犀星つうしん

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5月8日
杏の実

 田端文士村から頂いた、叡山苔に水をあげようとお庭に出て、「杏の実はそろそろかなぁ~」と木を見上げると、その目線の先に緑色の実がなっていました。
 今年も可愛らしい実をつけてくれました。水をあげて、もう一度見上げると、「あれ、何処へいったのか」見つけられません。今は、葉と同じ色なので同化してなかなか見つけるのが難しいです。

 ゴールデンウィークには沢山の方にご来館頂きありがとうございました。
 今年は、記念館開館20周年。夏からは新しい企画展、イベントを開催予定です。こちらもどうぞお楽しみに!   





写真中央、第一杏の実発見

      


おいしそうな色になるのはもう少し先のようです



4月28日
叡山苔

 2019年9月1日に田端からやって来た叡山苔。  3回目の春です。昨年の晩秋、元気がなくなってきたので、一部をお庭に植えてみました。枯れかかっていたのですが見事復活です。いや、プランターで育てていた時よりも、のびのびと成長して、屋敷神に向って勢いよく伸びています。芽吹きの季節ですが逞しい生命力ですね。
 犀星の詩をひとつ。

 五月

 悲しめるもののために
 みどりかがやく
 くるしみ生きむとするもののために
 ああ みどりは輝く。      
            『青き魚を釣る人』より 





お日様の下で、、

      


のびのび育っています




3月26日
犀星忌

犀星没後60年記念講演会
「思い出の中の文人たち」 太田治子氏(作家)
 3月26日(土)雨宝院にて  

 3月26日は犀星の祥月命日です。そして今年は没後60年という節目の年です。それを待っていたかのように犀星が育った雨宝院の杏も綺麗に咲きました。

 太田先生には開館15周年の講演会の時にもお話頂いています。その折、犀星の詩を数篇朗読して下さいました。そのお声が忘れられず、今回も朗読をお願いしたところ、快諾して下さり、企画展「旅する犀星~大陸編~」に因み、『哈爾濱詩集』からも数篇朗読して下さいました。
 また川端康成、瀬戸内寂聴、司馬遼太郎など文人たちとの交流を、楽しいエピソードを交えながらお話下さいました。
 軽井沢の犀星詩碑は瀬戸内さんが案内して下さったと。「きっと、犀星先生のことがすきだったのでは・・・」と言われます。
 ウクライナのこと、ロシアのことにも触れられました。「赤ん坊」を朗読され、かの地の子供達に思いを馳せられました。
 太田治子先生ありがとうございました。

 当日は電車も止まってしまうような強風でした。
 ご参加頂きました皆様ありがとうございました。




講師の太田治子先生

      


60回目の犀星忌にご参加ありがとうございます




3月26日
お庭の杏

 今年も杏が咲きました。
 犀星忌を待っていたかのように26日開花しました。
 先週はまだ蕾だったのに・・・春の到来です。









綺麗な紅色のつぼみ

      


淡いピンクの花が咲きました




2月24日

待ち遠しい春

 今年の金沢の冬はとても寒かったです。
 やっと梅が咲き、雨水となり、春の兆しが見えはじめた頃に記録的な雪が降りました。庭もすっぽりと雪に覆われてしまいました。
 大雪となった日は休館日だったので、次の日の雪かきは苦労しました。金沢の雪は水分を多く含み重いのです。
 金沢の街並みや雪吊りに降る雪は美しいけれど、雪国の暮らしは大変です。

 犀星の作品に「ふるさと」という詩があります。
 雪あたたかくとけにけり/しとしとしとと融けゆけり/ひとりつつしみふかく/やはらかく/木の芽に息をふきかけり/もえよ/木の芽のうすみどり/もえよ/木の芽のうすみどり
『抒情小曲集』より

 「雪あたたかくとけにけり」この一節は金沢に住んでいると実感できるものです。一日一日段々と暖かくなり、冷たい雪が融けて水になり、うすみどりの若い木の芽に命を吹き込む。寒さの中にも暖かさが感じられ春が待ち遠しくなります。
 日足もだんだん長くなってきました。季節は移ろい春はそこまで来ています。
 
 来月12日から企画展「旅する犀星~大陸編~」が始まります。
 ご来館お待ちしております。




今年一番の積雪です

      


灯篭も九重塔も寒そうです




2022年1月4日

新年のご挨拶

 2022年(令和4)が明けました。
本年もよろしくお願いいたします。

 今年は、当館にとって節目の年となります。
 1962年(昭和37)の犀星没後60年となる年でもあり、当館の2002年(平成14)の開館から20周年の年でもあります。

 一口に没後60年と言いますが、犀星の亡くなった年に生まれた人は、今年還暦を迎えるわけです。十干十二支の暦が一巡りする還暦は、これまでの人生が一段落し、新たに第二の人生が始まる節目と考えられています。いささか強引にこれになぞらえると、犀星没後60年という年は、これまでの研究の土台のうえに、犀星文学についての新たな評価が生まれ、これまで見逃されてきた魅力が発見される、そのようなサイクルが始まる年になるのでは、という希望が湧いてきます。

 当館は、その魅力発信の拠点としての役割を果たしたいと思っています。開館から20年。こちらは、まだまだ若い。空調設備も一新して2月5日より快適な環境で皆様をお迎えするべく只今準備中です。

 麦のみどりをついと出て
 ついともどれば雪がふり
 冬のながさの草雲雀
 あくびをすれば
 木の芽吹く
(「木の芽」)
 
 昨年末に一旦は収まっていた新型コロナですが、ここに来てまた、感染が急速に広まっているようです。一進一退、まだすぐには春は来ないのかも知れませんが、3月26日の犀星忌の頃には、何とか明るい春の陽光が注いでほしいと願っております。


              館長 水洞幸夫









犀星の好きなものを集めてみました。

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室生犀星記念館

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