寸々語

寸々語(すんすんご)とは、秋聲の随筆のタイトルで、「ちょっとした話」を意味します。
秋聲記念館でのできごとをお伝えしていきます。





ホームページ更新停止のお知らせ
 2021.1.8

 空調工事休館中でも寸々語の更新はできる限り!! と申し上げておりましたが、この期間を利用して当HPのメンテナンスも一緒にやってしまうことになりました。もののわからぬアナログ脳たちがあっちゃこっちゃといじり回し、ページを破壊しては素知らぬ顔をしてひとまず寝かせ、翌朝また根拠のないやれる気持ちで叩き起こしては適当に撫でつけ、なにをどうしたかはわからないけどもなんか直ったっぽい、みたようなことをさんざ繰り返した結果つぎはぎだらけになってしまった(もう手の施しようがない→)このHPを新年度を前にいったん綺麗にしようという試みです(館同様、リニューアルではございません)。
 そんなわけで、明日より今月末くらいまで寸々語をはじめとするすべてのページの更新がストップいたしますので、あらかじめご案内を申し上げます。その間のご連絡事項は主にツイッターにておこなうほか、あまりにも緊急! という事態が何かしら生じた場合には臨時に浮上することもあろうかと存じます。またオリジナルグッズの通販ページにつきましては期間中も通常通りご利用いただけますのでご遠慮なくメールくださいませ。秋聲生誕150年に突入した途端にどこもかしこも急に動きの鈍くなる記念館で恐縮です。
 決して前年のうちにはしゃぎすぎてエネルギー切れ、などというわけでなく、水面下では日々忙しく走り回っております(が、見た目にはデスクから一歩も動かざること山の如き学芸員、一方その処理速度の疾きこと風の如き通販担当職員。吹雪のなかを封筒を山盛り抱えて郵便局へと向かうその背を今日もあたたかく見送りました)。

 それではみなさましばらくの間こちらからはさようなら! 来月またお会いいたしましょう!



 


白木蓮の咲くころ
  2021.1.7

 4日に発売となりました新刊『秋聲の家―徳田一穂作品集』、HPとツイッターにご案内を掲載してからタタタタッとご注文をいただきまして、現在じゃんじゃん発送をさせていただいております! ありがとうございます!(図書館さん等への献本の手配にはもうしばらくお時間いただきます、申し訳ありません…!)
 編者の大木志門先生も折々にご紹介くださっているとおり、今回の一穂集の表紙には一穂自身が描いた白木蓮の絵を使わせていただきました。一穂さんのご次女である徳田名誉館長からご提供いただいたもので、表からは見えませんが表紙カバーの本体折り込み部分に一穂の署名が入っています。
 秋聲作品において、秋聲がその〝家〟について描写するときには必ず出てくるお庭の植栽のこと。白木蓮、柘榴、山吹、コブシなどなどに触れ、自らシャベルをもって(←)執筆の合間にせっせと手入れをする様子もしばしば描き込まれています。その庭の植栽が、秋聲没後、家を取り巻く周囲の環境の変化によりどんどんと枯れ落ちてゆくのをずっと見ていた一穂さん。何度となく、こんな家、取り壊してしまえ! と思われたことすらあったようですが、秋聲を愛する人々の支えもあり、どうにかこの〝家〟を残すというお気持ちを繋いできてくださったようです。そしてその思いが徳田名誉館長にも引き継がれ、今なお徳田家は文京区本郷に現存し、かつ単なる観光名所でなく〝家〟としての機能を果たし続けているのです。
 その〝家〟が守る秋聲の遺品等を一挙公開! と企図したのが前回の「思ひ出るまゝ」展同様、文庫本とリンクさせた形の次回「秋聲の家」展(仮)だったのですが、正直なところ首都圏の緊急事態宣言発令かといったこの状況下で公開のタイミングをつかみきれず…企画展ページに予告を出してしまったあとで恐縮ながら、もしかすると館の収蔵資料展に切り替えるかもしれません。とはいえ初公開でこそなくとも、当館の収蔵品の三分の一は徳田家からの寄贈・寄託品。一穂さんの思いや葛藤なくしては残らなかった貴重な品々に違いありません。



 

謹賀新年
 2021.1.4

 あけましておめでとうございます。いよいよ秋聲生誕150年の記念イヤーに突入いたしました! そんな勢いでヌォッッと年を越しておきながら、館はひきつづき休館中でございます……ウウウもてあます! このエネルギィー…ッ!!! そんな要エネルギーな展示撤去は年末のうちにやってしまったものですから、いまは設備工事の傍らガランと薄ら寒い館内で、新発売のオリジナル文庫第12弾『秋聲の家―徳田一穂作品集』を両手に持ってウロウロとしております。
 おかげさまで開館15周年記念に3冊出す! と無謀な宣言をしてしまったうちの2冊目がようやく完成いたしまして、今ほど通信販売用ページに概要をアップいたしました! 改めましてご紹介を申し上げます。今回は秋聲の作品でなく、秋聲ご長男で作家の徳田一穂による小説・随筆・秋聲著作の跋文から計20編を収録した作品集で、秋聲でない人物の著作はオリジナル文庫初のこと。またこちらも初めて館外より編者に当館初代学芸員・大木志門先生(現東海大学教授)をお招きし、作品の選定から校正から解説からなんと一穂さんの著作目録まで手がけていただいたという超豪華版です(その節はことごとくこちらの手配が遅くご迷惑をおかけいたしました…!)。いつかの一穂展でもご紹介のとおり、秋聲まわりでは絶対にお見かけする一穂さんのお名前ながら、一穂さんご自身の作品、また秋聲に関するお仕事の全貌となると一言でご紹介するのがなかなか難しかったところ、今後この一冊があればそのおおよその輪郭がつかめてくるのではないでしょうか。ご推薦いただいた中から作品数を欲張り(全350頁)、口絵まで入れたら(一穂さん肖像写真)ちょいとお高め(税込1,000円)にはなってしまいましたけれども、この機にぜひご注文(通販にて)をいただけましたら幸いです。 
 生誕150年没後77年を経てなお秋聲の名が今に在るのは、いわゆる〝二世〟であった一穂さんの苦悩と父秋聲に対する深い愛情の賜物なのです。
 


  

 

 

▲ ページトップへ

展示日程の一覧

金沢文化振興財団