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特別展 雑誌『新少女』-夢二と読者少女たちの1年10ヶ月-

2026年1月12日
  冬季の展覧会として、419日(日)まで、「開館25周年記念特別展 第3弾 雑誌『新少女』-夢二と読者少女たちの1年10ヶ月-」を開催中です。

今回のチラシは金沢市内のデザイナーの方にお願いして、特別仕様で作成しました。広げると、表はリーフレットとして読み応えのある紙面となり、ウラは双六として遊ぶこともでき、どちらの面も飾って楽しんでいただけます。

夢二は『新少女』に「絵画主任」という重要なポジションで関わっています。絵や文章の原稿だけでなく、様々な企画も手掛けていて、手芸デザイン、インテリアコーディネートやファッションコーディネートのアドバイスも行いました。特に色については、少女の部屋を緑色で統一すると良いとアドバイスしています(緑の森の中にいる心地になれるから)。そして、手芸では、「対比(コントラスト)と調和(ハルモニイ)」を大切にして色を考えること。さらに、読者から寄せられた投稿画への選評では、色が濁らないように絵の具を塗る工夫を伝授しています(薄い色を幾度も重ねると良い)。このようにして、夢二の作品づくりにも関わる重要なポイントを知ることができます。

 また、夢二は愛読者向けイベント「新少女大運動会」の余興「仮装四季行列」の衣装デザインまで手掛けていて、指人形にしたいほどかわいい下絵も残しています。2階展示室には、その下絵にあわせて仮装の様子がわかる写真をカラー化して展示しています。

 

読者投稿欄を読むと、「今月は大すきな『新少女』の誕生した月ですね、皆さま、お祝いしましょうね。」という声もあり、読者たちの愛情の深さが伝わります。当時、夢二ファンの青年たちもこの雑誌に魅了され、懸賞募集の賞品(夢二の非売品絵葉書セットなど)欲しさに妹の名を借りて当選する強者まで現れました。今回の展覧会を通じて、現在の少女の皆様はもちろん、どんな世代、どんな性別の方にも、大正時代の少女のときめきを体験していただきたいと願います。

202637日(土)まで、竹久夢二美術館さまから特別にお借りした現代の手芸作品も展示中です。「華やかでかわいい!!」というお声が寄せられるほど、展示室の一角が彩り豊かになっています。

雪の季節となりますが、足をお運びいただき、原画をはじめとした貴重な作品の数々をご覧いただき、夢二や読者少女の言葉にも耳を傾けて、ゆったりとしたひとときをお過ごしいただけましたら幸いです。

 (学芸員:C.K)

能登ワークショップ

2025年10月13日
 会期中の『「つなぐ」セキユリヲ テキスタイル展』関連プログラムとして、9月28日(日)『能登への思いを「つなぐ」ワークショップ』に同行させていただきました。場所は日本海が見える輪島市旧深見小学校。


ワークショップは無地のトートバッグに消しゴムハンコを押してオリジナルバッグをつくろうというものです。消しゴムハンコはセキさんが魚、波、どんぐり、いちょう、柿など能登の里山里海の植物や風景をデザインしてくれました。


日差しが強すぎるほど、いい天気に恵まれ、多くの方にお越しいただきありがとうございました。参加された方はセキさんを交えてワイワイと談笑しながら、和やかな雰囲気の中さまざまなバッグが出来上がり、完成したバッグを見せ合う姿もありました。ワークショップにより、人と人とのふれあいを感じた素敵な時間でした。

  

このイベントはほかにも出張ミュージアムで夢二の版画を3点の展示や夢二館オリジナルグッズの販売もありました。

  


 
「つなぐ」セキユリヲテキスタイル展』もあと2か月となります。セキさんの手しごと、手しごとを通じて人と人、場と場のつながりを感じるこの特別展、まだ来られていない方は是非、来られたことのある方はまたのお越しをお待ちしております。
何か手しごとがしたくなるかと思います。この秋、冬に手しごとをしてみてはいかがでしょうか

 (事務職員:Y.S)
 

ようこそ湯涌夢二館へ!

2025年8月20日
 

  8月14日(木)、15日(金)の2日間、金沢市の姉妹都市であるフランスのナンシー市から、インターンの学生さんをお迎えしました。 レベッカさん(右)とクロエさん(左)のお2人です。



 お2人とも日本の文化に興味をお持ちで、楽しそうに館内の見学や湯涌の散策をされていたのが印象的でした。また、子ども博物館セミナー14日(木)から16日(土)まで開催や学芸員のお手伝いもされるなど、実習にも熱心に取り組んでいました。
 短い間でしたが、職員にとっても充実した2日間になりました。機会があれば、また交流できればと思います。そして、将来的にお2人が日本とフランスの架け橋になることを願っています。

 

 
(事務職員:M.H)

 

竹久夢二名品展

2025年6月1日
 

 只今、開催中の竹久夢二名品展は、今年1月から3月にかけてホームページのオンラインそして金沢市内4か所で投票していただいた夢二ファンのお気に入りの作品を展示しております。たくさんの方に参加頂き、感謝申し上げます。

 この企画を通して大正レトロといわれる「デザイン画」、「夢二式美人」が、今も愛されている事を実感できて、私は夢二目線にほっこりと感じました。



 金沢湯涌夢二館は金沢市郊外の湯涌温泉にあり、自然豊かで四季折々を感じられます。今月に入って、当館前の花水木が見頃になりました。名品展は今月23日までです。近くには湯涌温泉総湯や足湯、カフェ等あります。ゆっくりおいで下さいませ。

 

          
  (事務職員:N.N)
 

里山ハイクに参加しました!

2025年5月10日
 

 4月下旬、金沢トレイルさんの「金沢・湯涌温泉、早春と文化を楽しむ里山ハイク」に参加してきました。はじめに中の園地から玉泉湖を周り、金沢湯涌夢二館に立ち寄って現在開催中の「金沢湯涌夢二館 名画総選挙!」を見学していただきました。


 その後は湯涌稲荷神社から夢二の歩いた道をたどりました。夢二が湯涌に滞在したのは3週間ほどでしたが、その間夢二は山を歩いたりお風呂に入ったりして、ゆったりとした時間を過ごしました。恋人の彦乃とも山に入ってキノコを採ったりしたそうですが、散策と言うにはなかなかの急こう配を上ったり足元の悪い道もあり、当時下駄や草履でこの道をどう歩いたのかと思いを巡らせました。

 トータル4時間ほどのショートハイクでしたが、ほどよい疲労感と歩き切った達成感で、すがすがしい気持ちになれました。皆様も是非、参加してみてはいかがでしょうか!



          
  (事務職員:A.N)
 

開館25周年記念特別展がはじまりました

2025年4月28日
 開催中の「開館25周年記念特別展 金沢湯涌夢二館総選挙! 竹久夢二名品展」。この展覧会では、夢二ファンや夢二館ファンの方々の投票で夢二作品の「名品」を決めるという、ちょっとワクワクする企画が展開されました。美人画のカテゴリーでは、名品ぞろいのラインナップで納得の結果となりました。一方、ちょっとびっくりしたのは「こども絵」で、数々の肉筆画を抑えて《便箋表紙「クロバア便箋 ゆびきり」》という作品が1位となりました。便箋なので小さい作品なのですが、画面で見ると小ささを感じさせません。ショートカットに紫のワンピースを着たモダンな女の子が薔薇を抱えている姿が描かれていて、オレンジの背景には同じくオレンジで十字架が書かれている。耳がピンク色に染まっているのもかわいくて、私も大好きな作品です。

          
 
 総選挙の結果を見て改めて思うのは、夢二作品の楽しみ方って自由なんだな、ということ。誰かが決めた「夢二らしさ」に縛られず、純粋に「好き!」という気持ちで作品を選んでいただいたことで、夢二の新しい魅力が発見されたように思います。
 さらに、館内には、開館25周年をお祝いするメッセージボードも設置し、来館者の方々に自由にメッセージを寄せてもらっています。カラフルな付箋に書かれた「おめでとう!」や「夢二さんの絵、どれも素敵です!」といった温かい言葉の数々が、夢二館の空間をより華やかで明るく彩ってくれています。訪れた皆さんの夢二館への愛と応援が感じられて、スタッフにとってもとても嬉しい光景です。


 
 来館者と夢二館が一緒に作り上げる25周年のお祝いの雰囲気がいっぱいの展覧会になっています。投票結果はぜひ会場で!みなさんのご来館をお待ちしております。

副館長:R.T