公式ブログ

企画展「夢二の次男・竹久不二彦の画業(前期)」&コーナー展示「秋聲と夢二」開幕

2021年10月6日
 本日、企画展「夢二の次男・竹久不二彦の画業(前期)」が開幕しました。
2ヶ月以上の臨時休館を経て、ようやく開館することができました。



 夢二と岸たまきの間には、三人の息子がいます。そのうち次男の不二彦は、昭和期にイラストレーター、画家、中学・高校の美術教師などとして、父・夢二の活動領域と部分的に重なるような仕事を残しています。
今回の展示では、当館へ寄贈された1000点ほどの不二彦作品のなかから、60点余りの作品を公開いたします。
昭和40年代を中心とする早川書房の「ハヤカワ・ノヴェルズ」シリーズのカバーや『婦人公論』の連載小説挿絵の下絵なども展示しています。なかには、「懐かしい」と思われる作品と出会えるかもしれません。



 企画展示室内では、不二彦作品だけではなく、夢二の作品もご覧いただけます。

 今年は徳田秋聲生誕150年にあたり、徳田秋聲記念館さまより、特別に作品を拝借して、徳田秋聲著書のうち、夢二が装幀した作品も展示中です。
 徳田秋聲記念館さまには、特設HPブログ「寸々語」(9月27日付)でもご紹介いただきました!
拝借した5冊のなかでも、チラシに掲載させていただきました『めぐりあひ』(大正2年、実業之日本社)は夢二の「子ども絵」の魅力があふれ、『路傍の花』(大正8年、新潮社)は「夢二式美人」の美しさが際立ち、夢二の装幀本のなかでも特に筆ののった作品といえます。

このコーナーでは、出版社との関わりと出版時期にも注目し、『めぐりあひ』の近くには実業之日本社の雑誌『日本少年』や『少女の友』を展示し、『路傍の花』の近くには、新潮社の作品や関連する夢二の美人画も展示しています。

 12月19日(日)まで、夢二親子の作品を同時にお楽しみいただける企画展示を開催中です。
この会期中には、臨時休館日が発生しないことを願いつつ、みなさまのご来館をお待ちしております。

(学芸員:C.K)

館長ブログー夢二の生誕137年記念日にー

2021年9月16日

 今日は夢二の137回目の誕生記念日です。 また、金沢市の西町にあった金谷館(尾山神社の北隣)で「夢二抒情小品展」が開催されたのは、大正6年(1917)の9月15、16日だったので、それから数えて104年目ということになります。
 その小品展の「手描き看板「夢二抒情小品」」(図1)がいまも当館に残っていますが、二日間で1,000人ほどもの人々が詰めかけるほどの大盛況ぶりだったそうです。
(図1) 

 その後、夢二は恋人・笠井彦乃と次男・不二彦を伴って金沢近郊の湯涌温泉に三週間余り滞在しています。その間に描いたのが「湯の街」(図2)です。
(図2)

 湯涌温泉の風景を背景にして露台に立つ彦乃をモデルにしています。丁寧に鉛筆で下書きし、水彩で仕上げた秀作です。『夢二日記』にはモデル探しに苦労した挙句、結局、この愁い顔の彦乃に落ち着いたことが記されています。二人が生涯で最も幸せだった一時が描き込められている作品といえましょう。

 湯涌の秋の花、牡丹色のシュウメイギク(地域名・クラタニギク)が咲き始めました。夢二が愛でてスケッチを残している花です。当金沢湯涌夢二館はコロナ感染対策のために9月30日まで臨時休館となっておりましたが、展示替えの期間を挟んで10月6日(水)には再開する予定です。

 秋の企画展として「夢二の次男・竹久不二彦の画業―「竹久家コレクション」にみるイラストレーター・画家・美術教師としての実像―」(前期)、同時開催「徳田秋聲生誕150年記念コーナー展示」として「秋聲と夢二―徳田秋聲著・竹久夢二装幀本を中心に―」を予定しています。
 秋空の下、みなさまのお越しをお待ちしております。

(館長:S.O)

グラニフさまより竹久夢二コラボレーションアイテム発売!

2021年8月19日
 グラフィックブランドの「グラニフ」さまから、竹久夢二のコラボレーションアイテムが販売されます!
8月10日から20日までオンラインストアにて予約受付中、8月24日から販売開始とのことです。

 当館所蔵品の千代紙「大椿」と絵封筒「どくだみ」もピックアップしていただきました。


 五分袖ワンピースの「大椿」の柄は、どことなく北欧デザインのようなかわいらしい雰囲気です。

  そして、シャツワンピースの袖に施された「どくだみ」の柄は、刺繍で仕上げられていて、豪華な雰囲気です。
 

    
  このほか、いちょうの柄のシャツワンピースや代表的な夢二式美人画をあしらった商品も素敵です。
  ぜひともチェックしてみてください!

(学芸員:C.K)

企画展が開幕しました

2021年7月3日
 本日、企画展『増訂版 金沢湯涌夢二館収蔵品総合図録 竹久夢二』刊行記念名品展(後期)が開幕しました。
 今回の展示では、古風な美人画や日本の各地を描いた風景画などを多数展示しています。入り口入ってすぐのコーナーは、美人画づくしにしてみました。








 そして、常設展示室では、彦乃の遺品を一部展示替えしました。そして、奥の美人画・子ども絵・デザインコーナーは作品3点すべてを展示替えし、ホタルの広報物等のデザインの元作品であるセノオ楽譜「蛍来い」は、センターに配置しています。
 



     

  当館では、21年前の開館以来、展示替え以外は無休でしたが、この7月1日から毎週火曜日(祝日の場合は翌平日)が定休日となり、年末年始も休館させていただくこととなりました。ご来館の際にはご注意ください。

(学芸員:C.K)

「中野啓一ホタルの季節写真展」開催中

2021年6月24日
 現在、当館1階ロビー奥のスペースで、「中野啓一ホタルの季節写真展」を開催しています。
 7月24日まで、湯涌温泉街各商店さんや湯涌郵便局さんでも展示中です。当館では、ホタル以外にもモリアオガエルやカマキリの写真もあわせ6枚を展示中です。
 
 湯涌では「湯涌ぴかりん隊」がホタルの保護活動を行っています。今年はホタルを見ることができる時期にあわせて、玉泉湖の散策路を整備する工事も行われました。
 
 ホタル鑑賞のリーフレットや写真展の案内板は、夢二が表紙絵を描いたセノオ楽譜の「蛍来い」をもとに、デザインしていただきました。

 湯涌にお越しの際には、季節を感じる生き物たちの写真展もぜひご覧ください。


     

(学芸員:C.K)

6月14日(月)から再開いたします。

2021年6月13日
 夢二館入り口の「ヤマボウシ」が満開です。

 「ヤマボウシ」の木が 愛らしい白い花をたくさんつけて夢二館前広場に広がってます。
木の根元には「ビヨウヤナギ」が黄色い絨毯のように咲き誇り、白と黄色のコントラストがとても綺麗です。傍らには、夢二の挿絵にもなった「ドクダミ」も咲いています。
 
 コロナ禍の中、約1カ月の臨時休館を経て6月14日(月)に再開いたします。
 ぜひ、花々の前で記念写真を撮ってみてはいかがでしょうか。
 職員一同、皆様のご来館をお待ちしております。

     

(事務職員:K)

ラジオ放送のお知らせ

2021年4月22日
 現在の企画展について、ラジオかなざわのパーソナリティ・加藤美杉さまにご取材いただきました。
 放送予定日時は以下のとおりです。(2週にわたり放送していただきます。)

☆78.0MHzラジオかなざわ「ちょっときいてたいま」※地域限定の番組です。
   4月24日(土)10:00〜10:30(このうち冒頭数分間放送)
   5月1日(土)10:00〜10:30(このうち冒頭数分間放送)

 今回の展示は、三つのコーナーにわかれています。そのうち二つのコーナーについてお話いたしました。

 1週目には「雪山小景」(左図)に描かれた男の子の服装について、2週目には「牧場の朝」(右図)について特に詳しく解説いたしました。



どちらも典型的な夢二式美人画とは異なる日本画ですが、味わい深い魅力的な作品です。
     

(学芸員:C.K)