展覧会情報

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【予告】特別展「日本の現代工芸」

 近年、日本の「工芸」は、その表現方法において多様化が進み、様々なアプローチから作品が作られている。
自由な発想のもと、新しい素材の使用や異なるジャンルの作家との共演など、これまでになかった試みがおこなわれており、総称として「現代工芸」とも表記され、若い世代を中心に広く好評を博している。
これに対比する形で「伝統工芸」と呼ばれる分野があるが、伝統的技術を基本とした制作活動を展開するだけではなく、受け継がれてきた素材や技術を大切に継承しながら、未踏の世界を目指す挑戦的な作品により我々に問いかける作家も多い。
今回の展覧会では「漆芸」、「金工」、「陶磁」のジャンルにおいて、伝統工芸、現代工芸それぞれの位置から優れた作品を送り出している作家を特集し、日本の「工芸」の現況を理解しようとするものである。


会期 令和年5年10月7日(土)~令和5年12月3日(日)
※火曜日(祝日の場合は翌平日)は定休日


出展作家(予定)
漆芸  小森邦衞 藤野征一郎 前 史雄 三好かがり 横田千明 
金工  押山元子 長井未来 中川 衛 萩野紀子 服部睦美 般若泰樹
陶磁  板屋成美 前田昭博 増原嘉央理

 
花模様
中川衛(NAKAGAWA Mamoru)
2022

※作品は一例です。掲載写真は必ずしも展示作品と一致しません。

【終了】夏季展「涼を呼ぶ美術工芸 -ガラスと金箔- 」

 日本の美術工芸では、古来から金を加工し作品を華やかに彩る効果的な素材として使用してきた。その源流には仏教美術の伝来が大きく関わっているが、その後の日本美術は大陸からの様々な影響を受けながら、絵画、漆芸、金工、陶磁、染織など、それぞれの分野が独自に発達し現在に至っている。
 また、「金箔」は扱いが困難な素材としても知られるが、近年では、ガラスと金箔を融合させたことで世界的評価を得たガラス作家 藤田喬平(1921〜2004)や、磁器を金箔で加飾する技術(釉裏金彩)を駆使する九谷焼作家 吉田美統(1932~)などが活躍し、新たな工芸技術として世界に発信されている。
 今回の展示では、所蔵作品の中から夏を感じさせる作品約25点をセレクトすると同時に、金や金箔と美術工芸品のつながりを探る。

会期 令和年5年6月24日(土)~令和5年9月24日(日)
※火曜日(祝日の場合は翌平日)は定休日





【終了】春季展「春を彩る美術工芸」

 古来、金と美術・工芸の繋がりは深く、特に宗教美術においては様々な形で金を使用してきました。神秘的で煌びやかな金の発する色彩が美術的効果を高め強く人々を魅了すると同時に、素材として耐食性に優れ、変質が少ない安定的な金属であることが作品の永続的な保存に適していたことも大きな理由と考えられます。 日本の美術・工芸においても、仏教美術の伝来以降、金による装飾は、金箔、金粉、金泥など様々な形に加工された素材が、絵画、彫刻、漆芸、金工、染織などで効果的に使用されてきました。
 今回の展示では、300点を数える所蔵品の中から、金や金箔を使用した江戸後期から現代までの美術工芸品、約20点を展示します。 また、金沢を拠点に活躍する現代美術作家:山本 基(やまもともとい)氏が既存の金箔屏風に独自の彩色をした絵画作品「時を纏う」(2022)も特別展示します。

会期 令和年5年3月18日(土)~令和5年6月18日(日)
※火曜日(祝日の場合は翌平日)は定休日


【終了】冬季展「金沢・冬の美術工芸-人形、漆芸、陶磁、金工-」

 石川そして金沢が、現在まで続く美術工芸が盛んな土地柄である歴史的な事由の一つとして、近世の藩による美術工芸への手厚い庇護があったことが挙げられる。加賀藩は、京都や江戸から優れた制作者を呼び寄せた。彼らの当時、最高水準の技術と石川の風土の中で制作された美術工芸品の数々は「加賀蒔絵」「加賀金工」として全国的に高い評価を受けていた。近代以降もその流れは続き、現在でも美術工芸が盛んな地域として広く知られている。
 今回の展示では、江戸後期から現代に渡って金沢に残された絵画、漆工、金工などの工芸品とともに、金沢を拠点に活躍する人形作家の作品を特集する。

会期 令和年4年12月10日(土)~令和5年3月12日(日)
※火曜日(祝日の場合は翌平日)は定休日、年末年始休館12月29日(木)~1月3日(火)




【終了】特別展「現代工芸の展開2022」

 近年、日本の「工芸」は、その表現方法において多様化が進み、様々なアプローチから作品が作られている。それはコンテンポラリーアートだけに限られたことではなく、伝統工芸の世界においても、自由な発想のもと、新しい素材の使用や、異なるジャンルの作家との共演など、これまでになかった試みがおこなわれており、受け継がれてきた素材や技術を大切にしながら斬新で複雑な作品を我々に問いかけている。
 今回の展覧会では「漆芸」、「金工」、「截金」、「人形」などのジャンルにおいて、伝統工芸、現代美術それぞれの分野で、技術を継承しながら挑戦的な作品を送り出している作家を特集する。

会期 令和年4年10月8日(土)~令和4年12月4日(日)
※火曜日(祝日の場合は翌平日)は定休日




【終了】夏季展「金の美術工芸 -截金と金箔-

 「截金」は、7世紀中期にアジア大陸から絵画や彫刻とともに日本に伝えられたと考えられる金箔を使った工芸技法で、貼り合わせた金箔を様々な形に裁断し、細密な意匠により彫刻や器物などに美術的装飾を施すものである。伝来後、日本において独自の発展を遂げ、現在も仏教彫刻、絵画、などを中心に優れた作品が制作されている。
 今回の展示では、中世に製作された仏像や現代の飾り箱などの「截金」作品のほか、絵画、漆芸、陶芸、金工などの工芸作品約30点を収蔵品を中心に展示する。

会期 令和年4年6月25日(土)~令和4年9月25日(日)
※火曜日(祝日の場合は翌平日)は定休日




【終了】春季展「春を彩る金の美術工芸」

 前田利家の入城以来、北陸の中心的な都市として栄えた金沢では、多くの工芸技術が育まれ、現在でもいくつもの分野で伝統工芸が残されている。
 その中でも、漆芸、金工、陶芸などはそれぞれに金を効果的に使用しており、豪華で煌びやかな「金沢仏壇」は、これらの伝統工芸技術の集大成とも呼べるものである。
 金の使用方法はそれぞれの分野により異なり、漆芸や陶芸では主として金を粉状(金粉)にして使い、金工においては金を高温で溶解させた後、他の金属との合金を作り、任意の形状に加工して使用している。
 今回の展示では、江戸時代から伝えられてきた伝統工芸の作品を中心に展示し、金や金箔の美しさを鑑賞するものである。

会期 令和年4年3月12日(土)~令和4年6月19日(日)
※火曜日(祝日の場合は翌平日)は定休日




【終了】冬季展「日本の冬と美術工芸」

 四季のあるかつての日本にとって、冬は寒く辛い季節でした。近年になり、暖を取ることも容易になって来ましたが、かつては冬の寒さをしのいでいくことが人々にとって重要な生活要件の一つでした。
 古来、日本人にとって美術工芸は自然や生活と密接に関係するものであり、自然や動植物、あるいは物語や詩歌などの文学を巧みにモチーフとして作品に取り込み、生活の中に彩りを加えてきました。
 今回の展示では、元旦や桃の節句といった年中行事に使用された飾り物や娯楽遊具、暖を取るために使われた火鉢や手炙りなどの日常生活品の中にも優れた美術工芸品があることに注目し、往時の日本人の生活を考えます。

会期 令和3年12月11日(土)~令和4年3月6日(日)
※火曜日(祝日の場合は翌平日)は定休日
令和3年12月28日(火)~令和4年1月4日(火)は年末年始休館




【終了】特別展「金属工芸2021」

 紀元前から人類は、金、銀、銅、隕鉄などの自然金属を採取し、これらを加工·製品化して生活に組み込んでいた。「金工」の発達は、人類の歴史と深い関わりを持ち続けながら現在に至っている。
 日本の「金工」は、すでに古墳時代には副葬品などにおいて独自の美術工芸的側面を持ち、その流れは、仏教伝来により加速し、平安中期には意匠などにおける和様化が確立した。
 近年の金属工芸では、金、銀、鉄といった古くからの自然金属素材と青銅、白銅、真鍮などの合金、さらにプラチナ、アルミニウム、ステンレス鋼など、さまざまな金属が制作材料として用いられている。
 この展覧会は、高度な金工技術を駆使し先端的な芸術表現を探求する現代金属工芸作家を紹介し、伝統工芸、現代美術の両面から、わが国の「金属工芸」の現況への理解を深めようとするものである。

会期 令和年3年10月16日(土)~令和3年12月5日(日)
※火曜日(祝日の場合は翌平日)は定休日




【終了
】夏季展「ガラスと金箔-夏の美術工芸-

 古来、金や金箔は、美術、工芸作品を華やかに彩るための重要な素材として使われてきました。日本においても絵画、彫刻、陶磁、金工、漆芸、ガラス、染織などの分野で効果的に使用されています。
 藤田喬平(1921−2004)は、色ガラスに金、銀箔を取り込み、独自の作風を確立した日本を代表するガラス工芸作家です。イタリアでガラス工芸を学んだ藤田は、色彩豊かなガラスに金や銀の輝きを合わせた神秘的で高い独自性の「飾筥シリーズ」の作品で知られます。同じく黒木国昭も、金銀の箔を使ったガラス工芸作家として精力的に作品を送り出しています。
 今回の展覧会では、ガラス作品のほか、江戸から平成にかけて制作された涼を感じさせる美術工芸品を所蔵品を中心に25点展示します。

会期 令和年3年7月17日(土)~令和3年10月3日(日)※開催期間延長しました
※火曜日(祝日の場合は翌平日)は定休日




【終了】春季展「日本の美術工芸-截金と金箔-

 金沢市立安江金箔工芸館では、金や金箔に関連する美術・工芸品を所蔵しており、現在、約300点を数えている。
 所蔵作品の中には、金を粉末や合金として使用する漆芸(金粉)や陶磁器(金粉)、金属工芸(合金)などの作品とともに、金箔を使用する絵画(金屏風)、染織(能衣装)、截金(截金飾筥)などがある。
 これら所蔵作品中の「截金」は、7世紀中期にアジア大陸から絵画や彫刻とともに伝わったとされ、貼り合わせた金箔を様々な形に裁断し、細密な意匠により彫刻や器物などに美術的装飾を施す高度な工芸技法である。日本において独自の発展を遂げ、現在まで仏教彫刻、絵画、工芸の分野で優れた作品が制作されてきた。
 今回の展覧会では、現在、活躍する作家の截金作品を中心に、当館所蔵の美術・工芸作品など約25点を展示し、近世から現代までの日本の美術・工芸作品を鑑賞する。

会期 令和年3年3月13日(土)~令和3年7月11日(日)
 開催期間延長しました

 ※火曜日(祝日の場合は翌平日)は定休日




【終了】冬季展「金沢・冬の美術工芸」

 古来、日本人の生活と美術工芸品は生活と密接に関係していました。四季とともに移り変わる自然や動植物、物語などをモチーフとして作品に取り込み、生活の中に彩りを加えてきました。
 今回の展示では、絵画、漆工、金工、陶磁、人形など所蔵する約300点の館蔵品の中から冬をテーマにした美術工芸作品を展示し、日本人の生活とのつながりを考えます。

会期 令和2年12月5日(土)~令和3年3月7日(日)




【終了】特別展「現代漆芸2020」

 「漆」の魅力の一つに独特の深い色彩と光沢があげられる。複雑な工程と技術的な修練が求められる中、芸術表現の手段として「漆芸」を選ぶ理由に、この神秘的な輝きに魅了されたことをあげる作家もいる。
芸術的側面から見た日本の漆芸の始まりは、古墳時代(3世紀中頃ー7世紀頃)の副葬品の武具、刀剣類の装飾などが起点と考えられるが、その後に隆盛を迎えた「仏教美術」や、貴族、武家の庇護のもとにつくられた華やかな調度品や工芸品などを見ると、アジア大陸で生まれた漆芸が、歴史や風土の影響を受けながら、日本人の高い技術と美術的感性により日本で独自の発展を遂げたことがうかがえる。
 現在では、伝統的漆芸技術を継承しながら、伝統工芸、現代美術それぞれのアプローチで、あらたな表現を目指す多くの作家が活躍し、漆の特性を最大限に生かしながら高い芸術性を追求している。
 この展覧会は、伝統工芸、コンテンポラリーの両面から「漆芸」の魅力に触れることを目的とし、伝統的な技術を駆使し最先端の芸術表現を探求しつづける作家の最新の作品を一堂に展示し、現代漆芸の現状への理解を深めようとするものである。

会期 令和2年10月3日(土)~令和2年11月29日(日)




 

【終了】夏季展「夏の美術工芸」

四季の変化に富むわが国では、その季節に応じた様々な生活習慣や文化が生まれました。美術工芸の分野においても同様で、四季それぞれの風景や動植物をモチーフに選び、折々の日本人の心象を絵画や工芸品に織り込んで独自の表現を確立してきました。
 金や金箔は、これら日本の美術工芸を華やかに彩るための重要な素材です。絵画、彫刻、陶磁、金工、漆芸、ガラス、染織などの分野で効果的に使用されています。
 今回の展示では、所蔵品の中から涼を感じさせる美術工芸作品をセレクトして展示します。水の流れをテーマとした金属工芸、金箔を使用したガラス工芸などいずれも夏にふさわしい作品です。 美しい自然や風俗を巧みに取り込んだ近世から現代までの日本の美術工芸をご鑑賞ください。

会期 令和2年7月4日(土)~令和2年9月27日(日)




【終了】春季展「金の美 金箔の美」

 仏教の影響を受けながら独自の発展を遂げた日本の美術工芸作品において、鉄、銀、銅、錫などと共に金、金箔は重要な金属素材として効果的に用いられ、華やかで神秘的な輝きを放ち日本人を魅了してきた。屏風(金箔)や能衣装(金糸)などをはじめ、「陶磁」における「金彩」、「漆芸」における「金粉」、金工における「金象嵌」などその用途は多岐にわたっている。
 本展示では、館所蔵の作品の他、金箔使用の金属加工技術「鍍金(ときん)」による煌びやかな装飾で知られる「日光東照宮」の錺金具(かざりかなぐ)や細密な技巧が特徴の「截金(きりかね)」作品を展示し、細密にして華麗な伝統技術から見た日本美術を探るものである。

会期 令和2年3月14日(土)~令和2年6月21日(日)





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