昭和9年、64歳(数え年)になった秋聲は、これまでの自らの半生を「思ひ出るまゝ」として雑誌「文芸春秋」に綴りはじめました。家族のこと、学生時代の過ごし方、上
京、挫折、実らなかった初恋、泉鏡花ら兄弟弟子との交遊、そして師・尾崎紅葉との
別れ――。後の自伝小説『光を追うて』(昭和13年連載)の骨子ともなるこの覚え書き
は、時に『光を追うて』を背後から補完し、秋聲文学、また秋聲という作家の背景を
解するうえで欠かすことのできない重要な作品として、今年開館15周年を迎える当館
の過去50回に及ぶ企画展において必ず繙かれてきました。
この展示では、文字通り思い出るまま、秋聲の文壇での歩みを振り返ります。
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尾崎紅葉自筆書幅「徒然草第七段」 | 「夜明け前」完成を祝ふ会出欠葉書 (徳田家蔵) |
改修工事休館 | 1月4日(月)~3月19日(金) |
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生誕150年記念「秋聲の家」(仮) | 3月20日(土)~7月25日(日) |
《協力展示》 ※秋聲にかかわる展覧会です。
実際の展示状況につきましては各会場館にお問い合わせください。
竹久夢二美術館(東京都) 「夢二デザイン1910ー1930―千代紙から、銀座千疋屋の図案まで―」 |
2021年2月11日(木・祝) ~6月6日(日) ※夢二と秋聲の関係性の紹介と、夢二 装丁作品として秋聲著作の展示があ ります。 |
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