企画展「2022 大拙と語る」
令和4年4月28日(木)~令和4年9月4日(日)
金沢生まれの仏教哲学者・鈴木大拙(本名・貞太郎1870-1966)は、日本・東洋の文化や考え方を西洋世界へひろく伝えたことで知られています。
2013年度から継続している当展は、大拙の足跡や考えを体感できる「いまに生きるもの」を取り上げ、大拙をより身近に感じることができる視点から構成します。
あわせて、館内の3つの「空間」と「庭」の回遊に加え、大拙が生まれ育った館周辺の散策を提案します。
平和への願い
「戦争は人格を無視する、人間的威厳を蹂躙して少しも顧みない、ここに戦争の人間行事としての最も嫌悪すべきものがあるのである。
人間には誰でも自己肯定の衝動はある。差別の世界ではやむを得ぬ。ただこれがために他人に禍を及ぼすべきではない。
集団は個人からできているが、この個人もまた集団あっての個人である。
相互に牽制してしかも相互に扶助し合うことによりて、団体は平和の生活を続けて行ける。これは個人の集まりでも国家群でも同じことである。」
鈴木大拙
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