館の概要

 当館は夢二と金沢、そしてこの湯涌との縁にもとづいて、彼の業績を顕彰するため、平成12年4月に建てられました。いまも四季ごとに自然を楽しめる湯涌温泉で、彼の作品や遺品などを通じて、時代を超えた芸術性と人間性に親しんでいただければ幸いです。

 「夢二式美人画」のモデルとなった妻・岸たまきは金沢出身でした。また、次男・不二彦の病気が全快し、永遠の恋人・笠井彦乃と新婚旅行同然の時を過ごしたのが、金沢の湯涌でした。夢二は自然豊かな湯涌を「心の故郷」と記し、ここに画室を建てたいと夢を語り、生涯忘れることはありませんでした。
『山へよする』に収められた一首は、その思い出をうたった絶唱です。
 湯涌なる山ふところの小春日に眼閉ぢ死なむときみのいふなり


建物概要

構造 鉄筋コンクリート造一部鉄骨造、二階建て
敷地面積 1,453.46m2
延床面積 806.74m2

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