今春、開催した企画展「西の旅」のシリーズ企画で、作家・徳田秋聲の旅《東日本篇》です。「忘れ得ぬほどの旅の記憶もありません。」(「独居の閑寂」)というように、〝旅〟に対していつも比較的距離をとった書き方をする秋聲ですが、中でも繰り返し語るお気に入りの地・伊香保に始まり、真山青果との苦い思い出の残る湯河原、「秋聲会」の面々や作家仲間と出かけた箱根や熱海への遠足、家族旅行の定番・房州の海、妻はまの出身地である長野、そして最後の遠出となった子どもたちとの北海道旅行など、その生涯を見渡せば、各所への旅の記録が確認されます。
この展示では、東日本における秋聲の訪問地と、ゆかりの作品についてご紹介します。
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秋聲自筆原稿「西の旅」〔初公開〕 | 秋聲自筆原稿「青い風」〔初公開〕 |
展示替え休館 | 11月6日(月)~11月10日(金) |
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次回企画展 秋聲没後80年記念 「自筆原稿一挙公開」 |
11月11日(土)~3月中旬 |
年末年始休館 | 12月29日(金)~1月3日(水) |