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花ざくら

2020年4月1日
   今日から新年度がはじまりました。
金沢市内では桜が見ごろを迎えつつあります。市内よりもやや遅れて、湯涌の桜もようやく蕾が色づき、ちらほらと花が開きはじめました。

  現在開催中の「夢二のデザイン」展チラシの背景で舞っている桜の模様は、夢二が装幀した書籍『花ざくら』の表紙からとっています。
こちらの書籍は、大正8年に岡田道一という医師が執筆した歌集です。
岡田は夢二の友人であり、その生活を支えました。夢二ファンであったために、京都帝国大学(京大)医学部在学中に、大正5年秋から京都で生活しはじめた夢二に真っ先に会いに行ったそうです。そして、一緒に島原の太夫道中や壬生狂言を見に出かけ、芝居見物にも同行するなど、親しく交流していました。
夢二は、岡田に誘われて短歌愛好会「春草会」のメンバーとなり、ふたりがそれぞれに東京で暮らすようになってからも、最晩年まで交流がつづけられました。

  表紙の桜模様は、ふたりが京都で見た思い出の桜なのではないかと想像を巡らせてしまいます。
 
 湯涌で満開の桜が見られるまで、あと数日かかりそうですが、当館の展示室には、夢二が描いたさまざまな桜のデザイン作品を展示中です。

 3月には2週間の臨時休館日をいただきましたが、現在は通常通り開館しております。
          

(学芸員C.K)