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企画展のご案内
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郷土玩具は全国各地のくらしや風習などを表すことが多く、城下町である金沢でも様々なものが作られてきました。今回の企画展では伝統的な金沢の郷土玩具を展示し、それにまつわる歴史や伝承などを紹介します。
たとえば加賀八幡起上りはかつてたんすの引き出しに入れると着物が増えるとされ、嫁入り道具に加えられました。
このような金沢の信仰や地域文化を色濃く反映している郷土玩具をお楽しみください。
主な展示品
- 愛らしきものたち―人の姿にちかいものを紹介
加賀八幡起上り、加賀人形、水引人形など 31点
- 願いをこめる 天神堂 7点
- 加賀藩の文化を伝える―藩政期ならではの起源をもつもの
旗源平、獅子頭、米食いねずみ、もちつきうさぎなど 30点
- ささやかなものたち―子供たちが実際に遊んだものなど
面、春駒、加賀魔除虎、犬張子、福徳種など 19点
- 新たな郷土玩具―昭和に作られたもの
勝兜、花はじき、加賀鳶のまといなど 14点
- 大正時代の郷土玩具 当時の新聞の連載記事 10点
展示室の様子

愛らしきものたち
ここでは人の姿に近い郷土玩具を紹介します。
起上りは全国で作られますが、「加賀八幡起上り」は風雅で上品な顔立ちとされます。
郷土色豊かな獅子舞をする「加賀人形」、独自の姿を考案した「水引人形」、後に「便所の神様」となった「疱瘡除けの人形」などもあります。
ブログでさらに詳しく紹介しています。
1.加賀八幡起上り・便所の神様・疱瘡除けの人形編
2.木練人形・加賀人形編

願いをこめる ◆記念撮影スポット◆
郷土玩具は、特にこどもの成長を願うものがよくみられます。ここでは天神堂を紹介します。
かつて男の子が生まれると、年末に天神を贈りその成長を願って正月に飾りました。中でも木製のお堂を飾る天神堂は高級品で、主に明治から昭和初期にかけて贈られました。
ブログでさらに詳しく紹介しています。
3.天神堂編

加賀藩の文化を伝える
郷土玩具の大半は江戸時代に作られたものですが、その中でも加賀藩ならではの由来をもつものを紹介します。
例えば外様大名であった加賀藩は、平和な世の中でも「旗源平」で争う心を養ったり、獅子舞を倒す棒振りという形で武術を伝承してきました。
ブログでさらに詳しく紹介しています。
4.旗源平編
5.獅子頭・からくり玩具編


新たな郷土玩具
江戸時代からの伝統的なものだけではなく、新しく作られたものもあります。利家公の兜を元ににした「勝兜」、加賀鳶の「まとい」などが知られています。
同様に「花はじき」も郷土玩具と言えますが、現在は作られていません。