズでは、ファニーの生きていた時代を多面的に浮かび上がらせたいという意図により、彼女が生きていた時代に編纂されたグリム童話の作品を朗読するという試みを行っています。 今回は、「知恵のある百姓娘」という作品を取り上げ、 コンサートは、ベートーベンの「月光ソナタ」など有名な曲を演奏し、その後で朗読、そして、ファニーの「1年」より4月~8月の5曲を演奏しました。 ファニーの曲は、非常にカラフルな感じの曲想で男性の作曲家にはない魅力を持っているように感じました。 このシリーズは第3回目は9月16日(水)に予定しています。ファニーの音楽の魅力をまだ体験されていない方は、是非、次回の9月の演奏会に足を運んでください。 金沢蓄音器館 プロデューサー 浅田和幸 |
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| 平成21年5月30日(土)14:00~ 「アフタヌーン・ポップス・コンサート2」 | |
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3月の演奏に続いて、BEANSのメンバーによるポップスコンサートを開催した。 今回は、初夏のイメージと言うことで、前回よりボサノバ系の曲が増え、休日の午後のゆったりとした気分を音楽でも味わってもらうというコンサートだった。 前回は、レギュラーのベーシストが都合が悪かったのと楽器のトラブルがあり、エレキベースを使用していたが、今回は、レギュラーのベーシストで、ウッドベース使用ということで、曲の雰囲気も少し違っていたように感じた。 当館のホールは規模も小さいと言うことで、エレキの音よりも生音の方がピッタリきていたということだろうか。 前回の演奏の際、BEANSの音楽は、耳に心地よいというプラスの面と余りにも水のように流れていくということでどの曲も同じようなニュアンスで聞こえてくるというマイナス面もあるなと感じていた。 今回は、そのマイナス面をカバーする意味で、曲によってはフルートを外したり、ベースを外したりする工夫がされていた。 フルートを外したピアノ、ベース、パーカッションのトリオ演奏はジャズぽいテイストが出ていて、新しいBEANSの魅力を発見したように感じた。 蓄音器館プロデューサー 浅田和幸 |
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| 平成21年5月23日(土)19:00~ 「バッハ・無伴奏チェロ組曲を弾く②」 チェロ:十代田 光子 |
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今回で2回目の演奏会。曲目は「無伴奏組曲第2番」と「無伴奏組曲第5番」をメインに、演奏者本人が作曲した曲も併せて演奏した。 バッハのチェロの無伴奏組曲は、長く忘れられていた作品を20世紀になって、チェリストのカザルスが発見し、彼が演奏するようになったことで知られるようになった作品である。 楽曲としては派手さはない作品であるが、深い精神性を感じさせるということで、最近ではヴイオリン組曲と共に、バッハの室内楽を代表する作品の一つとなっている。 蓄音器館の多目的ホールの空間は、こういう単独楽器の独奏に丁度良い広さであり、演奏者と観客の近さという点でも、まさに、ライブ感たっぷりの会場である。 時間にしては1時間余りの演奏会であったが、心地よいチェロの音色に観客の方たちは酔いしれたようであった。 次回は残りの「無伴奏組曲第1番」と「無伴奏組曲第6番」はこの秋以降の予定となっている。 蓄音器館 プロデューサー 浅田和幸 |
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| 平成21年5月16日(土)19:00~ 「ラグタイム・ナイト」 演奏&トーク:アレクサンダー・ルロワ・コルト |
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今回は19世紀後半から20世紀初頭にアメリカで大流行した音楽「ラグタイム」を取り上げ、加賀市在住のフランス人で「ラグタイム」の研究家アレクサンダー・ルロワ・コルトさんの演奏と解説とSP盤に録音されている「ラグタイム」の音楽を聴くイベントであった。 この「ラグタイム」は、ジャズの重要な要素の一つである「シンコペーテッド」というリズム面で大きな影響を与えた音楽であるが、正直なところ日本人には余り馴染みのない音楽であった。 今回は、「ラグタイム」を代表する作曲家スコット・ジョプリンの曲をピアノ演奏で、それ以外の曲はSP盤や自動再演ピアノで紹介するというもので、実際にルロワさんが、「ラグタイム」の演奏法などを分かりやすく解説するなど、初めてこの音楽を耳にする人にも理解できる内容だった。 勿論、母国語の解説でないため、ナビゲーターの浅田の方でそれまでに彼から教えてもらった内容を補足するといった進行ではあったが、概ね来ていただいた方には「ラグタイム」の魅力や歴史が理解できたようである。 今回のイベントに参加された方の半数以上が、当館への来館が初めてということもあり、いつもの演奏会とはちょっと違ったアットホームな感じがして良かったと思う。 こういった「ポピュラー音楽」のルーツを探る演奏会は今後も企画出たらと思っているのでご期待ください。 蓄音器館プロデューサー 浅田和幸 |
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| 平成21年4月24日(金)18:30~19:30 「モーツァルトピアノマラソン」 | |
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ラ・フォル・ジュルネ金沢のプレ・イベントということで蓄音器館でも「モーツァルト・ピアノマラソン」が開催された。 当日は畠中晶子さん、鴻渡千亜紀さん、障子口和歌奈さんの3人の演奏者が「ピアノ・ソナタ第10番」「ロンド ニ長調」「ピアノ・ソナタ第13番」の3曲を演奏しました。 蓄音器館所蔵のピアノは1927年製の「メーソン&ハムリン社」の自動再演ピアノで、現代のピアノのように工業製品というのではなく、職人が一つずつの部品を作り、組み立てたというもので、音も雰囲気も随分とクラシカルなピアノです。 今回演奏した3人の演奏者も、こういうピアノでの演奏は初めてということであったようで、戸惑いと共に、こういうチャンスを喜んでいらっしゃいました。 この自動再演ピアノは毎週日曜日午前10時半、午後1時半、午後3時半に解説とともに実演をしていますので、興味のある方は是非一度来館して聴いていただけたらと思っています。 金沢蓄音器館 プロデューサー 浅田和幸 |
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| 平成21年4月25日(土)14:00~15:15 「ナンセンスソングざ~んす③」 お話:経田 泰夫(オフィスブランカ代表) |
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制作した当時は、誰一人「ナンセンス」とか「変?」と思っていなかったものでも、時代を経ることで「ナンセンス」にも「変なもの」にも変わることはたくさんあります。音楽の世界においても例外ではありません。 このシリーズはそういう意味での「ナンセンス」を探し、それをSP盤でお聴かせするシリーズの3回目です。 今回は「童謡」を取り上げました。当時の童謡歌手は現在のアイドル歌手のような存在で、子どもたちの間では絶対的な人気がありました。 その童謡歌手が歌う童謡。そのタイトルを眺めて思わず「?マーク」が飛び出すようなもの、あるいは歌詞の内容が「?マーク」のものを集めてお届けしました。 「夜の大工さん」。宮城道雄さんが作曲したこの曲はお琴で童謡という不思議な取り合わせがシュールな世界を作っています。 と思うと、「山彦来い」という上から目線の歌は、現在のように多重録音が出来ない技術力をアイデアでクリアーするなど、「童謡」の世界の奥深さをたっぷりと味わいました。 蓄音器館 プロデューサー浅田 和幸 |
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