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企画展のご案内
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つまみ細工は小さな正方形の薄絹を一つ一つ折って貼り重ねていく手芸で、クシやカンザシなどに使われてきました。
金沢では昭和の初期頃まで婚礼の風習として、つまみ細工を施した「のし飾り」を花嫁自身が制作して持参していました。こうした加賀の伝統、風土に育まれたつまみ細工を絵画的造形芸術として復活させたのが「加賀つまみ絵」です。花びらの一つ一つを形作り、さらに絵画的に組み合わせることで独自の立体感を生み出しています。
宗家・野村昭子氏が制作した作品を多数紹介します。
主な展示品
- 加賀つまみ絵とは のし飾り、初期の作品など 21点
- 花をかたどる 四季の花々を中心とした作品 31点
- めでたきもの 鳳凰や鶴、十二支などの作品 28点
- 大型作品 工芸展などに出品された作品 10点
関連資料も含めて合計90点を展示します。
展示室の様子


花をかたどる
つまみ細工は花を表現することが多く、つまみ絵も作品の大半に花が入っており、本物の花だけではなく葉なども同じような形に仕上げています。

めでたきもの
鳳凰や鶴などのおめでたい鳥や、十二支などのモチーフ作品を紹介します。複雑なものだけでなくシンプルなものもあり、表現の幅の広さに感動します。

大型作品
金沢市工芸展などに出品された額入りの大型作品もあります。通常のつまみ絵よりかなり花びらが大きい作品もあり、見ごたえがあります。